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お湯を「沸かす」
「お湯を沸かす」という言葉について、 なぜ「水を沸かす」ではないのか、というレポートを書きたいのですが、 参考になる文献がわかりません。 オススメの文献などありましたら、教えてください。
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- musokunin
- ベストアンサー率24% (62/257)
御参考になる文献の有無は判りませんが、「お湯を沸かす」の「わく」といふ言葉は、「次々と躍り出るやうな、動きのさま」を指します。悦びで胸がわくわくするのも、同じ「わく」といふさまです。 水がわいてゐるのは、井戸や泉で、そのさまは、次から次へと水が押し出されて、躍り出るやうなさまです。 冷たい水を火で暖め續けると、お湯になり、更に暖めると、ぐらぐらと踊るやうになります。このさまが「湯がわく」といふことです。從つて、水をわかすのではなく、湯をわかせるのが、國語の論理に沿ふ言ひ方です。 この言ひ方は「國語の基本語の論理」に係はることで、あまりにも日常的な論理であるゆえに、學者の研究對象にはなりにくく、それを論じた文献も少ないことでせう。
- sacristain
- ベストアンサー率28% (194/691)
以前、同じような内容の質問がありました。 だいぶ前にTVの番組でこのような質問が取り上げられ、 国語学者の方が回答されていましたが、 要するに、結論を先に言ってしまう言い回しだそうです。 既に例が挙がっているように、 「ご飯を炊く」→「お米と水を調理してご飯にする」 「ホームランを打つ」→「投手が投げた玉をバットで打ったら、ホームランになった」 「恥をかく」→「(意図した訳ではないが)結果として言動が恥ずかしいものになった」 また、houraitさんはご両親から「houraitが生まれた時...」 というようなことを言われたことがないでしょうか。 これもおかしな言い方です。 「houraitさんが生まれた」のではなく、 「生まれてきた赤ちゃんにhouraitという名前をつけた」 訳ですから。 理屈を並べたらきりがありませんが、 普段、当たり前のようにこのような言い方をしてますよね。 文献を探すのも良いかも知れませんが、身の回りにある 例を探しても面白いと思いますよ。
お礼
ありがとうございました。
No.8 です.No.11さんのご回答に触発されました. 炭焼き小屋というのがあります. 「炭焼き」は炭を焼くわけです.木を焼いて(炭化させ)できたものが炭ですが,使う時には再度焼くわけですね.「炭をコンロで焼いて熱源とし炊事をする」 こうして考えると,「お湯を沸かす」なんて変なところは何もありませんね. あまり良いリポートにはならないかも.
お礼
二度のご回答ありがとうございます。
- SortaNerd
- ベストアンサー率43% (1185/2748)
物に働きかけたとき、その物の状態が変わるような動詞には2種類のものがあると思います。 一つは変化後の物を考えず、元の物を目的語に取るもの。 「木を焼いたら炭ができる」「水を沸かしたら湯になる」 もう一つは変化後の物を目的語に取るもの。 「サラダを作る」「湯を沸かす」 同じ形で2種類の働きを持つものもありますが、それは別の単語であると考えればよいのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございました。
- shigure136
- ベストアンサー率37% (278/744)
飯を炊く⇒米を炊いて飯になる。 油を絞る⇒豆を絞って油になる。 寿司を握る⇒飯を握って寿司になる。 こけしを彫る⇒棒を彫ってこけしになる。 屋根を葺く⇒茅を葺いて屋根になる。 池を掘る⇒地面を掘って池になる。 刀を研ぐ⇒鉄を研いで刀になる。 お湯を沸かす⇒水を沸かしてお湯になる。 このように「何を作るための作業なのか」と「どのような素材に対する作業なのか」で捉え方が変わってきます。 実際は「何を作るための作業なのか」という観点で考える方が良いのではないでしょうか。 Ex.「こけしを作るための彫る作業をしている」⇒「こけしを彫っている」となります。 ★この言葉を見て、【出来上がっている「こけし」をまた彫刻刀で彫っている】と受け取る人は、相当なへそ曲がりでしょうね。
お礼
ありがとうございました。
「井上ひさしさんと141人の仲間たちの作文教室」(新潮社刊)に、これについて述べている箇所がありました。一部抜粋します 日本語の一番、日本語らしいところは、助動詞と助詞です。(中略)ひとつだけ助詞の「を」の話をしますと、「湯・を・沸かす」という表現があります。なぜ、「水・を・沸かす」ではないのか? 「飯・を・炊く」も同じです。どうして、「米・を・炊く」ではいけないのか? 米を炊いてはじめて飯ができる。(以下、同様の例を挙げているが省略) というわけですが、この「を」は、材料というより、出来上がったものを必ず指す決まりになっているんですね。だから「水・を・沸かす」ではなく、「湯・を・沸かす」。材料をなんとかするのではなく、その材料で出来上がったものに「を」をつける。
お礼
ありがとうございました。
結果(または目的)に視点をおくか,材料(原因)に視点を置くかだと思います.両方あり得るでしょう. 例えば,「オムレツを作る/焼く」という時に,玉子を材料にして焼いてオムレツにする」など長いので,「オムレツを作る/焼く」というのは結果/目的を意識した省略表現でしょう. 英語では,湯は hot water, 湯を沸かすは boil water です.これからすると,冷たい水(材料)を熱して湯(結果)にするというわけですね. 文献を探すまでもなく,ご自分で考えた方が面白いリポートになるでしょう.「お湯」の定義から始めても面白いですね.何度以上を「お湯」と言うのかとか,気圧が低いと(高山など)沸点は下がるので,低い温度で沸騰し,例えば米飯はうまく炊けないとか. 「お湯を沸かす」と言って,なぜ「「お」水を沸かす」と言わないのか(水には「お」を付けない?)とか.
お礼
ありがとうございました。
- kanpyou
- ベストアンサー率25% (662/2590)
水を沸かす…水から「ある状態」にするという意味 お湯を沸かす…「お湯の状態にする」という意味 水を沸かすとした場合、その沸いた状態のものを「何に使うのか」という不明な状況が残りますので、言葉としては中途半端なような感じがします。 一方、「お湯を」という目的が最初に表されていますので、実際は水から加熱するわけですが、常識的に、水を加熱するとお湯になるわけですので、「お湯を使う目的で、(水を)沸かす」を省略して、「お湯を沸かす」と表現します。 「何の状態にするか」を表現したいわけではなく、「何を使いたいか」を表現しているのです。
お礼
ありがとうございました。
- NIWAKA_0
- ベストアンサー率28% (508/1790)
英語系や、中国語でも、いわゆる「お湯」という言葉は無くて 「熱い水」ですよね。(中国では「湯」は「スープ」のこと) 海外在住歴の長い友人などは、日本語でも咄嗟に「お湯」という単語が出ず 「そこの『熱い水』とって!!」とか言っちゃったりするそうです。 日本語学習者にとっても、ここら辺はネックになるようですね。 「水を沸かす」でぐぐったらこの問題について考えてるサイトもあったのですが、 よそ様の「考察」ですので、ここでリンク貼るのは止めときます。 ちらとだけ挙げると、 ・類似の言葉は、「(折り紙で)鶴を折る」「(米)ご飯を炊く」「服を縫う」など ・ただし、例えば「折り紙を折る」では「何を」折るのか?わからない。 ・状態変化を伴う動詞には、「変化前」とくっつくもの、「変化後」とくっつくもの、その両方とくっつくもの、の3種ある? ここら辺をヒントに、考察を広げていけるでしょうか。
お礼
ありがとうございました。
- Tacosan
- ベストアンサー率23% (3656/15482)
「結果の『を』」って言い方, あったかなぁ? つまり, ここで使っている「を」は, 何かの動作をする対象を意味するのではなく, 何かの動作をした結果として得られるものを意味しています. 「『お湯』というものを (さらに) 沸かす」のではなく「何かを沸かせてその結果『お湯』を得る」というニュアンス.
お礼
ありがとうございました。
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お礼
ありがとうございました。