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速記の効果的な勉強方法について
こんばんは。速記を勉強中(1ヶ月ほど)ですが、どうしても慣れません。そこで、できるだけ早く速記上達に効果的な勉強方法を具体的に教えてください。 あと、速記検定を6級から受けていこうと思ってますが、自分がどのくらいのレベルで速記ができれば受験合格できるかと、合格するためのお勧めの問題集は何か、だいたいどれくらいの期間勉強すれば6級に合格できるかなど教えてください。
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私はかつて速記一級に合格するまで勉強をしたことがありますので、その体験から下記のようにご案内いたします。 合格するまでの期間や学習方法などは、学習環境や一日あたりの学習時間とその内容によってだいぶ左右されます。 速記教室や専門学校で勉強されているのでしたら、指導してくれる先生がいるので指示に従えばよろしいのですが、あなたは通信教育または独学で勉強されているのでしょうか。以下、その前提で回答します。 まず独習の場合でも、学習条件が良ければ、半年以内で6級をとることは十分可能です。 効果的な勉強方法ですが、速記方式によって符号(速記文字)の習得時間には多少違いがあるでしょうが、まずは一通り基本文字(五十音・拗音など)を覚えたら若干高度な文法というか、高度な書き方の規則を学びながら(基本文字のみでは速記速度に限界があります。基本文字のみでは5、6級なら合格できるでしょうが、1級合格はまず無理です)ゆっくり雑誌などの文章を読んでテープレコーダに吹き込みます。それを聞きながら速記文字で書き取り、必ず読み返して下さい。できたら読むだけでなく、原稿用紙にきちんと漢字かな混じりの文字で書いて下さい。その練習が基本です。朗読材料は「あります」体の文調のものがお勧めです。よく用いられるのは官報の号外に国会の会議録が載っているものです。どの言葉をどのような漢字で書くか、またはひらがなやカタカナで書くかを「用字」と言いますが、検定試験の問題文は国会会議録の用字に従って作られていますので、国会の会議録がお勧めです(政府刊行物販売所などで購入できます)。 句読点や段下げ・改行の空白をのぞき、漢字もかなも原稿用紙の一マスを一文字と数えて、一分間に80字の割合で5分間朗読したものを一時間以内に普通の文字に書き直し(反訳といいます)、ミスが4%(つまり16字)以内であれば合格する、というのが6級の検定試験です。速記文字は提出する必要はありませんし、速記文字の知識に関する問題はありません。極論するならば「書ければ勝ち」という試験です。したがって理論の問題集のようなものもありません。過去問題集もありますので、参考サイトに示した日本速記協会にお問い合わせ下さい。国会会議録についても、相談に乗ってもらえると思います。検定試験では、漢字の間違いもミスとして数えられます。漢字で書くべきところをごまかしてひらがなで書いてもミスとして数えられますので、漢字の書き取り力も要求されます。文章の内容も上級になるにつれて難しくなり、おのずと漢字力も相応に要求されます。また反訳時間は朗読される総文字数に比例していませんので、上級になるにつれて1分間に書かなければならない反訳文字数も多くなりますし、正確度も高いレベルが要求されます。そして検定合格のための現実問題として、制限時間一杯かけて反訳が終わればいというものでもありません。大まかな言い方をするならば、わからないところ(読み返せない部分)を飛ばしてもいいから制限時間の半分で一通り反訳し、残り時間で見直しやわからない部分の検討をするのが常套手段とされています。そのように考えるならば、1級では分速50字程度の反訳速度が要求されることになるでしょう。ちなみに1級・2級のミスは2%以内が合格です。 最後に速記しているときの間のつかみ方とでも言うべきものをご披露いたします。 6級……速記文字が間断なく書けている程度 5級……速記文字をいちいち考えずに書けている程度 4級……朗読されたらすぐに速記している程度(4級と5級の中間の速度から、そのようになります) 3級、2級……読む速度と書く速度が同じでなければなりません。換言すれば、朗読を聞きながら同時並行で速記している状態です。 1級……速記文字を使って走り書きしている状態でなければなりません。本来速記文字はゆっくり書いても速く書けるようにできているものですので、2級までは手がゆっくり動いている状態でなければおかしいのですが、1級以上の速度ではそんなことを言っていられません。 ちなみに私は早稲田式の速記通信教育で勉強し、長年の苦難の末に1級に合格しました。 http://www9.ocn.ne.jp/~ssokki02/sb-tyousen.html http://www9.ocn.ne.jp/~ssokki02/sb-youryou.html http://www.h2.dion.ne.jp/~sokki/common/kentei.html
その他の回答 (1)
- Mister0413
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No.1に補足します。時代が変わり、現在では国会会議録はネットからでも入手できます。参考サイトを参照して、コピペするなりファイル保存するなりしてお使い下さい。一行の文字数21字くらいに決めた場所に貼り付けると、ほぼ句読点をのぞいて一行正味20字として計算できます(15字ないし20字につき、句読点ひとつが目安)。あなたは速記の初心者のようですのでこんなことを言いますが、朗読の際には発言者の氏名などは飛ばして下さい。速記の練習材料は講演体のものですので、純粋に発言内容のみを速記するようにして下さい。 No.1でも書きましたが、決して制限時間一杯かけて反訳が終わればいいというものではありません。一通り反訳するための時間は、一般的には朗読時間の6~7倍と言われています。朗読速度が遅い場合は文字数が少ないので、より短時間で一通りの反訳が終わるのが望ましいということになります。 新しい書き方を覚えると、一時的に速度が遅くなったりするものですが、気にしないで下さい。スランプは誰でも経験するものです。そして試験のとき、本番前の練習読み(カラ読みと言う)では書けないものです。引き続きの本番朗読では不思議と書けるものなのですから、あせらないで下さい。それは朗読者のくせがつかめないために生じる現象ですので、その点も心得ておくといいでしょう。練習の際には自分以外の人にも朗読してもらうといいかと思います。 上達をめざして頑張りましょう。
- 参考URL:
- http://kokkai.ndl.go.jp/
お礼
詳しいご回答どうもありがとうございました。 参考にいたします。 なかなか文字が覚えられず苦労してます。 独学だからかもしれませんが、速記は思ったよりも、とても難しく感じます。