- ベストアンサー
スーツケース型核兵器の威力
旧ソ連ではスーツケースに納まる大きさのの核兵器が開発されていたそうです。 この核兵器の重さを20kgと仮定した場合、物理的に考えられる最大の破壊力はどの程度のものなのでしょうか? できれば、ヒロシマ型原爆の何倍か、で答えていただけると分かりやすいです。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
広島型原爆はウラン235を使っていますから、臨界量はリフレクターを使っても100%濃縮の物で16kg必要になります。 これがすべて核分裂を起こすと、破壊力は約240キロトン相当になりますので、広島型原爆にすれば16倍くらいでしょうか。 しかし、これは飽くまで理想的な数値です。実際には100%濃縮の物は作れないでしょうから、20kgのスーツケース原爆はウランでは作れないと考えた方が良いでしょう。 一方、プルトニウム原爆は構造が複雑なので、核物質の重さはスーツケースの半分以下でしょう。仮に50%濃縮のプルトニウム239を使うと、10kg弱で臨界に達します。 このうち5kgが核分裂すると考えた場合、約100キロトン相当の破壊力になります。と言うことは広島型原爆(約15キロトン相当)の6倍強ですね。 スーツケース型原爆は、ロシアが製造について認めていないため、もしかするとおとぎ話かも知れませんが。
その他の回答 (2)
- k-family
- ベストアンサー率34% (180/523)
核兵器の重さというのはウランとかプルトニウムの重さのことでしょうか。この場合のまじめな計算結果については、既に詳しい方から答えが示されていますので素人としてはパスします。以下は素人の戯言です。 ウランなどは臨界量が決まっていますが、圧縮すれば臨界量は小さくなります。普通は火薬などの爆発力で瞬時に圧縮して臨界点を超えさせるのですが、この圧縮方法を工夫してより高密度に圧縮する方法が開発されれば、より小さな核兵器ができます。極端に言えばビル1棟だけを破壊する様なものもできるはずです。 核融合の方ではレーザ核融合が実験されていますが、これが利用できるのではないかと個人的には考えています。
お礼
非常に参考になりました ご回答ありがとうございます
- pancho
- ベストアンサー率35% (302/848)
最新技術についての知識はありませんので、単なる雑学的な話です。 フレデリック・フォーサイスの著書で「第四の核」という小説があります。 アメリカとソ連の間に「第三議定書」と呼ばれる秘密協定が結ばれていて、ご質問の小型核弾頭の製造が禁止されているが、ソ連が協定を破ってイギリスでテロを起こそうとするストーリですが、この核弾頭の威力が数キロの範囲だとされていました。ただ、この話の中では、スーツケース大ではなくアタッシュケース1つぐらいの想定です。(うろ覚えの数字なので正確ではないかもしれません) 20年ぐらい前の小説ですが、フォーサイスの著書はある程度信用が置ける知識に基づいていますので、当時はこの程度だったのではないでしょうか? その後の実験と開発の結果、これよりも大きな威力のものが開発可能になったかどうかは私にはわかりません。 以上。
お礼
非常に参考になりました ご回答ありがとうございます
お礼
詳しい解説で、非常に参考になりました。 プルトニウムでヒロシマの6倍ですか。。。 思ったより強力で驚きました。 ご回答ありがとうございました