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僧が諸国を巡ることをなぜ「遊行」というのか?
僧などが布教や修行のために諸国を巡り歩くことを「遊行」と言いますが、なぜ「遊ぶ」という漢字を使うのでしょうか?
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斿という漢字があります。これは旗や冠の玉がたれさがってユラユラと動いているさまを表したものです。 これに氵(さんずい)がついた字は、ユラユラと「泳ぐ」「漂う」という意味になります。 また、しんにゅうが付いたものは、ユラユラ(フラフラ?)と野山などへ出かけることの意味になります。これを日本語の「あそぶ」にあてたものが「遊」という字だというわけです。また、「遊」は漢文でも「あそぶ」という意味があります。これは「気ままに歩きまわる」ことから転じた意味といえます。 つまり「本来の意味」→「転じた意味」の関係だということです。 というわけで、「遊ぶ」という意味の字を「遊行(ゆぎょう)」という単語に使っているのではなく、「歩きまわる」「自然ななりで動き回る」という本来の意味で使っているだけのことなのですね。 留学の意味で「遊学(さんずいの字の方もある)」が使われたりします。こちらはどちらかというと、どこか一ヶ所の大学などで勉強するというより、ヨーロッパのあちらこちらで勉強するという語感になります。
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- c22360679
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回答No.1
「遊」には「あそぶ」だけではなく「旅行する」の意味があります。 外遊や遊学も、遊びに行く訳ではありませんよね。
お礼
ご丁寧な解説、ご回答心より感謝申し上げます。 すごくよくわかりました。 ありがとうございます。