国民負担率について
国民負担率について
大沢真知子「新しい家族のための経済学」という本を読んでいます。
その中で分からない部分があり、相談させていただきます。まず引用します。
「いまの年金財政に関する議論や、世代間の負担の不平等をめぐる議論をみても…。むしろ、超高齢化社会において、国民負担率(国民所得に占める社会保障費と税負担の割合)はなるべく低くおさえることが望ましいといった意見が支配的である。しかし、より広い、資源の最適な配分という視点からみると、いまの日本型福祉は目に見えないコストによって実は非常に高いものになってしまっている。経済が高度に発展し、人間資本がもっとも高価で希少になっている社会において、その人間資本が育児や介護のために経済社会に十分貢献できないとしたら、その資本が生み出せたはずの価値は社会にとって大きな損失になる。これをふくめた国民負担率がこれからますます増大していくだろう」
分からない部分は以下の3点です。
1.「国民負担率を低くおさえることが望ましい」
→国が負担すべきということですか。それとも、自己責任ということですか。
2.「いまの日本型福祉は目に見えないコストによって実は非常に高いものになってしまっている」
→「見えないコスト」というのは、「財政赤字を含めた潜在的な国民負担率」のことでしょうか。
3.「これをふくめた国民負担率」
→「これ」とは、女性が働き続けていれば納めていたはずの税収分、ということでしょうか。
以上3点について、どうぞよろしくお願いします。
お礼
こんばんは。早々にご回答頂きまして有難うございました!とても助かりました。 いよいよ増税が本格化してきそうですね。国民負担率が先進国の中では低い方だから致し方ないと思いつつも、歳出削減をもっとしっかりやって欲しいなぁ~…などとも感じてたりしています。