本業は農学者のようですが、実に多彩な業績を残していますね。
札幌農学校でクリスチャンとなります。たしか「少年よ大志を抱け」
という名文句を残したクラーク博士に直接教育を受けた世代だった
かと思います。
その後、渡米してアメリカ人女性と結婚。
渡米した時に日本人が書いた最初の世界的ベストセラー「武士道」
を著述します。
帰国してから教育者の道を歩みますが、実質的に台湾総督府のNo.2
であった後藤新平にスカウトされ、台湾に渡り、殖産局長兼製糖局長
となり、台湾の製糖産業を育てます。
後年、国際連盟が設立されると初代の国際連盟事務次長として、
多くの業績を残します。
思想・教育・産業の各分野で多くの仕事をしましたが、やはり一番
大きな業績は、日本人初の国際人であったということでしょう。
今でいうと、緒方貞子さんのような方であったということですね。