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アルカリ電池の充電
アルカリ電池の充電器が巷に出回っています。ネットで調べる限りそれなりの効果はあるようです。危険そうなので試す気にはならないのですが、疑問がわいてきます。 マンガン電池やアルカリ電池は充電を想定していないだけで原理的には充電はできるものなのでしょうか。 そもそも充電のメカニズムもよく分かっていません。要するに正極物質を溶かして負極物質を析出させればいい気もするのですがそれだとどんな電池でも充電が可能な気がしてしまいます。 そうであるならば一次電池二次電池の区分はどのような基準で付けられているのでしょうか。 程度の問題なのでしょうか。
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自分の隣で働いている人は、もと大手電池メーカのバリバリの研究者、とある事情でやむなく転職してきた人です。ご質問と全く同じ質問をしてみたところ、答えにくそうでしたが、最終的に 1.乾電池(アルカリふくめ)の充電は可能 2.ただし充電を重ね、ある限度をこえる(回数は教えてくれなかった)事故がおきる。 3.具体的にどのような事故がおきるかも、教えてもらえませんでしたが、どうも液漏れのようで、電解液(強アルカリでしよね)が漏れ、ひどいことになるようです。 4.電池メーカとして、充電中に劇薬である電解液漏れという最悪人命にかかわる事故が生じるおそれ(少し大げさかな)充電を認めるわけにはいかない。 とのことでした。 あまり詳しくは教えてもらえませんでしたが、二次電池とは充電回数が重なり、限度をこえても単に充放電ができなくなるだけで、液漏れ、や発火(Liイオン電池は電解液が、Ni-H電池はH吸蔵合金が発火するそうです)などの事故が起きる恐れが、経済的に成り立つ対策で押さえられるもののようです。ちなみにLiイオン電池は、その前身のLi電池で人身事故を起こした前例がある(火事)ことから、次に人身事故を起こしたら禁止されるというのが電池業界の常識だそうです。 お答えは、乾電池は充電できる、ただ事故対策が経済的に見合わないため、電池メーカは責任を負えないため充電を想定していない。一方二次電池は充電による事故の対策が経済的に見合うというところでしょうか。
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- blackdragon
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一次電池:充電を想定せずに低コストで作られた電池。 充電(再生)は、ある程度可能だが、本来想定していない使い方なので、発生したガスの吸収・発生しすぎたガスを抜く安全弁などが無いため、液漏れ・破裂のリスクが高い。また、充電(再生)可能な回数も少ない。 二次電池:充電して繰り返し使用する事を前提に作られた電池。 充電を前提としているので、充電時に発生するガスの吸収や、発生したガスを抜く安全弁などの対策がとられている。また、一般に、充電可能な回数も多い。 というところでしょうか。 1.2Vではどうしても動作しないというようなものを除けば、 繰り返し充電可能回数の差だけを考えても、乾電池を充電して使うくらいなら、充電池を使うほうが、実は低コストなので、乾電池を充電して使うことのメリットはあまりありませんね。 まして、液漏れ・破裂のリスクを考えると…。 また、二次電池は、一般に、自己放電が多くて、長期にわたって放置するような場合には向きませんでしたが、最近は、SANYOのeneloopのように、自己放電が少ないタイプも出てきていますから、乾電池を充電して使うメリットはますます小さくなってきているのではないかと思います。 ちなみに、乾電池の「充電」は、多くの二次電池の「充電」とは、本質的な面でも異なり、実際には充電している(電極を元の状態に戻している)のではなく、起電力の低下の原因物質を除去して「延命」しているのに近いもののようです。
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回答ありがとうございます。 安全性の問題と、そもそも乾電池の充電は本質的な充電ではないということですね。
- eqw-102
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マンガン電池の電解液は、 塩化亜鉛や塩化アンモニウムです。 塩化亜鉛を使えば、液漏れを起こしづらいようです。 アルカリ電池の場合、 電解液は、水酸化カリウムです。(アルカリ性) 2次電池との大きな違いは、ガス抜き穴が無い事です。 マンガン電池は危険だと思います。(水蒸気) 水酸化カリウムなら、CO2などを吸収すると思います。 水酸化ナトリウムは、NASAでもCO2吸収剤として使用しています。 研究、実験→やっちゃった。^^; これあるのみだと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 ガスと液漏れがポイントなのですね。
お礼
なんと、元研究者の方から意見をいただけるとは。ありがとうございます。 つまり原理的には可能であるが、危険性が抑えられるか同かで1次2次が分けられているのですね。よく分かりました。電池の危険性は普段あまり考えていませんでしたが、考えてみれば日常的に強アルカリ液を持ち歩いているんですね。 Li電池。そんな常識があったのですか…。技術の進歩は危険と隣りあわせなのですね。