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スウェーデンの経済の将来像は?
聞きかじり程度ですが、以前、テレビで、スウェーデンの福祉の充実さと、税率70%、ファーストフードの物価が日本の10倍であるという放送をしていました。 これで経済は上手く機能しているのでしょうか? 過度な福祉と税でなので、働かずに低賃金で我慢して、福祉を受ける者も現れると思うのですが、そういうことはないのですか? 過度な民主主義は、国民を堕落させて、国が崩壊するという事例もあるそうですが、スウェーデンの経済も同じ道を歩むのでしょうか?
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それぞれの国の社会・経済のシステムは、長い間の試行錯誤と実績を通じて積み重ねられたもので、よその制度がいいから真似しようとしても簡単にできるとは限りません。スエーデンの高福祉高負担の仕組みも、この制度に自信と誇りをもっている国民の支持があるからこそ存続しています。この制度に甘えて社会の底辺に沈殿する人びとも居ないわけではありませんが、それはやむをえないコストです。 また、芸能人やスポーツ選手のなかにも外国に逃避する小賢しい人がいます。でも、どこの国よりこの国の制度が優れていると考えて、ここなら安心して暮らせると信頼している国民がいるのは羨ましい限りです。 優勝劣敗の国から行ったレポーターの心配はもっともですが、落ちたら最後の危ない国によく我慢できますねというのが向こうの感想ではないでしょうか。
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- blackhill
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#1の補足です。 質問の要点は、大きな政府か、小さな政府かにあると思います。日本は、今、小さな政府の方向をたどっていますが、格差の拡大など、そのコストも無視できません。 大きな政府の代表格であるスエーデンと小さな政府を対照して、それぞれの課題や問題点を明確に取り上げた経済学者の業績として、 岩田規久男『小さな政府を問いなおす』(ちくま新書)2006年 が好著です。 なお、スエーデンは政策的に賃金格差を抑えています。低賃金労働に依存しているファーストフードの価格が高いのは、それなりの理由があります。労働者の生産性を高めない限り、スエーデンの経済は破綻せざるをえないからです。