- ベストアンサー
海水とミンダナオ海溝の圧力によるモルギブズエネルギーの違いを求める
- 海水(密度1.03cm-3)で海面とミンダナオ海溝(深さ11.5km)の圧力の違いを求める問題です。
- 圧力が変化するときのモルギブズエネルギーの計算式は Gm(Pf)=Gm(Pi)+RTlog(Pf/Pi)です。
- 計算において、海水の圧力を算出し、海面とミンダナオ海溝の圧力差を求めますが、得られる答えと文中の答えが一致していません。解説がないため、どこが間違っているのかわかりません。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
まず,Gの圧力変化ですが,そもそもこの式が違います.質問に書かれているのは理想気体についてのもの.問題は水ですから,圧力による体積変化はないと考えていい場合です. そもそも温度一定であれば dG=VdP であり,これに PV=nRT の条件を与えて dG=nRT(dP/P),これを積分して質問の式が得られるのです. しかし,今は水です.V自体,Pに対して定数と見てよいので,dG=VdP はそのまま積分できて ΔG=VΔP しか出てきません.Vは水 1mol=18.0g の体積を使えば,モルあたりのGの違いが出てきます. つぎに,あなたの計算は単位系がめちゃくちゃです. すべて,SIで統一するとかしないと,計算が成立しません. まず,Pf.一万メートルの深海で,水による圧力1atmちょいしかかからないなんて,そこで計算がおかしいと思わなくてはいけません. 1m2 の面積の上に乗っかる水の質量をすべて SI で計算すると, 1.03×10^3(kg/m^3)×11500(m)=1.18×10^7(kg/m2) これによる重力が 9.81(m^2/s)×1.18×10^7(kg/m2)=1.16×10^8(N/m2)=1.16×10^8(Pa) 気圧にするなら1atm=101325Paから 1.15×10^3 atm,ざっと1000気圧です. 以上から, ΔG=18.0×10^-6(m^3/mol)×1.16×10^8(N/m2)=2.09×10^3(Nm/mol)=2.09 (kJ/mol) なお,計算には使いませんでしたが,R も 0.082 と思いこんでいるようです.しかしこの値は単位を l・atm/(mol・K) で取ったときのもの.これだとエネルギー計算とかは面倒です.こういうときは 8.31 J/(Kmol) を使う.というか,単位を常に考えていれば,取り違えることなどないのです.
お礼
Vと温度が一定ですか^^; 全く理解できていませんでした。 >まず,Pf.一万メートルの深海で,水による圧力1atmちょいしかかからないなんて,そこで計算がおかしいと思わなくてはいけません. そうですよね。 ここはさすがにおかしいと思いました。 >R も 0.082 と思いこんでいるようです. これもびっくりです。 0.082でいいものだと思ってました。 単位毎に値が違うんですね。 ありがとうございました。