hippearさん、今晩は。
#1のyama-kawa-heiyaさんの回答を補足します。
特許庁で「永久機関」に特許がおりないのは、特許法第2条第1項で定義されている、「発明とは自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」に反するからです。
つまり、永久機関(第一種、第二種ともに)とは、明らかに自然法則に反するものであると解釈されます。
ついでに、#2のsiegmundさんの仰っている第一種と第二種の区別を簡単に述べます。
第一種永久機関とは、いわゆる人口に膾炙している永久機関のことで、「外部からわずかのエネルギーを与えられることもなく、自分自身の装置だけを利用してエネルギーを創りだす機関」という風に定義できると思います。つまり熱力学第一法則(エネルギー保存の法則)を破る機関と考えてもよろしいかと思います。
第二種永久機関とは、「熱力学第二法則を外部から少しも作用を加えずに破るような装置」と定義できると思います。つまり、第一種が熱力学第一法則であるのに対して、第二種は熱力学第二法則(エントロピー増大の法則)を破る機関と考えられます。第二種のほうはあまり触れる機会も無いのでさらに具体例をあげますと、たとえば水中にインクを一滴落としたとき、徐々に周りに広がりながら拡散していく現象を、外部から何ら作用を与えずに破るような機関です。
さらに深く知りたい場合は、オストバルトの原理、マックスウェルの悪魔、エントロピーなどで検索するといろいろ枝葉付きで知ることができると思います。
ちなみに、海外(確かイギリスだったと記憶してますが定かではありません)では、永久機関でも特許がおりるとか。「無理かもしれないが、限りなく0に近い可能性にかける」という気概が窺えて興味深いです。限りなく0に近いならその極限は0なんですけどね。
専門分野ではないので違っていることを述べているかもしれません。その場合は、慧眼な方に補足していただいてください。
失礼しました。
お礼
解答ありがとうございます。 私も「永久機関なんて不可能!」とは思っておりましたが… 夢(?!)へのチャレンジをしている人が結構たくさんいるんですね。