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絵島生島事件
先日現在公開中の「大奥」を観て来ました。 今結構話題の映画ですので重なる質問が過去にあれば申し訳 ありません。 この映画のテーマであった絵島生島事件に詳しい方教えて 下さい。真相は今でも未知のままでいろんな説があるので しょうか?? この映画の中ではたった一夜だけの純愛が描かれていました。 名前しか聞いた事なかったので詳しい方、お話聞かせて下さい☆
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- Pinhole-09
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大奥の年寄絵島と宮路は増上寺と寛永寺へ代参のあと、奥女中やお付の者百十名を引きつれ山村座へ繰り込みました。 座敷貸切の芝居見物です。 予約でもしていたでしょう。 観劇後芝居茶屋で生島新五郎たちの役者を呼んでの豪奢な宴会でした。 費用はお伴の出入り商人持ちです。 この時絵島と生島二人だけ一室で酒を飲んだとの説があり、これが純愛説になったのですが、このような事はなかったというのが定説です。 この際芝居見回りの役人に見られたとの説もあり、真偽不明。 門限遅れも諸説ありこれも真相は不明です。 この程度では、死罪にはなりませんが、勢力争い陰謀の生贄になり、死罪にすると脅かされ、結局高遠藩遠島(幽閉)になりました。 映画の脚本は面白く描くのが通例です。 余談ですが月光院と間部詮房との情事は、そののちの狂歌「おぼろ月 手をとりかわし 吹き上げの 御庭の花の 宴もつきたり」の二人はこの二人です。 江戸では評判でした。
- jfk26
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このふたりの関係は今で言えば金持ちの有閑マダムとホストみたいなもので、恋愛感情があるといえばあるないといえばないという微妙なものでしょう。 そもそも絵島は大奥で勢力の強かった月光院派の側近ナンバーワンの実力者です。 当時はこういった大奥の実力者が芝居見物と称して出かけて、そのあとの席に気にいった役者を呼んではべらせるということはよくあったようです。 男子禁制の大奥などと厳しくなったのはこの事件以後のようです。 またふたりの純愛というのも、それのほうが面白いから後生の作者たちが作り上げた部分が多いように思います。 当時の背景としては5代将軍綱吉は甥の家宣に後を譲るといっておきながら、紀州と組んで家宣を排斥しようとしました、結局これは失敗に終わるのですが、家宣としてはこの叔父のやり方に激怒、将軍に就任したときに幕閣の人心を一新、実権を握った新勢力と隙あらば勢力逆転を虎視眈々と狙う旧勢力の対立があったようです。 また大奥では公卿出身でプライドも高い天英院と下町育ちでざっくばらんな月光院の対立がありました。 しかし時期将軍の生母という事で、月光院派のほうが勢力は強く、天英院派は隙あらば足を引っ張ろうと虎視眈々と狙っていました。 もうひとつ家宣の子の家継は幼く病弱の為、その次の将軍を御三家から模索していました。 だが家宣は叔父と結託して自分を排斥しようとした紀州を嫌い尾張に白羽の矢を立てました。 つまり幕閣、大奥、御三家の三つで対立があり、それぞれがどちら側かと結びついて大きな二つの勢力が対立していました。 すなわち A.新勢力(幕閣)-月光院(大奥)-尾張(御三家) B.旧勢力(幕閣)-天英院(大奥)-紀州(御三家) このAとBが対立、当然Aの勢力が強くBはこれを逆転するきっかけを狙っていました。 そのとき起こったのがこの事件、事件そのものはたいしたことはないのですが口実としては絶好だったということです、こういう状況の中で政治的に利用されたという側面が強いようです。
- 8787kouzi
- ベストアンサー率21% (12/56)
先程の者ですが、肝心な事を言い忘れてました。この事件は天英院派が月光院派を粛清するためにでっち上げたとする説とむしろ間部詮房を追い落とすために譜代層がでっち上げたとする説もあります。確かに陰謀の臭いがしますけど、一方で元禄以来大奥の風紀は相当乱れており、乱交があってもおかしくはありません。やはり当時の史料を読んで解釈するしかありません。ちなみに映画は怖くて観てません。むかし、テレビで大奥の映画をやっていたのですが、女性の虐めって男よりも相当たちが悪いですよね。井戸に連れて行かれて水をかけられていたシーンが未だに忘れられません。
大奥の基本構想をしたのは、秀忠夫人で、信長を叔父、父を浅井長政、母をお市、姉を淀殿とする女性です。 身内は、滅びましたが、血が絶えることの恐れを説いて大奥を作らせたのは、意識の内にないかもしれないけれど、壮大な復讐だな。と、思いました。 そんな壮大な、子作りシステム大奥を作りながらも、直系が、すぐ途絶えちゃう「徳川家」って。です。 3代から先は、兄弟だの、他家(御三家)からの養子だの早死にだの・・・。 結局、50数人も子どもを作った将軍以外にこのシステムが、機能していたことはなく、まさに「大いなる無駄」 多大な出費に粛清を望んだ上部のスケープゴードにあったのが、絵島ということで、間違いないと思います。 ただ、生島のファンだったのが、愛人として、でっちあげられて、証拠を偽造、捏造されて、お気の毒だと思います。 四十七士、千姫のスキャンダルなどのアジテーションに乗せられやすい江戸の人々も、さすがにこの一件の真相は、わかっていたと思います。 いろんな説は、ないと思います。 幕府側の陰謀です。 旧江戸城に不浄門が、まだ、残っています。 死人がお城から、運ばれるときの門です。 この門から、いわれのない罪をきせられて、追い出された門です。
- nyannmage
- ベストアンサー率24% (201/821)
補足です 映画の紹介をテレビでやっていました その時に実際のお話では、情事はなかったらしい しかし、それをネタに大問題に発展したという説明をしていました でっそのごたごたを映画で着色しつつ映像化したとの事 同じ時代劇でも誰を中心に描くかでお話そのものも違った感じになります 今回の映画は、絵島の純愛として描いたのではないでしょうか 例えば「利家と松」では、松(女性)を中心に描いています いわばかかあ天下的なお話でしたよね。 英雄の裏に女あり・・とかも言いますし
お礼
nyannmageさん再びご回答ありがとうございます☆ やはり情事はなかったのですね。映画版では情事 はありましたが、いやらしくなく、とても綺麗に 描かれていました。多少の脚色はあったものの、 当時の歴史背景が結構忠実に描かれていると感じ ました^^ とても分かりやすい説明ありがとうございました☆
- 8787kouzi
- ベストアンサー率21% (12/56)
これでも一応大学で日本史を専攻していた者でです。でも南北朝時代や室町時代を主に勉強してたので江戸時代は正直詳しくありませんが、江島生島事件の概要は、正徳四年、江戸城大奥の年寄りで七代将軍の生母月光院に仕える江島が山村座の役者生島新五郎と乱交に及んだとして、江島は信濃国高遠に流罪、生島は三宅島に流罪となった事件です。どうもこの事件は当時の政局と密接に絡んでいたみたいです。当時、幕府内で絶大な権力を握っていたのは側用人間部詮房です。これに反感を抱くのが江戸幕府成立以来政務の中心にいた譜代層です。また、大奥内部でも六代将軍家宣の正室天英院と側室で七代将軍の生母月光院の権力争いがありました。譜代層は天英院と結びつき、間部は月光院と結びついた訳です。結局、江島は月光院との結びつきが余にも強く、大奥内部でも実力者であったため、天英院派に目をつけられて生贄にされたというのが真相のようです。なお、最近大奥ブームなので私も古本屋で大奥の教養書を購入しました。参考にしてみてください。安西篤子監修『江戸城大奥100話』立風書房
お礼
8787kouziさん、とても詳しい説明ありがとうございます☆ 映画大奥はもうご覧になられましたか?面白かったです♪ 恐らく歴史を少し曲げて映画化しているのだろうなと思って 見ていたのですが、大体8787kouziさんがおっしゃった事と 映画の内容はほぼ同じでした^^唯一違うのは映画の中では 生島は張り付けによる処刑でした。 本当に絵島と生島は関係にあったのでしょうかね><単なる でっちあげだったとの説もあるようなのでその辺が気になり ました^^ どうもありがとうございました☆ が気になります。
- nyannmage
- ベストアンサー率24% (201/821)
http://www.ffortune.net/social/seso/nihon-edo/esima.htm 参考になさって下さい 怖いお話です・・・・くれぐれも時間厳守で
お礼
ありがとうございます^^ 実はこのサイト先日ネット検索して居た時に 私も見ました(笑) 怖いですよね><しかし、ここのサイトのお話 を読む限りでは情事はなく、ただ門限に遅れ た事からでっちあげられたかの如く書かれて いますよね?そこが不思議なんです>< 映画ではお互いに恋愛感情があり、最後に 決死の覚悟で一夜を共にする感じでしたので 一体どれが正しいんだろうと疑問を持ちまし た。 nyannmageさんありがとうございます☆
お礼
そうですね^^私は元の派閥を詳しくは知りませんでしたが、確かに映画ではその天英院派と月光院派の対立による策略と、間部詮房を落とそうと言うのと、両面で描かれていました。少々ネタバレになりますけど、映画では月光院と間部が関係を持っていました。その噂が天英院側にも耳に入り、それを絵島が隠し通していたので、何とか絵島に落ち度を作り、月光院と間部との関係を表沙汰にして月光院と間部共々陥れようと、生島と絵島を出会わせたという設定になっていました。 そうですか^^確かに大奥は怖いですね><でもプッと笑えるような面白おかしい部分もあるので私は好きですね☆歴史にうとい私でも非常に話が分かりやすかったです♪