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弁護士資格取得についての健康上の不安
私は理系の大学院を卒業しましたが、どうしても法律の道へ進みたいという希望があり、司法試験に挑戦しようと考えています。非常に難度の高い試験であることは十分理解しておりますし、厳しい受験勉強生活に耐える覚悟もあります。ただひとつ心配なのは、自分の眼のことです。ちょっと網膜がらみの病気で、矯正しても視力が0.4ほどしかでません。このような人間でも、もし司法試験に合格し、司法修習を終了すれば、弁護士や検察官になることができるのでしょうか。健康上の規定などがあれば、教えていただけると助かります。
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結論から申し上げますと、法令上は、oilpapaさんが検察官や弁護士におなりになることは可能です。 ただ、実際上、極端に弱視の方が検察官に任官されることには若干の困難があります。 ご承知かとは思いますが、検察官は、犯罪捜査・被疑者の取調べを主たる任務としておりますので、視覚や聴覚に障害をお持ちであると、これらの任務に若干の困難を来すからです。 もっとも、検察官への任官の可否は、単に視力の強弱のみで決められるものではありません。最も重要なのは、事件の本筋を見抜く洞察力と、関係者や捜査機関の信頼を勝ち取るに足りる人間性です。 任官の可否は、無事合格なさった後、司法研修所の教官とよくよくご相談になれば足ります。 他方、弁護士登録には、弱視は全く障害とはなりません。 各地に、完全に視力を失われても、なお第一線の弁護士としてご活躍の方が大勢いらっしゃいます(お名前はあえて伏せさせていただきますが。)。 どうかご安心になって、勉強に取り組んでいただきたいと思います。 障害を持った方のお気持ちの分かる法曹がまた一人増えることを、心から期待しております。 同業者ゆえに、「経験者」とさせていただきます。
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- jelliclecats
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司法試験受験資格には、身体上の制限は一切ないですね。 実質的にも、普通に書類を読むことができれば問題ありません。 法律家の仕事は、事実認定をして、それに法律や判例の規範をあてはめて、結論を導くこと。 これだけです。 そして、司法試験レベルでは、文献に当たって自分で文章を起案すること。 この作業に耐えうる視力があれば十分です。 もちろん、良いに越したことはないのですから、 事実上のハンデや無形の圧力があるのは当然です。 でも、上を言い出したらきりがないですね。 ないものねだりは女子供の専売です。 この試験は、どれだけ本気になれるかが勝負です。 「自分では本気だと思っていたが、客観的には全然本気でなかった」という屈辱感を何度となく味わうことになるでしょう。 「本気」の意味を嫌というほど体で覚えさせられます。 その重みに比べれば、体のハンデなんて本当に小さなことです。 そんな小さなことで悩んでいるようでは、一生受かりません(マジで)。 かくいう私も、右眼のみですが強度弱視です。 矯正しても0.1程度です。 それでも、普通の受験生をやっています。 実は7月の論文に向けての追い込みの真っ最中で、 他人に説教なんてしている暇は無いはずなんですが、 障害(←嫌な言葉だ)を持つ者として、書きたくなりました。 以上、ご参考になれば幸いです。
お礼
お返事ありがとうございます。 私がこの質問をしたのは、単純に「せっかく合格しても、健康診断などでひっかかったら嫌だなぁ」と思ったからです。司法試験には、真摯に、真剣に取り組むつもりです。がんばります。 択一、受かってるといいですね。
お礼
もう返事がきている。すばらしい!! さっそく心強いアドバイスをいただき、ありがとうございます。とてもよく分かりました。 質問の項ににも書きましたが、私は理系の大学院を出ました。企業の研究所で働き、今年7年目になります。人の役にたてればよいと思い、医薬開発の研究職に就きましたが、化学実験では非常に細かい作業が要求され、私の眼では少々きつくなってきました。ただ、まだ読み書きは十分にできるので、なにか良い仕事はないかと考えたとき、法曹への道が思い浮かびました。私はもともと法学部へ進みたかったのですが、理系科目が得意であったので、安易に進路を変えてしまったのです。おそらく、眼の障害ということが出てこなければ、一生思い出すことがなかった夢かもしれません。 年齢も31才になりましたし、目のハンデを抱えているので、若い優秀な受験生ほど短期での合格は無理だと思います。でも、少しだけ働く人の気持ちが分かったり、障害のある人の苦しみが分かったりする「オッサン法曹」を目指し、努力していこうと思います。