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ゴルフボールのディンプル
ゴルフボールにディンプルをつけた方が飛距離が出るのはなぜですか?
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- nozomi500
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先の回答のとおりだと思います。 長野の冬季五輪でオランダのスピードスケート選手は横にギザギザ模様の入ったユニフォームを開発しました。 新幹線の「500系」はパンタグラフの横にやはりギザギザ模様が入っています。何れも、うずを分散して空気抵抗を減らす働きがあります。 野球のフォークボールは、全く逆に、回転しないことで渦を大きく取って、速度を落とす働きがあります。 あと、ゴルフボールの場合、スライスやフックをかけやすいという要因もありますね。
単なる球体であると、飛行に伴ってできる空気の流れが、その後方で大きな渦を作ってしまいます。この渦はボールが前進することでボールの後ろに空気の薄い部分ができ、そこに回りの空気が一気に流れ込むために起こります。この状態では、ボールの後ろ側では空気が薄くなる(ボールを引き戻そうとする力が働く)周りの空気が流れ込んで渦を作ると言うことが繰り返し起こっています。この空気が薄くなった瞬間にボールに対してはブレーキがかかることになるので飛距離が落ちてしまいます。そこでボールの表面をでこぼこにしてやると、周りの空気はでこぼこにかき回されて、小さな渦を無数に作ります。この小さな渦が絶えずボールの後ろ側に入り込むために、ボールの後ろに大きな渦ができるのを妨げる(ボールの後ろの気圧が低くなりにくい)ことになり、結果としてブレーキをかける力小さくなるのです。また、ボールにバックスピンがかかっていると、ボールの周辺の空気をでこぼこが巻き込みボールの下側では気圧が高く、上側では低くなる効果もあります。これはボールを上に引き上げる力として働くためこれも飛距離の増加につながると考えられます。もちろん、つるつるのボールでもこの効果はありますが、表面がでこぼこのほうが回りの空気を巻き込みやすく大きな効果が得られます。