- ベストアンサー
CGIなどは固有名詞でしょうか普通名詞でしょうか
次の言葉は通常( )内のように省略された略語の形で用いられます。この省略前の言葉(( )の左側の言葉)は、通常、各単語の先頭の文字が大文字で書かれているのですが、それが固有名詞であることを示すために大文字で書かれているのか、そうではなく単にどの単語のどの文字を取って並べて略語を作ったのかを示すために大文字で書かれているのかが分かりません。 これらの言葉の先頭の文字は、常に大文字で書かなければならないのでしょうか、それとも常に小文字で書かなければならないのでしょうか。つまり、これらの言葉は固有名詞なのでしょうか普通名詞なのでしょうか。 (1) common gateway interface(CGI) (2) dynamic host configuration protocol(DHCP) (3) domain name sever(DNS) (4) Internet protocol version 6(IPv6) (5) media access control address(MACアドレス) (6) multipurpose Internet mail extentions(MIME) (7) MPEG audio player 3(MP3) (8) portable network graphics(PNG) (9) point to point protocol over ethernet(PPPoE) (10) transmission control protocol/Internet protocol(TCP/IP) (11) top level domain(TLD) (12) uniform resource locator(URL) (13) unversal serial bus(USB)
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
英語という意味では専門ではありませんが、技術的に。 これらの例は、技術英語としては軒並み固有名詞と言っていいものかと思います。 そして、abbreviationとacronymの二種に大別されます (技術文書でなければ両者を明確に区別する必要はないと思いますが)。 これらが大文字なのは、元をただせば規格上の固有名詞ということもあるのでしょうが、 基本的に「規格/仕様上の定義が大文字だから」ということになります。 技術英語の文書では、大文字小文字で意味が変わることもあるため、 「定義されたとおりのそのまま」を使うのが正式です。 # FTPは「File Transfer Protocol」という仕様名自体を、ftpはFTPのコマンド名を一般に表すとか。(※ もちろん、そこまで厳密ではない文書や、一般の会話の中では、小文字で表すこともあります。 例えばInternet Engineering Task Force(IETF)という、 インターネット(The Internet)の技術仕様を策定している団体があります。 ここの仕様書は「Request for Comments(RFC)」という名前で公開されていますが、 現在のインターネットで使われる通信用語/規格の多くがここで規定されています。 DHCPとかDNS、TCP/IP、IPv6、MAC,MIME,PPPoE,URL等も 主にIETFのRFCに規定がある、特定のプロトコルやフォーマットの名前です。 MPRG-2 Audio layer-3はInternational Organization for Standardization(ISO)の Moving Picture Experts Group(MPEG)が規定している規格名称(の略称)です。 PNGにUSBやCGI等も各団体や企業などの規格名称などです。 ※ちなみに、コマンドの方のftpが小文字なのは、主に英語とは直接関係の無い文化によるもので、 UNIX/POSIXなどと呼ばれるOSの世界では、コマンド名を小文字にする慣習があるせいです。
- 参考URL:
- http://www.ietf.org/
その他の回答 (5)
- MrBan
- ベストアンサー率53% (331/615)
標準という意味では、これもRFC2083になってます。 但し、RFCとしての区分はInformationalなので、 位置付けとしては他で策定された仕様を取り込むための規定です。 PNG自体にはあまり詳しくありませんが、 策定された方々についてちょっと調べてみたところ、 Thomas Boutell氏が開発したようです。 PNG自体はW3C推奨でもあり後にISO標準にもなってます。
お礼
再度の御教示有り難うございます。 >標準という意味では、これもRFC2083になってます。 御教示のサイト拝見しました。 >Thomas Boutell氏が開発したようです。 すごいドラマチックな開発史ですね。感動しました。 >PNG自体はW3C推奨でもあり後にISO標準にもなってます。 ISO規格があるとは知りませんでした。ISO/IEC 15948:2004拝見しました。 たくさんお教えいただき、何と御礼申し上げてよいか分かりません。有り難うございました。
- jayoosan
- ベストアンサー率28% (929/3259)
>「決められた」書き方を参照できるサイトなどありましたら その団体のサイトがオリジナルですが、実際には業界の辞典、例えばIT用語辞典や金融業界用語集などは、そのオリジナルに沿っています。 ただこれは書いたように業界と1言でいっても、関わる関係者(例えば金融なら、金融関係の従事者か、金融を裏で支えるIT関係者とか)の幅が広く、ある団体ですべての表記をカバーしているかは疑問ですが、複数の情報を集めたものがほぼ間違いないことを、関係者は知っていると思います。 (これが食品の安全管理のHACCPとか、NASAが自分たちのプロジェクトのために決めたルールごとなど範囲がみえている場合は、単語の出所も由来もすべてはっきりします) ところで前に書き忘れましたが、日本人は頭文字をとることや短縮化に意味を見出そうとしがちですが、先のWikipediaのリンクの説明がこういったネーミングの本質をあらわしていると思います。 >When showing the source of an acronym, initialism, or syllabic abbreviation, it is neither necessary >nor desirable to emphasize the letters that make up the acronym: it is neither necessary nor desirable to emphasize the letters 文字を強調することは必要も好ましくもない。すなわち、FOREXは、 FOReign EXchangeでも、forとexでもなく、 >Correct: FOREX (foreign exchange) foreign exchangeをFOREXと呼ぶことにした。ただそれだけなのでしょう。
お礼
再度の御回答有り難うございます。 >実際には業界の辞典、例えばIT用語辞典や金融業界用語集などは、そのオリジナルに沿っています。 そうだったんですね。私の見た辞典や用語集はencapsulationなどごく一般の用語も含めて全ての用語が先頭文字を大文字にしてあったので、Common Gateway Interfaceのようなものもただ単に先頭文字だから大文字にしたのかなと思っていました。でも、そうではないということが御教示によりはっきり致しました。 有り難うございました。
- MrBan
- ベストアンサー率53% (331/615)
>上記の2つの「これら」は次の(a)、(b)のいずれのことでしょうか。 (a)は全部大文字、(b)の各単語の先頭も大文字という意図なので、あえて言えば両方でしょうか。 例えばDHCPだと、RFC2131のタイトルは「Dynamic Host Configuration Protocol」です。 http://www.ietf.org/rfc/rfc2131.txt 内部を見ても、この文書が定義しているのは「Dynamic Host Configuration Protocol」であって 「dynamic host configuration protocol」ではありませんし、 「DHCP」も文書内で明記されていますが「dhcp」は出てきません。 RFC2131のAbstractはこんな感じです。 <quote> The Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) provides a framework for passing configuration information to hosts on a TCPIP network. DHCP is based on the Bootstrap Protocol (BOOTP) [7], adding the capability of automatic allocation of reusable network addresses and additional configuration options [19]. DHCP captures the behavior of BOOTP relay agents [7, 21], and DHCP participants can interoperate with BOOTP participants [9]. </quote> DNSのRFC1034やRFC1035でも、「DNS」は「Domain Name System」をさす用語ですが「dns」は出てきません。 http://www.ietf.org/rfc/rfc1034.txt http://www.ietf.org/rfc/rfc1035.txt 単にDomain Name Systemと書けば知名度からRFC1034/1035等に規定のDNSをさすのが普通ですが、 domain name systemと書いてあると「ドメイン名に関する(独自の)システム」をさしているのかもしれません。 The Domain Name System is one of domain name systems. # 他の団体等で同様のDomain Name Systemという名前を定義してると、 # スコープが違うので、どちら?という話にもなりえますが。 いずれにせよ、他のものをそれぞれ原典をあたるとほぼ同様の定義になってることが多いですし、 意味的に考えても、「標準化された仕様書がある」ということは、 「その仕様が広く一意にspecifyされて命名されている」ことを意味するわけで、 各団体が規格を制定して公開し周知された時点で、固有名詞化していると考えていいと思います。
お礼
再度の御回答有り難うございます。 >内部を見ても、この文書が定義しているのは「Dynamic Host Configuration Protocol」であって「dynamic host configuration protocol」ではありませんし、「DHCP」も文書内で明記されていますが「dhcp」は出てきません。 確認させていただきました。御指摘のとおりです。 >domain name systemと書いてあると「ドメイン名に関する(独自の)システム」をさしているのかもしれません。 鋭い御指摘ですね。大文字が正しいとすると、小文字は確かにそのようなものを指していることになりますね。 原典を拝見させていただいて全ては明らかとなりました。快刀乱麻の御教示、厚く御礼申し上げます。
- jayoosan
- ベストアンサー率28% (929/3259)
英語のカテゴリなので英語(言語)としての回答は他の方にまかせますが、それらの単語を使う業界人的には#1の方のリンクのinitialismsにあたるものと捕らえていると思います。 それは単に英語としての頭文字をとったというよりも、各業界の規格団体、業界団体、技術推進団体などが決定したものが、公に広く普及されるときの、表記のされ方です。 そして、昔であれば既存の英文や単語から頭文字をとるという流れだと思いますが、現在はITネットワークのおかげで、技術が生まれる黎明期(初期またはそれ以前も)から、新しい技術をどう呼ぶべきか、技術者の間で論議されてきています。 その論議の中で、すんなり決まるものもあれば、草案→再議論→総意を得て→規格団体からリリース、のような過程を得るものもあります。 ですので、 >常に大文字で書かなければならないのでしょうか と、決められているわけではありませんが、決められたとおりに書いたほうがわかりやすいというのはあります。 ただ、同じ技術を扱うもの同士であれば、DNSやCGIが、メールの中では dns や cgi と書かれていることもけっこうあり、わざわざ「DNSと書けよと」指摘しなおすこともありません。 (フォーマルなドキュメントには、DNSやCGIで書くと思いますが) また、業界でのルールごとのほかに、見た目の国ごとの理解度で変わってしまうものもあります。 例えば、外貨取引が自由化された8年くらい前より、日本でも個人が外貨投資ができるようになりました。 それ以前から、業界人の間では#1の方のリンクにあるFOREXというのがあたり前の言い方でしたが、当初から業界もメディア(新聞や雑誌)も、一般向けにはFOREXをあまり使わず頭文字だけとって、FXというようになりました。海外に比べ遅れていた日本の外貨投資を急速に伸ばしたい業界が、日本人が頭文字だけ取る表記には疑問を抱かないことを知っていたのかもしれません。 投資の書籍コーナーにっても、FX投資という名称ばかりみかけますし、いまだに投資のカテゴリや質問掲示板では、「FOREXって何ですか?何の略ですか?」「FXとFOREXは違うのですか?」という質問を見かけます。
補足
早速の御回答有り難うございます。 >その論議の中で、すんなり決まるものもあれば、草案→再議論→総意を得て→規格団体からリリース、のような過程を得るものもあります。 そうなんでしょうね。一発で決まるものと何度も修正されるものあるいは様々な団体の手を経て修正されるものなど、いろいろあるんでしょうね。そういう場合は、どの段階であるいはだれが固有名詞・普通名詞の区別を決めるか難しいですね。殆ど不可能かとも思えますね。 >決められたとおりに書いたほうがわかりやすいというのはあります。 「決められた」書き方は「原典に書いてある書き方」という意味だと思うのですが、原典を見る機会がないのでそれが分からないんです。「決められた」書き方を参照できるサイトなどありましたら御紹介いただけると有り難いです。 仕方なく原典以外(つまり、辞書とか解説書ですが)で見ることになるのですが、それらの文書では必ず例外なく先頭の文字が大文字で書かれているので、それらの文書は参考にならないのではないかと思われるのです。つまり、それらの文書は「全部固有名詞だよ」と言っていることになるのですが、本当にそうかなあと思えるのです。
- purunu
- ベストアンサー率42% (518/1214)
お示しのような、「単語の文字を取って並べて略語を作った」ものを頭字語(acronym; アクロニム)といいますが、その場合、「どの単語のどの文字を取って並べて略語を作ったのかを示すために大文字で書く」のが習慣です。 下記URLは文体マニュアル(Manual of Style)のうちの大文字の書き方を扱ったものですが、その「10 Acronyms and initialisms 」にその旨書いてあります。 ところで、それはそうとして、頭字語にしない場合の、たとえば universal serial bus はというと、確かに普通名詞句ですが、ある種の規格を満たしたbusのみそう名づけられる、という意味では、固有名詞句として機能している面はたしかにあります。「自由民主党、 liberal democratic party」もそうですね。
- 参考URL:
- http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Manual_of_Style_(capital_letters)#Acronyms_and_initialisms
補足
早速の御回答有り難うございます。 >「どの単語のどの文字を取って並べて略語を作ったのかを示すために大文字で書く」のが習慣です。 御指示のURLには「大文字で書くことは必要ではないし望ましくもない」と書いてあるように思うのですが...。でも、このようなことが規定されているということをお教えいただいて勉強になりました。文法上決まりがあるんですね。 >確かに普通名詞句ですが、ある種の規格を満たしたbusのみそう名づけられる、という意味では、固有名詞句として機能している面はたしかにあります。 両方の性格を持つと言うことですね。ということは、大文字にするか小文字にするかは記述者の判断に任されるということでしょうか...。
お礼
申し訳ありません。「この回答への補足」を書いた後に御教示のURLを拝見しました。拝見して、仰せの「これら」は「この回答への補足」の(a)、(b)の両方を言っておられるのだということが分かりました。「この回答への補足」の質問を取り消させていただきます。申し訳ありません。 たいへん詳細な解説を頂き、質問した言葉の殆どはRFCにおいて固有名詞として規定されていること、それ以外の言葉も団体や企業が固有名詞として規定していること、などなどよく分かりました。長い間疑問に思っていたのですが一気に氷解しました。たいへん明確かつ高度の御教示、厚く御礼申し上げます。 さて、あと1つだけお教えいただけないでしょうか。 PNGを策定した団体の概要について知りたいと思って http://www.libpng.org/pub/png/ を見たのですがどこに書いてあるのか分かりませんでした。PNGを策定した団体の概要について書いてあるWebサイトを御存知でしたらお教えいただけないでしょうか。 よろしくお願いいたします。
補足
早速の御回答有り難うございます。 詳しい解説を頂き有り難うございます。だいぶん分かりかけてきたように思うのですが、御教示の内容について少しお尋ねしてよいでしょうか。 >これらの例は、技術英語としては軒並み固有名詞と言っていいものかと思います。 >これらが大文字なのは、元をただせば規格上の固有名詞ということもあるのでしょうが、基本的に「規格/仕様上の定義が大文字だから」ということになります。 上記の2つの「これら」は次の(a)、(b)のいずれのことでしょうか。 (a)略語。つまり、CGI、USBなど。 (b)元の言葉。つまり、common gateway interface、unversal serial busなど。 よろしくお願いします。