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究極の農法?糖分密度を高めるために「生かさず殺さず」農法、植物が放散する物質とは?
生物のカテと重複するかもしれませんが、先日、NHKの科学の番組で面白いナレーションがありました。 恐竜が急速な地球温暖化を経験した結果に遭遇した事実です。温暖化により植物の成長は著しく速まりますが、その分、葉などに蓄積される栄養分の密度が落ちたそうです。その結果、恐竜は大型化していったとか。 興味を引いたのは(1)「温暖化」が「蓄える栄養の密度を下げる」ことです。 緑化で有名な遠山先生の著書によれば、(2)水は一気にたくさん与えるよりも、少しずつ何度も与えたほうが、いい結果がでるそうです。 ワインはアイスワインやシュペートレーゼなどは、(3)等分濃度が高い葡萄だから人気があるそうです。 (3)を目指すなら、作物を育てる段階でいかに栄養密度を高めるかを目指すか、ということを考えます。(2)の理由は、厳しい環境のほうが栄養を蓄えようとする適応が働く、ということでしょうか。 (3)を目指している以上、(2)の状態を恒常的に作物に与えるのが目指す農法だと考えました。そこで質問です。そうするためには、作物のメッセージに注目すべきでしょう。作物の栄養濃度を高めるには秀吉のことばを借りるなら「生かさず殺さず」の厳しい状態を維持するべきでしょう。でも調整が難しいかもしれません。人間なら弱音を吐くのですが、植物は何かの成分を発散しているのでしょうか?エチレンは果実が熟すときに発散すると聞きました。 もし、植物が出すそういったシグナルをキャッチし、「生かさず殺さず」の状態を維持できれば、栄養密度の濃い作物の収穫が望めると思うのです。そういった研究はなされていますか?{(1)に関する質問は生物のカテでさせていただくことにしました。}
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質問者が選んだベストアンサー
はじめまして。小生も以前この手の農法や砂漠緑化に興味を持ち独学で調べたり大学の先生に会いに行ったりしました。恐らく、質問者さんにとって植物生理学の本を読まれてみると面白いと思います。小生が生理学の本を読んだときに書かれていたのですが、植物は乾燥や塩分、低温などのストレスに遭遇すると体内成分を高めて対処しようとするそうです。例えばほうれん草などの葉物であれば冬に凍らないように糖分を蓄えるようです。 恐らく、植物に関しても体内伝達物質のような物がありストレスなどを感じるとそれが作用し防御態勢に入るのではないかと小生は考えています。こういう点では植物のアレロパシーに関する本なども読まれてみると面白いと思います。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4540922254/250-2888119-1473858?v=glance&n=465392&s=gateway http://www.ox-tv.co.jp/yoji/yoji-2/joho040331.html
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- malus
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補足ですが、アレロパシーに関しては植物が潜在的に放出する物質中心に書かれているので、もしストレスに対して分泌される物質や反応についてお知りになりたい場合は植物生理学の本が興味深いと思います。アレロパシーに関しては小生は本を読んだとき植物同志の情報通信のようで面白みを感じる分野でした
- pocorino
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水分ストレスを用いた農法です。 研究ということですので、ちょっと読みづらいですがこのサイトなどいかがですか? http://www.pref.nagasaki.jp/kogyo/itcn/business/research/close2004-j.html 水分ストレスで検索すると、こんなに出てきます。 http://www.google.co.jp/search?q=%E6%B0%B4%E5%88%86%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9&start=0&start=0&hl=ja&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&client=firefox-a&rls=org.mozilla:ja-JP:official 植物の生命力を引き出しているんでしょうね。 すごいですね。
お礼
思った以上にメジャーな研究分野だったんですね! 「圧迫理論」(Pressure Theory)はどうでしょうね?物理的圧力を葉とかに加えるんです。いやがりそうですから。 静電気地獄とか。逆さまにするとか。いろいろ実験してみても面白そうです。
- AUGQX-MAN
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それは、いわゆる永田農法の理論ですね。 このやり方で育てたトマトは濃厚でとても甘く 美味しいものになる、というのは有名ですね。 ネットで、「永田農法」で検索してみると たくさん出てきます。
お礼
実際に現場の経験に裏づけされているんですね。 たしかに、「生かさず殺さず」の究極の環境で植物を苛め抜きたいのですが、かといって殺してはいけません。だから植物のだす「苦しいよ、これ以上やったら死ぬよ」というシグナル、をキャッチすべきなのです。 ティーズ理論(Tease Theory) って不可能ですかね?「じらし理論」です。何回も楽園を約束して、褒章を小出しにする。水、栄養だけじゃなく、温度管理も。
お礼
さっそく藤井義晴先生の著書を注文しました! 塩トマト、面白かったです。遠山先生の著書にも、塩害が世界で問題になっているが、実はある程度塩分を含む土壌のほうが植物の生育には都合がいいと書いてありました。 アレロパシーも面白そうな分野ですね。ありがとうございました!