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細胞内のシグナル伝達様式の意義

細胞内でシグナル伝達カスケードは伝達分子間に1:1対応、多対1対応などがありますが、このような伝達様式の違いにはどのような意味があるのでしょうか?   違いがあるのは何らかの利点があるからだと思うのですが、具体的にどのようなことがあるのですか?

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  • Chicago243
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回答No.1

意義というように正確に答えられるかなという印象があります。膜受容体チロシンキナーゼは非常に幅の広いファミリーを形成していますが、下流のターゲットは共有するものがあります。これは多対1対応と考えられますよね。例えば成長因子であるEGFやPDGFはそれぞれの特異的なリセプター(EGFR, PDGFR)を持ってます。両者は細胞の増殖を促すもので、リセプターの下流のターゲットの分子のかなりが共通しています。それではなぜほぼ同じ下流の分子をターゲットとしているのに、違う分子を上流に置いているのでしょうか? EGFはEGFRを発現する特定の細胞を活性化し、PDGFはそのリセプターを発現する細胞に働きかけます。したがって増殖のシグナルを限られた細胞だけに送ることができるわけです。すべて細胞増殖のシグナルをEGF-EGFRで伝えようとすると特定の細胞だけに増殖シグナルを送ることができません。 このことは意義として考えてもいいかと思われますが、いかがでしょうか。