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イヤトロスキャン
TLC検出するイヤトロスキャンってどういう構造なんでしょうか?ガスクロなどのFIDとか使えると思いますが、要するにシリカカラムを通っって順に溶出する成分を検出するんでしょうか?最後まで成分が残ったりしませんか?
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こんばんは イヤトロスキャンは石英の棒(太さ1mmくらいだったかな)にシリカゲルをまぶした物を使ったTLCです。展開は普通に展開層を用いて行います。 溶出する成分を分析するのではなく、薄層上に展開された物を検出、定量するのにFIDを使うということです。炎の中を通すのに平板では都合が悪いので細い棒状のものにしたんだと思います。 展開後は石英の棒を検出器にセットし、FIDの炎で棒をスキャンします。6本ほど並べてセットできたと思います。FIDの炎の中を棒が順番に移動します。信号はFIDですから、通常のガスクロと同じように処理できます。燃えない物はシリカゲルに残るかもしれませんが、分析前にそのようなものは除いておきますから大丈夫でしょう。使い捨てでもいいと思いますが、うまく洗って再生することもできたように思います。 写真からはわかりにくいかもしれませんが、黄色いラベルが張ってる部分の中に棒を並べてセットします。細長いガラス窓からFIDでスキャン中の棒をみることができたと思います。 http://www.med.osaka-cu.ac.jp/Central-lab/14F/th_10.htm TLCとFIDの長所を組み合わせた分析装置で、不揮発性の物質も分離定量できるのが最大のメリットだと思います。