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ちくま新書のスタイルについて
ちくま新書には、強調のための括弧が多用されている作品が多いと思いますが、これは著者の「意思」でしょうか、それとも、編集側で付け加えたものなのでしょうか?
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noname#19838
回答No.1
うーん、調べたわけではないので断言しませんが、ちくま新書だけが他社の新書に比べてそれほど際だって強調鍵が多いとは感じないのですが……。講談社現代新書も、岩波新書も、新潮新書も結構使ってますし。 ひとつ言えるのは、新書はどんなジャンルを扱うにしても専門の「入り口」にあたる役割を担っているということです。つまり基本的に入門書の性質を持っているわけですが、専門的な分野を解説するとなると、タームやそれにまつわる文の使用が避けられない瞬間はありえます。 それらはときに一般的な用法から乖離しますから、「この語(あるいは文)は専門的なものである」ということを強調するために鍵でくくることは大いに考えられるでしょう。つまり新書はもともと鍵が多くなる性質の書籍なのです。 おっしゃるようにちくま新書が特に鍵を多用しているのだとしたら、「わかりにくいところは鍵に入れる」といった編集の意向が強く働いているのでしょう。あるいは編集部にコンセンサスがあるかもしれません。 もちろん、最終的には著者の意思が優先されますから、了解があって初めてそれがなされることは言うまでもないのですが、さまざまな著者がいるシリーズに似たような編集傾向があるときは、編集部の思想と考えて間違いありません。
お礼
ありがとうございました。括弧が気にるようになったきっかけは、橋本治氏の、『人はなぜ「美しい」がわかるのか』を読んでからです。もっと他の人の本、出版社の本を読んでみようと思います。