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過度なリバランスはかえって運用効率を悪くする?
バランスファンドでは適度なリバランスをしないと駄目というのはわかりますが、毎月リバランスをするファンドはかえって運用効率を悪くするという話を聞いたことがあります。 株価の上昇は数ヶ月続くこともありますが、さぁ上がろうって時に出鼻をくじくので。 ・適正なリバランスは3月に一回程度でしょうか。 ・ほんとに毎月やるのは非効率なんでしょうか。 ・もし非効率なら、バランスファンドで毎月リバランスする狙いはなんでしょうか。
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ポートフォリオのリバランスは、ポートフォリオの意図したバランスを保持する(ことでリターンとリスク管理を計画化する)ことに意義があります。また、リバランスを通して、割高な資産クラスを売って、割安な資産クラスに投資することになるので、運用上の超過リターンが得られます。 個人の投資家の場合のポートフォリオ管理は、税負担や売買コストを軽減するために、継続的に投資できる場合は新たな資金をリバランスの際に、足りない部分に投資することで効率的に行うことができます。 バランス型投資信託の場合は、新たな追加資金があるとは限らないのでどうしても、売却が必要となります。そこで過度なリバランスは運用コストの上昇を伴う危険があります。最も変動が激しい資産クラスである株式のモメンタムは平均で8ヶ月続くと言われていますので、推測するに6ヶ月ぐらいでのりバランスが良い成績を残すような気がします。 バランスファンドで重要なのは、ポートフォリオ(比率)そのものなので、これが顧客が売買するたびに異なっていると、ファンド(や顧客)のリターン・リスクに大きな影響を及ぼすことが考えられるので頻繁なリバランスを行うのではないでしょうか。株式に60%投資しているつもりが、実は80%投資していると予期せぬリスクを顧客が負うことになり、困ると思います。 なお、さわかみファンドの場合も、株式が割高の場合株式を売り、割安のときに株式を買うという、キャッシュ部分と株式部分のリバランスを、さかかみ氏の主観で行っているわけです。この手法が、機械的なリバランスより優れているか否かは今のところ不明ではないかと思います。 以上は全くの推測で、ファミリーファンド方式を使うと実際発生するコストがどれくらいかはよくわかりません。実際のところ毎月リバランスしてもそれほどのコストが発生しないのかもしれません。このあたりは運用サイドからの解説を聞きたいところですね。
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#1です、補足します。 >もし非効率なら、 >バランスファンドで毎月リバランスする狙いはなんでしょうか。 はっきり言って、私には理解不能です。 売買手数料や税金は掛かるし、そもそも相場を無視してリバランスするのは非常に効率が悪いです。 さわかみファンドならば、バランスよりも、本当に良い銘柄を株価の大暴落時に買うので、時には現金比率が30%を超える事も有ります。 しかし、株価の大暴落局面では躊躇する事なく、本当に良い株をより安く買う事に徹するので、一気に現金を株式に投入する訳です。 つまり、バランスを取る事が運用成績を良い結果をもたらす訳ではないのです。 毎月リバランスする狙いは結果的には販売サイドにとって、投信をよく知らない顧客に対して「初心者向けファンド」「リスク分散に最適」なんてイメージで売り込むのが目的なのでしょう。
まずは、無理にバランスを取る事自体非効率極まりない事です。 例えば、債券:株式=3:1と仮定して、株価が上昇した時に一部の株式を売却して債券を購入すれば、売買コストと税金を支払う義務があります。 それに、リバランスする時の相場を無視して一部の資産を株式→債券、又は債券→株式にするのは、相場を無視して行えば資産全体の損失の可能性も出てきます。 リバランスするのであれば、売買する方法を避けて、例えば上記の例で、債券:株式=3:1と仮定した場合は、「毎月働いてお金を稼いだ資金」で少ない資産にお金を投入する方法が考えられます。 でも、リバランスは長期的に見れば結果的に期待リターンの低い資産にお金を大量に投入する事になるので、こだわり過ぎは良くないと思います。 何故ならば、株式は期待リターンが最も高い資産クラスであり、預貯金は期待リターンがインフレ率程度にしかならないので、リバランスすると長期的には期待リターンの低い預貯金にお金を大量に投入する結果として、資産全体のリターンが低くなる可能性が高くなります。 結論として、リバランスするよりも「給料からの投資額に対して比率を決めて」長期投資した方が良いかも知れません。 当初は給料からの投資額を債券:株式=3:1で投資しても、最終的には総資産に対する株式の方が比率が徐々に高くなりますが、リバランスに伴うリターンの減少に歯止めを掛けられます。