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動物が持つ斑点模様
キリンもぶち猫も熱帯魚の魚も、水玉模様の斑点を生まれながらに持つ動物は多く存在しています。 学生の頃読んだ本の中で、平田森三か寺田寅彦か忘れましたがキリンの斑点を「胎児が成長してゆくときに生じた体長の割れ目にしたがって生じたもの」と説明している文章を読みました。 また同様に猫に関して、自宅で飼っている猫のまだらを写し取り、そのまだらをつなぎ合わせて玉を作り、「猫のまだらは胚の時期に生じた割れ目が後に残ったもの」というような説明もありました。 現在ではどのような理由から動物の斑点が生まれているという説明が生物学では一般的なのかのが知りたくて質問しました。理由、また詳しくその原因を説明している本等をご存知の方がいらっしゃったら教えてください。宜しくお願いします。
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この理論は,最近復活しまして研究が進んでいるようです。一時は遺伝子のなせる技という説が強く,廃れかけたのですが… 模様の遺伝子説のわかりやすい具体例は,チーターの模様は皆同じようなものです。これは一時チーターは絶滅の危機があり,この際のボトルネックで遺伝子の多様性が失われたためであると説いています。そういわれてみますとチーターは皆同じに見えます。 一方,クローン猫等ではご存じのように同じ模様になりません。黒・白等の毛色を発色させる細胞が,発生の際にどのように分布するかに依るためです。 残念ながら一般化は未だしていないのが現状です。下記に第一線の研究者の声を載せておきます。 http://www.lifescience-mext.jp/trc/cont/00_www/topics/020708_riken/0708kondo_sum.html
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- Chicago243
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日本では近藤先生がこの辺に関しては有名です。 #1さんのご指摘のアラン・チューリングが反応拡散論説で、熱帯魚の縞模様の成長が説明できるということを示したかたです。 単純にこれだけの法則に則らないものもあるようですが 、幅広い生物学的模様、パターンの根本になっているようです。
お礼
御回答ありがとうございます。 参考URL拝見しました。模様のある熱帯魚に関してはいろいろな魚で実験結果が出てるようですね。 ほかの法則というのもあるようなのでぜひ調べてみようと思います。 今後も教えていただいた近藤先生の研究に注目していきたいと思います。ありがとうございました!
- UndineBlue
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昭和初期の論争ですね。 アラン・チューリングが反応拡散論説を出し、その後の研究で結論が出ています。 http://www.zatsugaku.com/archives/2003/10/20031006.html
お礼
御回答ありがとうございます。 後で思い出したのですが確か荒俣宏氏の「理科系の文学史」でこの論争を知ったのだと思います。 その後結論が出ていたのですね!
お礼
御回答ありがとうございます。 なまずが好きで数年前からまた飼い出したのですが眺めているうちスポット模様の不思議さに取り付かれて理由を調べていました。 参考URLを拝見したところ熱帯魚での実験では理論の有用性がかなりの確立で立証されているようですね。 チューリングの反応拡散形の説明も分かりやすかったです。ありがとうございました!