No.1です。金さんの母と嫁については、早乙女 貢著「史話 江戸を歩く」新人物往来社 の記載によりました。 他の遠山景元研究書にも母の記載あり、一致するので間違いないでしょう。
金さんの家督相続は複雑でした。 父の景晋は男子に恵まれず、養子を迎える事にしました。 とたんに男子が誕生しました。 これが金さんです。 止むをえず、金さんの誕生を隠し、男子なしの理由で幕府に養子の許可を取りました。 金さんの兄になる景善です。 一年後金さんが生まれた事にして公にしました。 金さんは成人まで他所で育てられたとも、言われています。 その後は同じ屋根の下で暮らしました。 二人とも居心地が悪かったろうと、書かれています。 金さんが遊んだのもそのせいでしょう。
しかし意外な解決を見ます。 景善の男子が実家の養子になり、跡を継ぎ、金さんが景善の養子になり、跡を継ぎました。 両家とも正しい血筋に戻りました。 360度のねじれ相続です。 父の景晋は形式上、金さんの祖父になりました。 年が離れておりまあまあですか。
これは一説で他説がいろいろあります。 早乙女さんも異説です。
金さんの嫁の家ですが、同時期の天保期に、堀田伊勢守がいました。 名が不詳で同一人かわかりません。 4200石の大身旗本で、釣り合わないようで、別人でしょう。 堀田家はよい家が多いようです。 金さんや鬼平の実話には興味があります。
お礼
早乙女 貢著「史話 江戸を歩く」新人物往来社 ですネ。 有り難うござました。早速、読んでみます。 好奇心を十二分に満たされました。