未だ諸説ありますが、アルファベットのbは、もともとアラビア文字のバー[ba:']から、ギリシャ文字のβ(ベータ)を経て伝わってきたという説で近年落ち着いてきています。
では、アラビア語のバーはどう書いたかと言うと、まず横書きで、ひらがなの「し」のような形を、右から左に書き、その上に点を打っていました。ここでは打てませんから、参考URLに載せておきます。
それがギリシャに伝わって、横に書いていた文字が、半時計回りに90度回転して縦に書かれるようになり、ベータになりました。
それから、アルファベット大文字のBが生まれましたが、書き方までは伝わりませんでした。アルファベットの大文字というのは、強調文字で、書きにくい形だたので、それを簡単にした小文字が生まれました。それが、bです。
なので、「もともと今の筆記体の書き方だった」という話には根拠がありません。
日本のような漢字文化を持った文化では書き方を大事にしましたが、欧州では文字の形が大事にされました。なので、日本には形はもとの文字と似ても似つかないような書体がいくつもありますし、欧州では人によっていろいろなアルファベットの書き順があります。
しかし、ブロック体のフォントも使われていくうちに、書きやすい筆記体が生まれました。ただ、漢字のように書き順が決まっていなかったので、それぞれの書き順で書き崩したために、各自いろいろな筆記体になりました。詩吟家の間で、きれいな筆記体が研究されたりしましたが、本当にきれいな筆記体は、カリグラフィー(書道)の域で、一般の人で習っている人はあまりいません。
読める程度に書けばよい、というのが共通認識のようです。
ところで、
他の回答者さんの言うように、筆記体を書く人は減ってきています。英語圏の学校では、アメリカを中心に義務教育に筆記体を習う項目はありません。なので筆記体なんて知らないという子供もいっぱいいます。一方で、フランスでは、筆記体で書けないと子供扱いされます。見本となる筆記体も、国によってさまざまなので、「こんなr見たことない」とか「こんなsしらない」と言いたくなるような書体もあります。日本ではなぜか英語の筆記体を学校で教えるので、覚えないといけませんが、一度自分のものにしたら、書き方にとらわれずに、書きやすい方法を考えてみてはどうでしょうか。
お礼
あぁ・・・なるほど!