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お願いします。
分子生物学の勉強をしている者です。プロテインキナーゼはたんぱく質をリン酸化する酵素でプロテインホスファターゼはたんぱく質を脱リン酸化する酵素ということはわかったのですが、プロテインキナーゼやプロテインホスファターゼは具体的にどのような作用を持っているのかがわからなくて困っています。PKAやPPは細胞内シグナル伝達の重要な役割を担っているとの記載があったのですが、具体的な作用があまり理解できません。例えばプロテインホスファターゼが阻害されると人体にどのような影響が出るのか、プロテインホスファターゼは体内でどんな作用をしているのかなどです。わかる方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします。
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詳しく書くと返って混乱するかもしれませんので概念だけを書きます。 リン酸化・脱リン酸化は要するに細胞内の信号の「スイッチ」だと思ってください。 リン酸化されるとスイッチオン、リン酸化が外れるとスイッチオフといった感じです(逆の作用のタンパク質もあります)。 実際にはこのスイッチの仕組みが複数つながっていて(リン酸化カスケードと呼ばれます)、あるタンパク質Aが外部からの情報を受けて(レセプター等からの情報)リン酸化され、A自身が「活性化された=スイッチが入った プロテインキナーゼ」になり、ターゲットの基質であるタンパク質Bをリン酸化する。Bも実はプロテインキナーゼで、Aにリン酸化されることにより活性化されて別のCというタンパク質をリン酸化する。 といったような機構です。 詳しくは成書を読んでいただきたいとは思います。ここで書き切るのはかなり難しいです。
お礼
ありがとうございます。返事が遅くなってしまい大変申し訳ありません。スイッチ、と考えるんですね。リン酸化されると活性化されるのでスイッチオン、脱リン酸化されると活性化されないのでスイッチオフという考えなんですね。リン酸化カスケードというのはややこしい機構のようですが、勉強します!答えて頂くのが難しい質問に、丁寧にお答え頂きありがとうございました。