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植物からの物質の単離について
私は、植物からの抗菌物質の単離を行う予定です。しかし、周りに経験者も全くなく、本を調べても情報がありすぎて具体的にどのようにすればいいのかわからず、途方にくれています。 現在、対象となる植物の葉からエタノールで抽出したものに抗菌効果がありました。次にカラムを用いて単離をしたいと思っています。こういった場合、普通であれば、どのように実験を進めるのでしょうか? 抽象的な質問で申し訳ございませんが、助言をお願いいたします。
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- chemwalkman
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No2の続きです。 TLCの展開溶媒の件、化学の項の質疑を参考にして下さい。 まだ締め切っていませんが。。
- nejibana
- ベストアンサー率36% (4/11)
私の研究室の方が植物から抗菌物質を単離していましたが、TLCの前にまず酢酸エチルやヘキサンなどで、 エタノール抽出液を濃縮した水分画を振り取り、 植物のクロロフィルや糖といったものを除去することをお勧めします。もちろんこの各分画について、どの分画に抗菌活性がいったのかを確認する必要はありますが、エタノール抽出液のままTLCにサンプルをのせても、重くて上に上がらないか、相当な枚数になってしまうはずです。仮にシリカゲルでも上に層になってつまってしまったりします。 その上でみなさんのおしゃってる方法をやってみてはいかがでしょうか??
- chemwalkman
- ベストアンサー率70% (67/95)
経験者か指導者がいないと大変ですね。 これから先の話は、具体的にどんな化合物群を扱おうとしているかで、やり方は変わると思います。 単純な一般論として、まずTLCを検討し、どの程度のスポットなのか、展開液はどうかなどを把握する必要があるでしょう。 次に一般的なシリカゲルを充填して分画します。 あくまで、TLCの様子に基づき、どれを取るのか、展開液の比率をどうするかなどを決めます。
お礼
経験者がいなくここでの回答が本当に参考になり、助かります。ありがとうございます。
補足
TLCで展開液を検討するということですが、一般的にはどういった溶媒からはじめるのでしょうか?また、抽出液には色がありますが、展開後のスポットの検出には発色試薬を用いるべきですか?私の研究室では、精製などは全くしていなく、噴霧する道具などがないので代用できるものがあれば教えていただきたいです。
- chemwalkman
- ベストアンサー率70% (67/95)
一般的なアドバイスです。 抽出物は当然、単一ではなく混合物ですね。カラムでそこそこ分画して、できるだけ主成分を単離することが課題です。何べんもカラム精製が必要なケースもあります。TLCでどの程度のスポットが見られるか、だらだらと線を引いたような場合はうんざりです。 検討の流れを示します。 1)成分を出来るだけ単離する 2)可能な限り精製する 3)構造を解析する 4)化合物を絞り込んで、薬理(生物)試験をする。 5)不安定な化合物である場合も多く、真の活性体の構造を考察する。 なお、抽出剤としてはアルコールのほか水も有効な場合もあります。 成功を祈ります。
補足
今回の植物は水抽出には効果が見られませんでした。 次に、具体的にどのようなカラム(ゲル濾過、シリカゲルなど)を選択すればいいのか、教えて頂きたいです。
お礼
ありがとうございます。教科書などにのっていないことを教えていただき、参考になります。
補足
エタノール抽出液を減圧濃縮し、ヘキサンに再溶解して、液-液間での物質の分画法に従って、分画を行いました。すると、酸性物質と中性物質の画分に活性が見られました。しかし、ヘキサンに再溶解した際に、ヘキサンに解けない残渣があり、それをエタノールに溶かすと、わずかですが抗菌活性が確認されたので、抗菌活性のロスの問題があります。対象となる物質の特性が分からない場合、TLCなどを行うときの展開溶媒の検討はどうすればよいのでしょうか? 本当に基本が分からなくて申し訳ありません。