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トカゲの尻尾は切り離しても動くのはどうして?
トカゲの尻尾は切り話されてもしばらく動いています。 これはどうしてでしょうか? よろしくお願いします。
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似た質問を他で見つけたので下記にコピーします。(キャッシュしか残っていなかったので) この前、トカゲをふんでしまいました。しっぽが切れてトカゲは逃(に)げてしまったのですが、あとに残されたしっぽがピクピク動くので、とてもびっくりしました。なぜ、いつまでも動いているのですか。教えてください。 お答えします 山根 正気(やまね・せいき)さん 鹿児島大学理学部教授 -逃げのびるための“作戦”- おもしろい場面を観察できましたね。私も小さいころ、トカゲを捕(つか)まえようとして、しっぽが切れて逃げられたことが何度かあります。 ネズミ、イタチ、ヘビ、トリなどの小動物は、トカゲを襲(おそ)って食べてしまうおそろしい敵(てき)です。これらの動物がトカゲのしっぽを捕まえると、しっぽは取れてしまいます。そのときの刺激(しげき)で、取れたしっぽの筋肉が働いてしばらくピクピク動きますから、敵がそれに気をとられているうちにトカゲはやぶの中に逃げてしまいます。 どうやら、自分の体の一部を犠牲(ぎせい)にして逃げのびるための作戦らしいのです。これは自切(じせつ)と呼ばれています。 それでは、トカゲは意識(いしき)して自分でしっぽを切っているのでしょうか。そうではありません。トカゲのしっぽにあたえられた刺激が脊髄(せきずい)(脳のすぐ後からはじまり背骨のなかにある重要な神経組織(しんけいそしき)。外からの刺激にたいして筋肉、器官(きかん)などに運動を命令する)に伝わると、意識しなくても筋肉がちぢみ、しっぽは勝手(かって)に切れてしまうのです。 このように、意識とは関係なしに起こってしまう動作を反射(はんしゃ)運動と呼んでいます。目に物体が近づくと私たちがとっさに目を閉(と)じてしまうのも反射運動の一種です。一方、トカゲに麻酔(ますい)をかけると、刺激をあたえてもしっぽは切れません。神経が眠(ねむ)っているから反射運動が起きないのです。 しっぽが切れるためには、骨や筋肉がきれいに切断(せつだん)されなければなりません。実は、しっぽを形づくっているたくさんの骨のそれぞれ真ん中あたりに割(わ)れ目が入っており、筋肉がちぢむと簡単にはずれてしまうのです。 ですから、骨と骨のつなぎ目(関節)で切れるわけではありません。骨がはずれるとき筋肉も同じ場所で切れますが、切れ目はちょうどゆで卵の花形切りのようなギザギザな切り口になります。切断後は血管の内がわの壁(かべ)にあるふた(弁(べん))が閉じられ、また切り口の筋肉がちぢむため血はほとんど出ません。うまくできているものですね。 切れた所からは、まもなく新しいしっぽが生えてきます。このことを再生(さいせい)とよんでいます。しかし、新しいしっぽはたいてい前にあったものより小さく、時にはいびつな形をしています。野外では、このように少し変形したしっぽを持ったトカゲをたくさん見ることができます。また、新しいしっぽの骨には自切のための工夫がこらされていないので、つかまえても二度と自切はおきません。 自切はトカゲだけでなく、ヤモリ(尾)、カニ(はさみ)、バッタ(うしろ足)、ザトウムシ(足)=クモににた足の長い虫で、林の中に住んでいます=などいろいろな動物で見られます。ザトウムシの足は切れたあとに時計の針のようにピクピク動くので、子供のころにはそれがおもしろくてよく足をちぎって遊んだものです。 いま考えると残酷(ざんこく)なことをしたものだと思いますが、そうした経験が積みかさなって動物の生活について理解(りかい)が深まったと思っています。
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- DexMachina
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今回のご質問は、『何のために』ではなくて『どういう機構で』ということで よろしいんですよね?(勘違いでしたらすみません) 人の腕にしてもトカゲの尻尾にしても、運動神経からの信号がなければ 動かないと思います。 ただ、切り離された運動神経が独自に信号を出し続けるとは考えにくいので、 尻尾の骨(脊髄)の中に、運動神経に信号を出し続けらるような機構(神経の束か 塊のようなもの?)があるのではないでしょうか。
- myeyesonly
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こんにちは。 トカゲじゃなくて人間でもそうですが、体から切り離された組織はすぐ死ぬわけじゃありません。 人間だって、すぐには死なないから、接合手術などという方法で復活する事が可能なわけです。 トカゲなどの場合、切れる構造が元々あるそうです。 だから出血などしないわけです。 そして、ドタバタと動き回るのは、襲われた相手の目をひきつけるためだと言われています。