ホラティウスのThe art of poetry
To Greece, fair Greece, ambitious but of praise,
The Muse gave ready wit, and rounded phrase.
Our Roman boys, by puzzling days and nights,
Bring down a shilling to a hundred mites.
(書名:The Art of Poetry、著者:Horace, 英訳者:John Conington)
前後の文章はコチラで読めます↓
https://www.gutenberg.org/files/5419/5419.txt
(本の全ての文章が一ページの表示されるので、Ctrl+Fで文章検索をされるとすぐ見つかります)
分かりやすいより近代的な英語の訳はコチラの319と320の間にあります。↓
https://en.wikisource.org/wiki/The_works_of_Horace/Book_upon_the_Art_of_Poetry
拙訳:
ギリシア人は、ムーサ居れば賛美の祈り捧げ
涌きいずる詩歌と智恵が与えられん
されどローマ人よるべなく、昼夜を通し身を捧げ
銅貨、百片に砕き、穢れを落とさん。
古代ギリシアでは、文芸の女神ムーサに祈ってから、女神の力によって詩作をするのだと信じられていたそうです。なので、「ギリシア人は祈願によって詩を書く。」
ローマ人の箇所は問題の箇所だけですと、なぜ「シリングを粉砕する?」となりそうですが、その後の文章を読みますと魂が物欲に穢れては詩人として望みがないそうなので、要するに「ローマ人は物欲を絶って詩を書く」という事だと思ます。
この対比が面白く翻訳文を考えてみたのですが、、、難しいですね、、、。
またいつもながら皆様の翻訳例を教えていただければと思います。
BAは選べませんが、宜しくお願い致します。
お礼
ありがとうございます。長田さんのいうギリシアの 哲学者は、どうやらエピクテートスみたいですね。 ただご紹介いただいたものを読むとエピクテートスの 引用からというよりはジェームズ・ジョイスから 孫引きしたんじゃないかななんて思いました。 どのような意図で長田さんがこの句を引用したか、 ということはたぶん単純にイメージの問題では なかったかと思います。「むかし…」の文章に 入る直前の文章に「黙ったまま、ずっと雨空を みあげていると、いつかこころのバケツに雨水が 溜まってくるようだ」とありますので…。 エピクテートスの文章を英訳で読むのは、僕には 少々、荷が重そうなので、中公バックスあたりの 和訳を読んでみようかと思います。 それにしてもエピクテートスってストア派だった んですね。最近、マルクス・アウレーリウスやセネカを 好んで読んでいたので、ちょっと嬉しいです。 とても有益な情報でした。本当にありがとうございました。 回答のほうはもう2、3日閉じないでおこうと思います。 ぽかあんと空を見上げるように待ってみれば、バケツに 水が溜まるかも知れませんし…。