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CO2
木は、成長の過程で二酸化炭素(CO2)を固定するといいます。この木材は燃やすとせっかく固定化した二酸化炭素を空気中に放出してしまうとされていますが、自然に枯れた場合は、二酸化炭素は発生しないのでしょうか?
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CO2の循環ではなくて、Cの循環と考えると良いと思います。 植物は生きている間、 (1)CO2 + 日光 → 炭水化物+ O2 (2)炭水化物+ O2 → CO2 + 生命活動 の二つをおこないます。(1)の方が量が多いため、幹や根、果実と言った形でCを蓄えます。さらに、他の生物により、 (3)炭水化物+ O2 → CO2 + 生命活動(他の生物) も同時に起きています。 植物が死ぬと、(1)(2)は当然なくなり、(3)のみになります。したがって、ほとんどの植物は、最終的には蓄えたCをCO2の形で再放出することになります。ほんの僅かな量が木炭、石炭として蓄えられたままになります。また、他の生物も体内にCを一時的に蓄えますが、最終的にはCO2の形で再放出することになります。 ただ、有孔虫とうの殻は炭酸カルシウム(CaCO3)はかなりの量が海中に蓄えられることになります。(ほとんど食べる生物がいないため)これらは、石灰岩となって大量に地中に蓄えられることになります。 炭素循環は非常に複雑で、研究が始まったばかりだそうです。
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- liar_adan
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枯れた当初は二酸化炭素を発生しなくても、 その残骸(落葉、朽木)はいずれ土壌微生物によって分解されて、 結局はCO2になります。 まれに石炭になって半永久的に炭素が固定される場合もありますが、 それはほんの一部で、樹木が石炭になる状況は限られています。 森が十分に発達して、樹木が増えもしない減りもしないようになった 状態を「極相林」と言いますが、 「極相林は、二酸化炭素の吸収にはほとんど関与しない」 と言われます。 というわけで、「森を増やせば、二酸化炭素増加の問題は 解決する」というものではありません。 減るよりはずっといいですが…。
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ご回答ありがとうございました。やはり、トータル量は変わらないのですね。因みに、分解された時は、炭素と酸素の2種類の原子が、やはりCO2という形で、自然界に戻されるということなのでしょうか?
「CO2を固定」ではなく「CO2から炭水化物を合成して固定し、O2を吐き出す」ですよね?そんでもって「燃える」ということは炭水化物が酸素と結びついてCO2とH2Oを発生するってことで。 で、炭素のことであるなら、枯れた木でも石炭になるくらい固定化されている、っていうことでしょう。
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早速のご回答、ありがとうございました。質問が言葉足らずでしたが、枯れ木が微生物等により自然に分解された場合を想定した質問でした。それも他の多くの方のご回答により解決しました。ありがとうございました。
- rukuku
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自然に枯れた場合は、ミミズやムシ、菌類(キノコなど)など“分解者”の栄養源となって、最終的にはCO2が発生します。 野菜を人間が食べた場合も同じで、野菜が固定したCO2を人間がエネルギーとして利用するときにはCO2が放出されます。 質問の内容とは少しずれますが、木は(木に限らず緑色の植物ならおなじです)、生きている間は“光合成”をしてCO2を吸収して自分の体の一部にいていきます。が、一方で人間と同じく呼吸をしているので、O2をすってCO2を吐き出しています。 トータルでは、CO2を吐き出すよりも吸収する方が多いのでCO2を固定していることになります。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。因みに、最終的に発生するCO2は、分解者の呼吸作用により、はき出されるCO2という形での発生でしょうか?
少なくとも枯れ木としての形状を保っている限りは、その中に炭水化物(セルロース)として炭素が含まれています。炭水化物の状態であれば、二酸化炭素は固定されているといえるでしょうね。 もしかすると、枯れる過程で多少の二酸化炭素が発生するかもしれませんが、大部分は固定化されているといえると思います。
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早速のご回答、ありがとうございました。質問が言葉足らずでしたが、枯れ木が微生物等により自然に分解された場合を仮定した質問でした。それも他の多くの方のご回答により解決しました。ありがとうございました。
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いただいた回答の中で、「Cの循環」「(3)に記載された活動」など最も参考になりました。的確な回答をいただきありがとうございました。