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元帥=天皇?

大日本帝国時代、陸海軍が日本にもあり、その中には大将やら中将やらといった位がありました。その最高の位である元帥とは、天皇の事だったのでしょうか? 一応大日本帝国憲法を調べましたところ、「天皇は陸海軍を統帥し・・・」といった事が書かれていましたが。 また、外国の場合でも、皇帝や王が軍隊を統治するということはあったのでしょうか。御教示頂けましたら幸いです。

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  • koon1600
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回答No.8

元帥とは下の人が言っているとおり日本では名誉職のようなものです。 重要なのは日本ではたいてい「死なないと元帥にはならない」ということです。生きて元帥になった人もいます(長野修身海軍大将とか)が、基本は死んでから元帥に列せられるのが大半です。むしろ生き元帥は例外的ですね。 諸外国では、生き元帥が結構いる例が多いため、実際には対象よりも上の階級がひとつ存在していると考えて差し支えないと思います。 天皇の場合は大元帥、まあ名誉職に近いといえば近いのですが・・・ 諸外国でいわゆる最高権力者が軍を実際に統治するという例は、19世紀以前ならそれなりにありました。というより、中世では国王が指揮を執ることが多分ですね。 古くは十字軍において、リチャード1世(英国王)やフィリップ2世(仏国王)、ルイ9世(仏国王)、フリードリヒ1世(神聖ローマ皇帝)といった人物が直接参戦しています。この時代、王が兵を率いるのは普通です。むしろ軍権を他の人に任せている人のが例外です(反乱の恐れが大きいため)。日本の戦国大名も同様です。 しかし、議会政治、文官政治などが発達して、最高権力者が政治家になったころから、こういった例はほとんどなくなります。 もともと、政治家に必要とされるのは政治力です。軍才ではありません。もともと軍才が0、実戦経験も0というひとが大半です。政治家の場合は。これらは政治家の範疇ではありませんから問題にはなりません。世襲の最高権力者も同様です。中世後半以降、彼らに期待されたのは政治力です。 そのため、文武が分離したころから、ほとんどは軍は軍人が率いる、という具合になりました。軍閥、なんていう言葉もあるとおり軍は政治家とは無縁で、独自に派閥を形成しているところなのです(もちろん現代では文官統治が原則ですが)。 ただし、近世になっても例外的に最高権力者が軍を率いる場合がありました。有名なのはナポレオンですね。しかし、彼はもともと軍人(つまりそっち方面の人)です。軍人が最高権力者になった例ですね。つまり逆。最高権力者が軍を率いていたのではなくて、軍を率いていた人が最高権力者になったのです。 ヒトラーも軍事にかなり口出しをしていたのは有名ですが、かれも伍長上がりの元兵隊です。こちらも逆ですね。まあ、彼の場合はタダの兵隊ですから、ナポレオンとはだいぶ違いますがね。 つまり、政治家が軍を率いるということはほとんどなくなったのですが、軍人が政治家になる、つまり最高権力者が政治家ではなく軍人になった場合、最高権力者が軍を動かす、という構図が出来上がる場合があります。

その他の回答 (10)

  • koon1600
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回答No.11

えっと、ちょっと書き方が悪かったのですが、死なないと元帥にならない、というのは日露戦争後(特に第1次大戦後)の傾向です(明治維新にちかい功臣はいずれも元帥に列せられていますからね)。 特に大将から元帥になるというのがほとんどいません。山本大将だって生きていたら大将で終わりでしょう。死んだから元帥になったのです。古賀大将も同様。 総理大臣勤めていても列せられないほど、列せられる人が少ない。つまり大抵の大将にとっては元帥は「死なないとなれない」代物だったのです。特に1930年代前半から43年まで一人も列せられていないというのは、元帥がほとんど列せられないということを示す好例でしょう。 さらにいうと、日本の元帥は列せられている人の名前を見ればわかるのですが、その時期には実権をほとんど持っていない人がたいていです。もちろん例外はありますけど・・・ こういったことから、元帥はほとんど名誉職(実際には飾りだけで名誉かどうかは不明)なのです。

higashitoh
質問者

お礼

皆様、丁寧なご回答誠にありがとうございました。お礼申し上げます。

  • Tacosan
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回答No.10

天皇を「大元帥」とするようになったのは, 陸海軍に「元帥」ができたから. 余談ですが, 大相撲では横綱がいないことはあっても大関がいないことはありません. 本来「横綱」は大関の中でも特に秀でたものに与えられる称号でした. 今でも横綱がいて大関がいない場合にはその横綱を「横綱大関」と呼ぶのがならわしですし, 番付にもそのように表記されます.

  • tatsumi01
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回答No.9

え? 日本の陸海軍でも生前の元帥が大勢いると思いますが。東郷元帥なんか有名ですし、山形有朋、大山巌は日露戦争の前に元帥になっています。 陸軍・海軍元帥については下記のページでご覧下さい。いつ元帥府に列せられたかはわかりませんが、生前のものも多いでしょう。 http://www2.wbs.ne.jp/~ms-db/database(others).htm 山本五十六は死後だと思いますが。

  • tatsumi01
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回答No.7

本題と外れますが、誤解されてはいけないので。 No. 4 の方の言われる「天皇機関説」は美濃部元東京都知事(美濃部亮吉)ではなく、その父の美濃部達吉(帝大教授)が師から引き継いで唱えた説です。 帝国議会(貴族院)で右翼議員から攻撃され、学説としては問題ないとされましたが、美濃部達吉(当時は帝大名誉教授、貴族院議員)は貴族院議員を辞職しました。

  • caesar-x2
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回答No.6

明治憲法条文には規定されてませんが 天皇は大元帥と称して陸海軍の統帥することに なっていました。 天皇=大元帥です。 明治天皇以後三人の天皇はすべて 「大元帥陛下」などと呼ばれました。 元帥に関してはNo.5の答えで正しいです。 最も的確な表現は 元帥とは元帥府に列せられた陸海軍大将の称号ということです。 ただ厳密には階級ではなくても現実的には 階級と同じ意味があったというべきでしょう。 日本軍の場合、現役が叙任されることは ほんどなかったわけで、単なる名誉称号と片付けられますが 他の国では現役のうちに叙任されることもあるので。 そういう場合は、ただの大将よりも上位に立ちます。 横綱も昔は違っても、現在では番付とされていますし 1909年以来って書いてありました。 外国の場合について誰の答えてないので付け加えると 基本的に最高指揮官が国家元首となるのは珍しくありません。 エリザベス女王もアメリカ大統領も軍の最高司令官です。 しかしこれは戦争の裁可の最終決断だけを 行ったり、名目上のこととなります。 昭和天皇も大元帥とはいっても 実際に指揮を執ってはいませんが 名目上の地位というだけです。 明治憲法では実際に天皇が指揮する場合の可能性にも 考慮して「輔弼」という制度があって、 失敗した場合は参謀総長・軍令部総長が 身代わりになって責任をとることになってました。 もちろんこれは天皇は失敗してはならなかったからですが それもあって天皇が実際に指揮する事態は 226事件など極々例外的な事象となります。 実際に国家元首が軍隊を指揮していたのは 第一世界大戦までぐらいでしょう。 ロシアのニコライ2世ぐらいまでは前線にいって 総司令官として機能していました。 もちろんそれが良いことではなかったのは言うまでもありません。 結局、ロシア革命の誘引のひとつになりました。 実際に指揮するにはそれなりの才能が必要ですが 世襲の君主にそれが備わっている可能性は 非常に低い。 だから名目上の指揮権(統帥権)にとどめて 代理人に委託するのが普通です。 それをやらないと、素人なので ナポレオン3世のように決定的な敗北を喫したりします。

  • hinode11
  • ベストアンサー率55% (2062/3741)
回答No.5

No.1回答者のasucaさんが挙げる参考URLに、「(元帥は)・・(通常は)軍隊の最高位階級。元帥をおかない場合は(通常は)大将が最高位となる。」とありますが、この説明は間違い。 「元帥」とは、元帥府に列せられた陸軍大将と海軍大将のために、特に贈られた称号です。 元帥府は軍事の最高諮問機関でした。明治31年勅令第5号(元帥条例)には、「朕ガ軍務ヲ輔翼セシメタルタメ特ニ元帥府ヲ設ケ、陸海軍大将ノ中ニテ老功卓抜ナル者ヲ簡選シ、朕ガ軍務ノ顧問タラシメムトス」とあります。元帥府設置以来、陸軍17名、海軍13名、合計30名(内皇族8名)の大将が元帥府に列せられました。 従って元帥は”階級”ではなく、帝国軍人としての最高の”栄位”でした。大尉、中佐、少将などが階級であり、最高の階級が大将です。また、元帥は陸海軍共通の称号であり、「陸軍元帥」、「海軍元帥」ではなく、単に「元帥」と呼ばれました。 また元帥は終身現役で、副官2名を部下に持つ特典が与えられ、元帥佩刀と元帥徽章が授与されました。 しかし、元帥府で行われた会議(元帥会議)が、軍部の計画、方針、戦略などに反映されたことは少なく、結局、元帥とは、限りなく名誉称号に近いものでした。 天皇の階級は「陸海軍大将」、栄位は「大元帥」です。 ところで話が大きく飛びますが、大相撲では、成績が良いと十両、前頭、小結という風に番付が昇進します。最高の番付は大関です。大関のうち、特に実力も人格も優れた者に横綱という名誉称号が贈られます。”横綱”は番付ではありません。従って、「朝青龍が横綱に”昇進”しました。」という表現は誤りです。横綱朝青龍の番付は、今もなお大関なのです。軍隊での「大将-元帥」の関係と、大相撲の「大関-横綱」の関係は、似ていると思いませんか。

noname#113190
noname#113190
回答No.4

まず、元帥の階級をもった人間は、わが国では西郷隆盛のみで、彼も明治6年以降の階級は大将となっています。 彼以外は階級ではなく称号で、大将の定年が65歳なので、それまでに元帥の称号を受けないものは予備役になる規定でした。 天皇は大元帥の称号を持ち、ただの元帥が陸軍のみ海軍のみであったのに比して、全ての軍隊の統帥権を有していました。 この統帥権ですが、非常に曖昧なため旧憲法の解釈により度々政争になっています。 つまり天皇の国事行為は「国務各大臣は天皇を輔弼し其の責に任す」と旧憲法に書いてあるように、内閣が責任をもって軍の編成を行うべきと言う意見と慣例的に統帥部が輔弼を行うので、内閣は関係ないとする説と。 諸外国の例でも、美濃部元東京都知事が「天皇機関説」を発表していますが、軍国主義が台頭するまでは、この美濃部氏の主張が主流となり、天皇と言えど無制限に統治は出来ないとされてきましたが、軍国主義により天皇主権説に傾き、軍の統帥権も天皇に直接繋がるものとされてしまいました。

  • m41
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回答No.3
回答No.2

元帥とは天皇陛下のことではありません。天皇陛下は大元帥と呼ばれ、軍の中での階級は最上でした。 そもそも元帥とは名誉職のようなものであり、東郷平八郎元帥といっても実際は大将です。

  • asuca
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回答No.1

参考URLに詳しくありますが天皇=元帥ではないです。 東郷平八郎や山本五十六などが元帥と呼ばれましたがもちろん彼らは天皇ではないですので。 >「天皇は陸海軍を統帥し・・・」といった事が書かれていましたが 確かに天皇が最高位ではありますが直接軍を動かすわけではなくそれぞれの軍の大将から作戦を進言されそれを「認証」するのが役目だったようです。 >外国の場合でも、皇帝や王が軍隊を統治するということはあったのでしょうか ナポレオンなんかが当たるかも。

参考URL:
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B5%BF%E3