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『東電OL症候群』を読んで

『東電OL症候群』を読み始めました。その前の『東電OL殺人事件』から関心を持っています。色々な面で目を離せない事件なのですが、どうしても心の中の引っ掛かりとして理解できないのが、亡くなってしまったこのOLを、そうした行動に駆り立てた心の中なのです。 この本の中では多くの女性から、共感された手紙が数多く寄せられたことが書かれていますが、たとえば“誰とでも寝る”ということと“お金をとって不特定多数の男と寝る”というのは全然違うことだと思うし、あれほどまでに自分を貶めてしまう行動が、どんな動機によるのかを考えると本当に不可解に思うのです。 もしこの本を読まれて、私はこんなふうに思う、というようなことを感じた方がいたら教えてください。

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  • kyonn
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回答No.2

私もこの事件にはとても関心を持ちます。 彼女の生き様の不可解さ、冤罪事件なのかどうかなど謎が謎を呼ぶというか、なんとも釈然とせず気持ちの悪さを覚えます。 『東電OL殺人事件』は読みましたが、読み終わっても彼女がなぜあのような行動を取ったのか、私にはどうも納得の行く答えが得られませんでした。 もっとも彼女が亡くなった今、誰にも出せない答えかもしれませんね。 もしかすると彼女自身にもわからなかったのかもしれないとも思います。 残念ながら『・・・症候群』のほうはまだ読んでおりません。図書館に予約をいれているところです。 ですからご質問の内容とずれるかもしれませんが、前著を読んだだけの感想です。 非常に優秀ないい子でずっとエリートできた彼女が、溺愛していた父親の死に相当な精神的ショックを受け、拒食症になり、仕事上での挫折があり、そのストレスがまるで自傷行為のように売春という行為にいたったのかなと。 彼女は親しい友人も同僚もおらず、愚痴を聞いてもらったり、遊んでストレスを発散したりできず、自分の中にどんどん溜め込んで行ったみたいに思えます。 理想が高すぎて自分が卑小で自分を認めてあげることができなかった。 それで自分をどこまで貶められるか自虐的な快感を得ることが、ストレスの発散につながったのではないかな。 誰でも快感を求めますね。 彼女はそれが快感だったのではないか。性的に、ということだけではなく。 気になるのは親子関係です。 母親は彼女の「お仕事」を知っていたみたいですね。 知っていてなにも言わなかったのでしょうか。 近親者の話が聞けていないので、今ひとつ彼女の人間像が浮かび上がってこないのです。 これは想像ですが、父親を溺愛するあまり母親に対する嫌悪みたいなものがあったのかな、と思ったりもしますが、どうなのでしょう。 拒食症だったというのもポイントのように思います。 極端に走るという性格が元来あったのかもしれません。 それがストレスや家庭環境などと複合して極端に出てしまったのではないでしょうか。 その行為そのものに固執して依存しているように思われます。 食べないことに固執してしまうのと同じように。 ・・・などと書いてきましたが、私も今だにもやもやした気持ちでいます。 どんなに分析しようが本当のところは誰にもわからないのかもしれませんね。 できれば『・・・症候群』を読んでからご質問にお答えしたかったのですが。 まだ何人か予約待ちでしばらく手にすることができないようです。

akkin55
質問者

補足

丁寧な回答、ありがとうございました。 kyonnさんの言う“気持ちの悪さ”は僕も強く感じます。普通では理解し得ない、彼女の行動がそれを感じさせるのでしょうか。理解できないものって、どこか恐怖に近いものを感じますよね。 殺人事件としての真相も、勿論真実が知りたいと思うのですが、彼女自身が生きたその凄絶なまでの人生の謎に、少しでも近づいてみたいと思うこの自分の気持ちも、またどこからくるものなのでしょうか。

その他の回答 (1)

回答No.1

こんにちわ 私は正直いって、この本は読んでいないのですが、一連の報道に興味をもっています。 結局、この事件は犯人が特定できぬまま、容疑者であろうと思われる外人は、拘置所にいるといった異例な措置であると聞きます。 優秀である父親に対しての相当なコンプレックス、なぜそこまでして、自分を貶める必要があったのか、いろいろ分析されてるけれども結局、本人以外わからないまま・・・・。 私は精神分析者でもないし、専門家でもないのですが、なぜ彼女が、好きではないHをノルマまでたてて、こなそうとしていたのか・・・。 苦手意識の克服とともに、思うようにならない自分のふがいなさへの罰、戒め、だったのではないでしょうか? 彼女は立派な父親が病で倒れ、降格していったのを目の当たりにし、自分もその後を継ごうと努力をしていきます。 でも、女性であることのハンディや偉大なる父とは比較にならない能力の限界に、だんだん、焦燥感を募らせ、やがて自己否定になっていったのだと思います。 優秀な人に多いのですが、尺度が0か100、黒か白か 自分にきびしすぎるため、尺度50、まあまあ、とかグレーといったあいまいさは存在しないのだと思います。 完璧主義だったからこそ、100になれない自分を呪い、罰則を課した(2000円で体を売る行為)のではないでしょうか?お金をとって寝るという行為は、屈辱的ですよね? 彼女と母親の関係がよくわからないのですが、過剰に娘に期待する母親に対する反発から体を売るという行為をするといった反抗期に近い感情もあったのかもしれません。 本を読んでないのに、回答してしまってごめんなさい。 私は彼女ほど、キャリアウーマンではないし、結婚してるしまったく同調することはできないのですが、彼女が訴えたかったこと、そして最後に何を思って、死んでいったのか・・知りたいと思います

akkin55
質問者

補足

とても丁寧な回答ありがとうございました。 きっとこうした行動の動機というのは、何かひとつのはっきりしたものではなく、色々な要因が重なってそういう行動を取るにいたったのでしょうね。彼女の生い立ちや、両親との関係・家庭環境などについては、本にもかなり詳しく取材した内容が書かれていました。彼女が仕事で関わっていた政治や企業などの裏面についても、本当はもっと解き明かしてほしいと思うのですが、これは望むべくもないことなんでしょう。 わからないから本を読む、そして読めば読むほど更にわからなくなる……、という底なし沼のような感覚ですが、そこへ踏み込まずにいられないような引力を感じるのです。sleephoneyさんも関心があるようでしたら、読んでみてはいかがですか?