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外郎売りの解釈
外郎売りの口上の内容を吟味してみているのですが、 どうしても分からない部分が一ヶ所出てきました。 「しっかは袴のしっぽころびを、三針はりなかにちょと縫うて、ぬうてちょとぶんだせ」の部分です。 「しっかわ」というのは漆川か後川という地名(川名)と思い調べてみたのですが、絹織物が名産なのかどうかは分かりませんでした。 またしっぽころびというのは一体? 駄洒落の連続だとは思うのですが、どういうつながりがあるのか知りたいのです。 ご存知の方、お教え願えませんでしょうか。
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Googleで「しっ皮袴」をキーワードにして検索すると、いくつもヒットしますので、そのような解釈が広く行なわれていることは確かなようです。 「しっ皮袴」とは何か、ですが、「無意味なつけたし」「単なる強調」以外に可能性として2つ思いつきました。 まず、「尻皮袴」の可能性。「しりお(尻尾)」が「しっぽ」になり、「尻払い」が「しっぱらい」になるように、「しりかわばかま」が「しっかわばかま」になったのではないか。「尻の皮で作った袴」なのか「尻のところが皮でできている袴」なのかはわかりませんが。 もうひとつ、これはかなり怪しいですが、「なめしがわ」が「なめしっかわ」と変化し、前が省略された形が「しっ皮」ではないか、ということ。時代も文化背景も違いますが、森鴎外訳の『即興詩人』に「鞣革の袴」という言葉が出てくるようです。でも「なめ」だけ略される、っていうのが苦しいですね。 いずれにしても、「しっ皮袴」に意味があるとすれば、後半の「しっぽころび」は単に語呂をあわせるために「ほころび」に「しっ」をつけただけと考えてよいでしょう。 なお、上記両説とも、日本語最大の辞書『日本国語大辞典』を引いても裏付けは取れませんでした。
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- Alias
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> しっかは袴のしっぽころびを これは「皮袴のほころびを」という意味では? 「しっ」が意味のある接頭語なのか、語呂のために意味なくついているものなのかはわかりませんが。今ちょっと調べる手段がないのでとりあえず思いつきだけ。
お礼
なるほど!ありがとうございますAliasさん! 前の「皮脚絆」から皮つながりで「皮袴」という言葉遊びが出てくるのか、 と改めて気づかせていただきました。 ご指摘の「尻革袴」が気になって調べてみましたが、 あいにくどういう仕立てになっているのかはよく分かりませんでした。 革製なのは袴の上から着用する行縢(むかばき)なのか下につける脛巾(はばき)なのかそれとも全体なのか? 織田信長の革袴が滋賀県の郷土資料館に展示されているらしいので、実物を見てみたいなと思いました。 他にも前田慶次郎も着用していたとか。「利家とまつ」あたりをチェックしとけばよかった(笑)。 と外郎売り解釈も横道にそれてばっかりですが、それが楽しいといえば楽しい。 Aliasさんも同じ楽しみをご存知の方ですねきっと。