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開口されている壁=非構造壁?
築20年の貸ビルを所有しております。 当方は単なる所有者で、(当然ですが)すべて専門家にお任せして建てたため、建築の知識はありません。 ・10階建てRCラーメン構造? (貸室内には壁面以外に柱はありません。) ・当初すべて事務所用途と考えていたが、今回1階をスケルトン状にし、店舗用に用途変更。 当該ビルの1階店舗用貸室内にRCの間仕切壁のようなものがあるのですが、 新規テナントを迎えるにあたり、先方よりこの壁を取り払ってほしいと要望がありました。 果たしてこの壁は取り払ってよい壁なのかどうか、簡単に見極める方法はあるでしょうか? この壁は新築当時より存在し、この壁によって仕切られているトイレや給湯室への出入口として2箇所開口されており、梁の部分だけ避けるようにして(隙間は無いが、一体ではないように見えます)スラブまであります。 開口(しかも2箇所)されている壁=非構造壁なのでしょうか? それとも、開口されていても構造壁ということがあるのでしょうか? 単なる間仕切壁の場合、撤去しやすくするために通常はブロックなどを用いるようですが、新築でスケルトン貸しを考えていなかったため、RCで作り込んでしまっただけという可能性もありますでしょうか? もちろん最終的には専門家に竣工図や構造計算書を見ていただいて判断していただくつもりなのですが、 どうも耐震偽造問題や借主・関連業者の思惑が気になりまして、予備知識を得ておきたいと思った次第です。 当方まったく知識が無いため「構造壁である可能性も充分にある」といった大まかなご回答でも助かります。 識者の方、ご回答よろしくお願いします。
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#2さんのいわれるように、開口があっても構造壁の場合もあり、また構造図面を見れば簡単に判別できる方法があります。 一般には構造図面では、非構造壁と構造壁は異なる記号を用いて示していますので。例えば非構造壁(W)、構造壁(EW)とかです。これで判別できると思います。 なお、この後に数字がきていますので、記号と数字との組み合わせで、同じく構造図面の中にある断面リストを参照するとより正確な情報が得られます。 なお、鉄筋コンクリートのラーメン構造には純ラーメン構造と壁付きラーメン構造の2種類があります。このほか壁式というのもありますが。 マンションなどのように長方形平面をしている建物では、一般には開口部の多い長手方法は純ラーメンに近い構造をしており、短辺方向は他の部屋との区切りのために壁がつくのが普通なので、それを耐震壁として利用して壁つきラーメン構造として設計することがよく用いられています。 通常構造壁は独立して存在することはまれで、通常は柱がついた状況であります。ただし、開口部によりどちらにも柱のつかない構造壁になることもあります。 壁のどちらかに柱がある場合は構造壁である可能性も十分あります。 逆に構造壁でない壁を柱につけると、その壁が柱に悪影響をもたらすことがあり、耐震性を低下させることがあるので、通常直接つなげず、耐震スリットという柔らかい材料を柱と壁の間に埋め込んでそれを防止しています。柱に接する位置に耐震スリットが入っているようでしたら、非構造壁と考えてよいと思います。 しかしこれは中に埋もれているので、一見して構造壁か非構造壁かはわかりません。でも通常耐震スリットを入れる位置は構造図面などに示していますので、これでも確認できます。 以上のように構造図面で確認するのが一番だと思います。
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- saltmax
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開口のある壁が全て非耐力壁ではありません。 規定の条件を満たす開口補強を鉄筋ですれば耐力壁でも開口は開けられます。 スラブが有るという所がちょっと疑問です。2重にスラブがある、スラブの高さが他の所と違うという意味でしょうか。壁は2階のスラブに達しているのですよね。 居室を通せない配管を囲ったとかありませんでしたか。便器の汚水配管が2階のスラブを貫通して1階の天井を通っているような場合に配管トラブルでの漏水が下階に被害が及ばさないようにスラブを2重にしているような場合がありますがいかがでしょうか。 耐力壁であれば構造図の当該壁にEW20とかEW18とかEWの表記があると思います。
お礼
知識がないため質問文の専門用語に誤りがあったかもしれません。 2階スラブ -------------------- ---------------------- 梁 | | 梁 | | 梁 ------ -------- -------- | 壁 | ■■■ ■■■ ■■■ ■■■ ■■■ ■■■ 開口 開口 このような壁でした。 条件を満たす補強をすれば開口を取れる点、構造図の表記、参考になりました。ご回答ありがとうございました。
- mighty777
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宜しくお願いします。 先ず・・・ ・10階建てRCラーメン構造? (貸室内には壁面以外に柱はありません。) →鉄筋コンクリート構造は,柱・はり・壁・スラブといった部材から構成されています。 柱とはりを一体化して骨組を作ったものを「ラーメン構造」 柱がなく,壁と床だけで建物を構成したものが「壁式構造」です。 よって、質問者様の記載から判断するとラーメン構造ではなく「壁式構造」ではないかと思います。 ※再度図面等の確認を宜しくお願いします。 質問者様記載事項と重複しますが、 出入り口などの大きな開口が設けられた壁や,柱・はりからはずれた壁は「非構造壁」といい,耐震性能上はあまり役立たない壁です。 また,柱やはりにつながっている非構造壁はその位置に応じて,「そで壁」,「たれ壁」,「腰壁」ともいわれます。 しかし、「「開口=非構造壁」」と一概に言えないので、それ相応の資料をもとに判断が必要です。 もちろん最終的には専門家に竣工図や構造計算書を見ていただいて判断していただくつもりなのですが・・・ →正しい手順です。 築20年となりますと神戸淡路阪神大震災以前の建築物となり耐震基準等も大幅に変更されておりますので、この機会に安全優先で検討されてはいかがでしょうか。 ※最後に・・・質問者様(貸しビル)に関連のない第三者の設計業者に依頼されてはいかがでしょうか。
お礼
事前に開口=非構造壁ではないことが分かり、助かりました。専門家に調査を依頼したところ、今回は構造壁ではなかったようです。いい加減なことを言う施工業者もおり、やはり多少の知識、自衛は必要だなと痛感しました。 ご回答ありがとうございました。
お礼
すみません、ご回答に大きく影響するかもしれませんがSRC ラーメン構造でした。構造図の記号と見方、構造壁と柱の関係、スリット、大変参考になりました。専門家に調査していただいた結果、今回は構造壁ではありませんでしたが、今後の管理にも役立ちそうです。 ご回答ありがとうございました。