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「買いたいのです」の「の」について
「の」 に関する質問です。 1)私は、アゥディの新車を買いたいです。 2)私は、アゥディの新車を買いたいのです。 2)の文章の「買いたいのです」における「の」について、 a)品詞、その前に接続する活用形など、文法上、どう説明すべきでしょうか。 b)1)の「買いたいです」における「の」がない場合と対比させて、この「の」の用法は、どう説明すべきでしょうか。 以上、宜しくお願いします。
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a)格助詞です。格助詞「の」には、連体格、主格(部分の主語を作る)、体言代用(下記参照)などの働きがあります。 ご質問の「の」は、そのうちの体言代用の「の」です。 これは、「もの、こと、人、のもの、のこと、の人」などの意味を表し、その文節に体言としての資格を与えます。活用語の場合、連体形に接続します。 動詞に接続「歩く【の】が好きだ。」 形容詞に接続「甘い【の】はどっち?」 助動詞に接続「熱があるらしい【の】だが。」 その働きから、準体助詞などとも呼ばれます。 b)本来、「だ」「です」は、活用語に直接つくことはできません(共通語の場合)。「だ」「です」は、体言にしかつかないことになっているからです。 買うだ。買うです。買いたいだ。買いたいです。おいしいだ。おいしいです。 以上は、いずれも文法的に間違っています。 それでは、どうしたら活用語に「だ」「です」を付けられるのか。ここで「の」の出番です。a)で述べたように、「の」にはその文節に体言としての資格を与えるからです。 買うのだ。買うのです。買いたいのだ。買いたいのです。おいしいのだ。おいしいのです。 以上は、文法的に正しい言い方です。 つまり、本来「買いたいです」は文法的に誤りで、「買いたいのです」などにしなければいけない、というのがご質問に対する答えです。 ただし、最近では、形容詞及び形容詞型の助動詞(たい、らしい等)に限り、直接「です」を付けることが許されるようになってきています。(中学校の国語の教科書にまで「美しいです。」という言い方が載るようになりました。) よって、今では「買いたいです」という言い方も大手をふって使われているわけです。
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- shuu29
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「の」の品詞は、格助詞です。 「です」は、体言や体言に相当する語句に接続して、断定の意を表すときに多く用いられる助詞です。しかし、「ない・たい・らしい」に直接接続して、丁寧の意を添える語としても用いられます。 2)の文章の「の」は、その前に書かれる内容を体言として扱うときに用いられる用法です。たとえば、「ということ」と置き換え可能な表現です。ある意味、内容の重複による強調ともいえるでしょう。
お礼
早速の御回答、有り難うございました。
お礼
早速、わかりやすい御回答をいただき、有り難うございました。 「買いたいです」が、文法的に誤りだとは、初耳でした。