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特別支援教育を受けられず困っています
特別支援教育の法整備と学校現場の運用のずれが起きています。 ADHDの為、学業の成績が下落してきている、それに連動して不登校のリスクが高まってきているにもかかわらず、学校が当事者(中学生)及びその保護者の要望を聞こうとしません。 九州の某県立中高一貫校に対する行政指導は、どこの誰が責任を負うのでしょうか?
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はじめまして。 養護学校で教員をしています。 なんだか大変な状況に陥っているようですね。 気があせることでしょう。心中お察しいたします。 確かに、学校の体制整備は遅れており、また地域格差や学校間格差も大きいと思います。非常に憤りを感じていらっしゃることが伝わってきますが…個人的にはお書きになっていることに若干の違和感も感じます。 教員の立場では、なかなか言えないこともあります。ただ…これも何かの縁かと思うので、あえて今回だけは家庭の立場に立って、思うところをなるべく率直に述べたいと思います。 あなたのおっしゃるような「正論をぶつける」行為が、どういうことになるか、感じていただきたいし、この回答をどう思われるのか私も知りたいのです。 ただ、とても嫌なことを言うことになりますから、心の準備をお願いします。 まず。 保護者の思いが重い…というのが、学校側の本音といったところでしょうか。最近思うのですが、親御さんがパワフルになりすぎて失敗するケースも少なからずあるかもしれません。もちろん、学校がきちんと対応しなくてはならないことが基本的な前提なのですが、それを後押しするタイプと停滞させてしまうタイプの働きかけがある、ということです。 今まで学校に駆け込んでくる親御さんがどういうタイプだったかを考えると、イメージしやすいかもしれません。一昔前のドラマに出てくる母親に例えれば、バリバリの教育ママとか暴力団に近いようなヤンママとか、駆け込んできてはおいおい泣いて家庭内の問題までどうしましょう?なんて聞いてくる母親とか…。 仮に、上記のような親御さんと同様に思われていたとしたら、どうでしょう(実際にはそういう状況ではないことと思いますが、分かりやすくするため、あえてひどい例を挙げています)? 言葉の端々に不信感が噴出しています。そういうのが、電話で話したり会っていたりしていると、そういった思いが言外に表れてしまうと思いませんか? 学校側が直接受け取れば、自分たちが非難されていると感じるかも知れません(この場合、実際に非難されるようなことをしている/いないは関係ありません)。人は非難されると、やがて心を閉ざしてしまうものです。そういう意味で、No.1の方の書かれた「先生方も同じ人間」という表現は、ここに通じるのではないかと。 正しいことを主張することは大切です。ただし、その方法を工夫しないと、クレーマーのような扱いをされてしまいますよ。クレーマーに対して、話をきちんと聞いて受け入れ、学校運営を見直そうという動きにはつながりにくいと思うのです。目的は、正しいことを伝えることではないでしょう?ケンカすることでもないでしょう? お子さんにとって最適な学習の場をつくるために必要なのは、事実の共有、目標の共有、支援の手立ての共有かと思いますが…何より必要なのは、協調姿勢を作ることではないでしょうか? と、ここまでお読みになって、上記の考え方について、たとえ理屈では分かったとしても、非常に不愉快に感じられるのではないでしょうか?それは、質問者の方の思いに、あえて真正面から反対するような書き方をしているからです。そして、ある意味「現実ベースに語られた正論」と見ることもできるので、なおさら腹が立つことでしょう。これはつまり、質問者の方と私が戦ってしまっているのです。さらに、質問者の方の動き方では動けない、それでは学校は変わらない、なんて全否定してしまったとしたら(私はそうは思っていませんからね、念のため)、もう聞く耳なんて持たなくなるのではないかと思います。 失礼な物言いをして大変申し訳なく思っています。 ただおそらく、質問文に書いていらっしゃるような雰囲気の伝え方が、どういう風に見られてしまうかは、ご理解いただけたのではないでしょうか? 学校側としては、冷静さを失った方への対応として、ひとまず伺っておいて、落ち着くのを待ってから話をしよう、という対応になりやすいと思います。感情的な状態では話し合いにはならないからです。 たとえ正しいことであっても、学校が親御さんの「感情」で動くことは、ないといって良いかも知れません。本当に様々な親御さんがいますので…と言えば、分かっていただけますでしょうか? 要するに、質問者の方が熱心に語ることがクレームだと思われてしまったら、その時点で目標であるお子さんの教育ニーズを満たすための働きかけから一歩遠のくと思うのです。それは望む状態ではないでしょう? 余談ですが… 今の学校は、少しのミスでも叩かれやすく、少々の不手際も許されない環境に置かれているため、かえって組織としては融通が利かないところがあるのです。新しいことを始めるよりも、今やっていることを確実にやろうよ、みたいなこともありますし、もちろん怠惰が原因でもあります。私も含め多くの教員は怠惰と言えるでしょう。 また、要望=対応するべきもの、という風に考えているわけではありません。学校には学校としての考えもありますし、大勢のお子さんを抱えていく中で、全体を見てバランスの良い体制を整えることも大事なことだからです(ただし、この意見は教員向けのものではありません。教員としては、現状がどうあれ、その時点でできるベストを尽くすべきだと思いますし、そういう対応を心がけています。多少の労働条件の悪化も厭わないで子供のために身を粉にしている同僚も多いです。ただ、そうすべきだ、という風に外部から言われることでもないのかな、という微妙な話です)。 特別支援教育の体制が整っている/いない、ということは、その学校に専門的な知識や技能を持つ教員がいるかどうかによって異なります。その意味で、確かに学校間格差、地域間格差が生じていることは事実でしょう。 私は特別支援教育に関わる立場にいるので、発達障害をもつお子さんの指導について、いくつかのケースを経験し、同僚とも具体的に話し合うことができます。ADHDの障害像を漠然とですがイメージできますし、課題の発見も教育目標の設定も手立てや配慮事項の工夫も、少しは考えることができます。ただ一般の学校の先生方の多くは、そういったお子さんの事例を見ていない(正確には見えていない)ので、比較的にスムーズには行かないでしょう。私が突然月曜から職場を交換しても40人をまとめきり授業を成立させることができないように。 「~するべき」という言い方は、正しくも不幸な意見の出し方だと思います。 簡単にできるならすでにやっているはずですし、必要性を感じていればすでにやっているはずです。どうしたらいいか分かっていればすでにやっているはずですし、余裕があれば手をつけはじめているはずです。 …できない理由を怠惰にもってくると、相手の人を責めてしまうし、お互いに不幸になります。怠惰と責められ喜ぶ人はいませんから。逆に、どういう条件が整えば組織が動き出すかを考えると、必要な手立てが生まれてくるかもしれません。ダメ社員が多く足を引っ張り合っているような会社でも、現状を的確に把握し、今の状態でできることは何か、といった視点で改善を続けていくと、成果が上がってくるそうです。 もう一つ、指摘しなければならないことがあります。 担任をこえて管理職と話し合いたいとのこと。 どういったいきさつがあるかは分かりませんが、直接指導にあたっている教員ではなく、その上司に話をしようとしている状態を、担任の方はどのように感じていらっしゃるのでしょうかね。 自分に指導能力がないと、保護者に責められているように感じているかもしれませんね。そう感じてもなお、お子さんのために全力を尽くしてサポートしようと思うのかどうか、少々疑問があります。…もしかして、担任の方と戦ってしまっていませんでしょうか? 正論を語ることも大切ですが、直接お子さんを指導している方が、本当に特別な教育的支援の必要性があることに気づいて、どうしたらいいかな、と思えるようにならなければ、何も変わらないと思うのですが…。どのような支援が必要だとお考えかは分かりませんが、普通中学では教科担任制で授業が進むので、それぞれの担当教員が一人一人変わっていくような、働きかけが必要だと思います。 管理職、県の窓口、文科省、どこに話をしていってもよいのですが、結局のところ、お子さんの担当教員が変わらないと、意味がないばかりか、学校との関係が悪くなるばかりで、かえって害があると思います。また、いわゆる上の組織に話したとしても、クレーマーだという判断をされてしまっていたら、何ら効果がありません。たとえ多少なりとも効果があったとしても、やればいいんでしょ、といったような対応になってしまって、理解もないまま形だけ整えて見せて、本当に必要な支援を得られないことを、私は心配しています。 否定的な話ばかりしてしまってすみません。 お子さんの苦しみが分かるからこそ、強く要望されているのだと思います。学校の対応が変わっていないからこそ、言わねばならないと立ち上がったことも理解できます。であればこそ、なお私は作戦を考えていただきたいと思ってしまうのです。 >しかし、カミングアウトしていないので教室内で徐々に >セルフエスティームが下がってきており、学業成績も >連動して下がっています。 カミングアウトしていればセルフエスティームは保てる…? ちょっと分かりませんでしたが、何か省略があるのでしょう。それはともかく、成績やセルフエスティームの低下が、ちょっと対応を工夫することで防げることを、うまく伝えていかなくてはなりませんね。 私は、第3者である医師や臨床心理士といった方(普段お子さんを診ている方のことです)を交えて、担任と十分に懇談をされることをおすすめします。今までに出された情報をもとにすると、私には担任の理解が不足していると言わざるを得ないと思うのです。まずはその辺りを、親御さんからではなく専門家から解説してもらうようにするのです。できれば授業も一緒に見たり、教室のレイアウトや活動の組み立て、基本的な対応など具体的なアドバイスを頂くようにします。 それを行うことでお子さんが変われば、きっと担任の方も親御さんが何を言わんとしているか、漠然としながらも分かるようになるのではないかと思うのです。 このステップは、親御さんだけでは出来ないのです。 親御さんの色眼鏡があることが否定できないからです。 (ここも、本来なら学校サイドで実態を的確に把握しなくてはならないことが大前提です。ただ、こういったことが必要であることすら気づかない状況は確かにありますし、それをどうにかするために多少の権威ある存在は有効だと思います) >特別支援教育に係る法の精神に対して、不遵守もしくは >不適格な状態だと考えます。 >先生の限界とはだれがジャッジするのでしょう? 教員をジャッジするのは、生徒であり親であり、地域の皆さんでしょう。そのために学校評価制度というものもありますし。存分に評価されてください。 ただ、評価をつけることが目的ではなく、「改善する」ことが目的なのです。そこは大事にされてほしいと思います。思ったことを散々書かれて良いのですが、改善案も具体的に挙げられるとか、ここは良い/ここは要改善、とメリハリをつけて具体性をもたせることなどをおすすめします。 予算がかかるような改善案よりも、工夫することでできる改善案のほうが適しているかもしれませんね。 同じく改善するなら、明るく前向きに行いたいものです。人に言われるよりも、仲間内から挙がってきた声の方が、変わりやすいものです。そういう形につなげられることを、心から願っています。 色々と失礼なことを申しまして…お怒りは重々承知していますが、どうしようもない状況をどうにかしようとしていらっしゃる様子を感じ、少しでもお役に立てればと思い回答しました。 どうか、よい方向に向かいますように。 失礼します。
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- herb_tea
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九州の一貫校について具体的にはわかりませんがまず担任に説明・要望し聞いて貰えないなら校長へ、埒が明かないようなら教育委員会内の相談担当、指導課の順が常套手段でしょう。一貫校ということで優秀な生徒たち対象の教育中心であること、高校は義務教育ではないこと、適格者主義(合っているといいのですが)であることから先生方にご理解頂くにはエネルギーを要するのではないかと推測します。全国には思い悩んでいる親御さんが大勢いらしゃるのではないかと思います。また、先生の言葉に傷ついたり腹を立てたりということも時にありますが、先生方も同じ人間であり現時点での限界もあると理解することも必要かと思います。
補足
早速の回答ありがとうございます。 入学前段階で校長等の管理職と担任、養護の教諭に レジメを準備し説明しました。「とりあえず様子を見ましょう」で始まり、現在まで「何も問題ありませんよ」という応答です。しかし、カミングアウトしていないので教室内で徐々にセルフエスティームが下がってきており、学業成績も連動して下がっています。担任通じ学校管理職に話し合いの場を持ってくれるよう要望中ですが、日程の都合がつかないと、応じようとしません。県の特別支援教育担当窓口にも相談済みですが、『保護者の要望では学校に介入できない。学校の要請があれば動けるのですが・・・」と及び腰です。『先生方も同じ人間』とのお言葉ですが、特別支援教育に係る法の精神に対して、不遵守もしくは不適格な状態だと考えます。 先生の限界とはだれがジャッジするのでしょう? 障害に苦しんでいる本人に、どう言って理解を求めればいいのでしょう?それは親がなすべき行為でしょうか? わたしは、行政指導すべき組織、人物に対し正論をぶつけて、要求を続けて行くのが親のなすべき行為だと信じます。 県がだめならば、文科省にも要求してみます。 回答ありがとうございました。
補足
熱心なる回答を頂き、ありがとうございました。 身も知らずの質問者に、かくも親身なご助言を下さる方がいらっしゃるのは、勇気付けられます。 さて、当方の情報が小出しなので推測の積み重ねしか出来ないのがもどかしいですが、ここは匿名性の維持を優先させてください。 貴殿のご助言、全般的に中立の立場と見受けられます。が、しかし、どうしても教師に軸足がついていますよね。 私は学校という職場を知りません。学校という組織の機能や教員個々人の役割も知りません。ただ、私の子供がそこで1日の大半を過ごしているのを知っています。40名の生徒と一緒に集団で指導を受けていることを知っています。そして、配列と符号と算数の知能が他の下位検査項目と大きく乖離し、VIQとPIQのスコアが25も差が有り言語性優位の口達者で、不注意方ADHDで同時処理優位な脳の特性に苦しんでいることは想像に難くありません。書くことが苦手なLDもラップしています。カミングアウトは本人の強い希望でしていません。周囲からは、忘れん坊、あわて者、お調子者、口先だけ、机の中はごみだらけ ガッツの無い奴、へたれ と呆れられています。家庭学習は大っ嫌いで、B5のノート2ページに4から5時間かかっています。いつも親子で言い争いです。しかし、担任教師は「立ち歩きとか、騒いだりとか無いですし、全く問題ありません」と理解をしていません。 管理職は「特別支援教育はしない」と明言しています。入学前の学校説明会において個別に特別支援教育の体制があるかどうか質問し、責任者の口から「文科省の指針に則り実施します。医療機関とも連携します。」と約束をしてもらった上で、この学校を受験させました。 かかる事由で、管理職に約束違反を問いただしたいのです。 教師から見れば1/40のことでしょうし、時がたてば目の前から去っていくただの生徒です。毎日学校が終われば家に帰ってくれる存在です。教師はONTIMEにすることすれば、あとは生徒自身の責任に転嫁できます。だって、人の子ですから。その子の責任は親が負うものですから。 だから、親は全力で求めますよ。学校には学力の保証を。社会性を。 >今の学校は、少しのミスでも叩かれやすく・・・> 当たり前でしょう。ミスはミスとして受け止め、ミスの後始末を取る事と、再び起きないように原因を突き止め、反省し歯止めを掛けるのが世間一般の常識です。ただし程度によって対処の範囲とか、スピードとかは変わっても良いんです。ミスを認めなかったり、隠したり、最初から取組もうとしなかったり、硬直化した組織運営とか、風通しの悪い組織になっていると、課題を放置したり、先延ばしにしがちになりますよね。今、息子が行っている所がそういう感じです。管理職はPTAの懇談会の挨拶で「学校は子供を預かっているわけではありません」と公言しています。わけが分からない人物が運営しています。