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ルノワールの古典主義時代が「すっぱい時代」と呼ばれるのはなぜ?
ルノワールの古典主義時代が「すっぱい時代」と呼ばれるのはなぜでしょうか?
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「すっぱい時代」とは、何処でご覧になられたのでしょうか??? 通常、彼の幼年期を除外して、画風の変遷を四つに区分いたします。 初めは印象派の時期でその次が、ご質問の時期(1883-1890)です。 ドミニク・アングル(Jean Auguste Dominique Ingres)の 影響下にあり、通常は periode ingresque (アングル風の時期) と呼ばれております。 コレが、しばしば、periode seche とか periode aigreと書かれる こともあり、この最後のaigreを、筆致も見ずにこの語の意味の 一つである「すっぱい」としたものです。 絵画や彫刻の分野でaigreはviolentの意味を持ち、ハッキリしすぎて なだらかの色彩の諧調が見られないことです。 お手元にある画集で、書かれた年代を見比べると筆使いの違いは 歴然とお分かりになると思います。
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興味あったので調べてみました。 ルノワール自身が「酸っぱい手法」と名づけた描き方をしていた頃を、「酸っぱい時代」と呼ぶようです。 日本語で探してみましたが分からないので、英語だとsour?と思って英語でぐぐってみました。 それとgoo辞書やアルクの英辞郎で調べて、 aigre 【名】 〈フランス語〉酸味、すっぱい、辛い◆【同】acid / sour / tart Googleで一番上に来た検索結果 Oil and Canvas - Auguste Renoir- His own work took on an acid tone, a hard line, a smooth flat texture, and an attention to form rather than color -a manner he himself called aigre (sour or acid). From this period came the great series ... acid tone というのは「とげとげしい口調」だそうです。 acidだけでも「厳しい、とげとげしい、どぎつい、痛烈な、酸味のある」などの意味があります。 ふわふわして色調に重きを置く印象派の手法ではなくて、もっと強い調子で堅い線で描いた、色よりもむしろフォーム(形)に注目した手法ということなのでは。 そういう書き方をしていた時代が「すっぱい時代」なのではないでしょうか。 酸味のある、とか、アシッドな、と考えたらいいのかな? アングルなどの影響を受けていたようですね。