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科学者は外国(特にアメリカ)にいたことがなければならないのですか

日本人の有名な科学者の略歴を見ると、外国(特にアメリカ)の大学等に何年かいたことのある人が大変に多い気がします。それは事実でしょうか。 アメリカ等の外国にいたことのある必要がある理由があるのでしょうか。 アメリカ等の外国に滞在したことがないと、何か拙い事があるのでしょうか?

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  • kgu-2
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回答No.4

文系と理系で、事情が大きく異なります。  文系の人は、大学院に入学することが少なくないので、アメリカにはこだわらないでしょう。ドイツ語の教員がアメリカに行っても・・・  理系が行くのは、アメリカは、まず、研究費が多く、留学のポストもある。レベルは、最先端。  研究レベルが最先端、というのは異論が無いでしょう。留学の目的そのものです。  理系では、研究費が無いと研究そのもものが出来ません。アメリカは、日本と異なり、研究費の多い研究室は、スペースも、人数も多いのです。設備も当然最新のものなので、研究しやすい。  研究費の中には、これも日本と異なり、人件費も含まれています。この人件費でポストドクトラルフェロー(ポスドク)といって、博士号を持っている能力のある人を募集します。これに採用されると、給与をもらいながら研究できるわけです。自費ではなく、このポスドクに応募することも、アメリカが多いことも理由の一つです。  というのも、何も無いのに、長期間外国に滞在することはできません。給与を貰いながら、研究できるというのは、大きなメリットです。  博士号を得た後、ヨーロッパに「ポスドクで採用して」と手紙を書いても、「そんな金は・・・」というのが、ほとんどです。  研究したあと、論文に発表します。その発表する雑誌は、アメリカのものが一般的には評価が高い。そこで、論文を投稿すると、審査がありますが、留学は同じ分野でしますので、審査員が留学中のボスになったり、そのお友達だったりする(紹介されることも)こともあります。そうすると、イヤラシイ邪魔をされる恐れが少なく、パスされやすくなります。  現在の学術論文の多くは、英語で書かれているので、英語の勉強の面あります。イギリスが少ないのは、日本人が採用されそうなポスドクの数がアメリカより極端に少ないからです。

gabbin
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 海外の研究状況について詳しくご説明いただき、たいへん参考になりました。 ご回答と関係ありませんが、ノーベル賞の科学部門を受賞した9人の日本人科学者のうち、大半が、外国の研究機関で研究した経歴があるという事実も、僕が質問のような考えを持つ理由のひとつです。

その他の回答 (5)

noname#160321
noname#160321
回答No.6

ちょっと離れますが、留学中子供が生まれました。同じアパートに医学部からやはり留学して同じ時期に子供が生まれたお医者様と一緒にロサンゼルスに子供の国籍保留(言葉は苦手)の手続きに出かけましたが、車で移動中に他文化と触れ合うことは人間にとって必要だね、来てみないと分らないねという話になりました。研究者に限らず出来るだけ他文化の地域に行ってみることは外国人が少ない日本では誰にも必要ではないでしょうか。 その上で研究レベルを上げるということを考えるとポスドクの口が多くて日本人を受け入れて呉れやすいアメリカに行くということになるでしょうね。 私のように確かに学問も英語もレベルが上がったがボスの研究に全然寄与できなかった困ったちゃんもいますが、次のポスドクに詳しいアメリカ暮らし方ガイドを書いて感謝されるというのもありかなと勝手に思っています。後任が五年間日本での仕事もやめて大量の論文を書いてくれましたからね。(恥) m(_ _)m

gabbin
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 アメリカでの体験談を興味深く拝読させていただきました。 たいへん参考になりました!

  • jupitan
  • ベストアンサー率36% (227/616)
回答No.5

私は専門家ではありませんが、例えば、自然科学分野では ・バイオテクノロジー(生命工学)・・・生物学に基礎を置く学問は、ここ20年ほどの科学分野において最も注目されている分野です。植物学、動物学、生態学などの基礎的な生物学の研究に加え、最近は化学、生化学や物理の知識を応用した新しい研究分野も次々に登場しています。アメリカ政府もこの分野の教育には特に力を入れております。 ・天文学・・・宇宙学はすぐれた研究環境がそのレベルの高さを保証してくれます。ハッブル望遠鏡による宇宙写真や、火星探査機マーズ・パスファインダーからの火星の映像など、私たちが知っている宇宙に関する知識や映像のほとんどは、アメリカNASAによる宇宙や天体研究プロジェクトによるものです。それを支えているのがアメリカの大学や付属研究機関の天文学、宇宙物理学です。 また、電子工学や医学分野でも優秀な若い研究員や医師は必ずといっていいほどアメリカ留学をします。私の周りの友人(IBM研究員、国立大医学部医局員)も例外ではありませんでした。 医学書や医学論文も近年は全て英語ですし(昔はドイツ語が大半)、本場ドイツ等ヨーロッパの閉鎖的・保守的な環境より、米国の方がはるかに新しい考えや方法を取り入れ研究し、臨床にも積極的応用が見られる等、オープンでインターナショナルな気質(国民性)が世界中の研究者にとって魅力あるもののようです。

gabbin
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 アメリカは、科学の研究者にとって、とても魅力のある所なのですね。 たいへん参考になりました。

回答No.3

>お礼へ 私の分野(化学)では何人もいますよ。 基礎研究だとニュースにあまり出ないので、一流の研究をやっていても一般の人は知らないのでしょう。

gabbin
質問者

お礼

再度のご回答ありがとう御座いました。 参考になりました。

回答No.2

まずいことはないですけど。 現に、海外留学歴が無くとも世界一流の研究者はたくさんいますし。 ですが、No.1さんもご回答になっているように、視野を広げるという意味では、海外の大学・研究機関に滞在し世界の研究者と交流するのは重要です。ハイレベルの研究機関だと、教授、スタッフからポスドク、学生までレベルが高い人間が揃っていますから、自分のスキルを磨くこともできますしね。

gabbin
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 >現に、海外留学歴が無くとも世界一流の研究者はたくさんいますし。 そうでしょうか? クォークが6種類あることを提唱した「小林・益川理論」で有名な、益川敏英博士を紹介した記事には、益川博士が、「世界的な科学者にしては珍しく、英語嫌いで、一度も海外に行ったことがない。」 ということを、さも特別なことのように書いてありました。 ですから、世界的な科学者は、外国に行ったことがあるのが普通なのだなと思っていました。 違いますか?

noname#25358
noname#25358
回答No.1

 あなたはそんなに莫大な数の科学者の略歴を見たのでしょうか?(笑)  「アメリカにいたことがある」という履歴は、それだけで見栄えがするのでマスコミが書き立てたがるんです。  ただし、「客観的な目と広い知識が持てる」という意味では、アメリカに限らず外国に在籍した経験のある人の方が圧倒的に有利なのは確かです。

gabbin
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 > 「アメリカにいたことがある」という履歴は、それだけで見栄えがするのでマスコミが書き立てたがるんです。 いいえ、そんなことをマスコミが書き立てているなんて思えません。 一流の科学者だと、外国に行くのがあたりまえのような記事なら読んだことがありますが、「アメリカにいたこと」を特別視する記事など読んだことがありません。

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