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測色色差計を使った色の測定方法とは?
- 大学生の卒業研究で色を測定している方が、測色色差計を使用しています。
- 具体的には、調理の際に煮た後の大根や肉の側面の色を測っています。
- しかし、文系の方でもわかりやすく説明していただける方法について知りたいとのことです。
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「これに関連した以前の質問を拝見させていただきましたが」 ということは、俺の回答を幾つも読んだな? はっはっは (まだ酒抜けてないので許して) まず初心者は、こう覚えるのじゃ。 これを計算する。 小文字のx=X÷(X+Y+Z) 小文字のy=Y÷(X+Y+Z) ↑ これを計算したら、 これの「sRGBの色空間(図の三角形)」というグラフを見る。 ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A8%E8%89%B2%E7%B3%BB グラフを1回クリックすると大きく表示される。 さらにクリックすると、もっと大きくなる。 すると、横軸がx、縦軸がy これがさっき計算したxとyそのもの。 つまり、(x、y)とは、このグラフ(色度図)上の座標であり、それは、すなわち、XYZの3値から、明るさの要素を除外して色だけを表している座標ということであった。 ところが、XYZ表色系では、グラフ上の2点を結ぶ距離が、人間が感じる色の差と比例関係にないという欠点があり、そこで新たに提唱されたのがLab(やはり上記リンク参照)である。 (だったら、XYZなんかやめて、最初からLabにすれば良かったのに、と思ってしまうが、色彩科学は物理というより、むしろ人間科学なので、学者達も経験値を積む必要があったようである。) aとbは、色の座標(a,b)。Lは明るさ。 つまり、人間の眼と脳は、色の違いと明るさの違いをミックスして色差を認識するので、2次元色座標に明るさを加えた3次元座標(L,a,b)で表現しないといけない。 ところで、質問文の 「ちっちゃい三角のついたLab値」 の件。 ちっちゃい三角は、デルタ(Δ =ギリシャ文字の一つ)。 数学や科学で「Δ」が出てきたら、もっぱら「差」の意味に使われる。 だから、ΔLは、明るさの差、 同様に、Δaは、a座標の差、 Δbは、b座標の差。 2次元座標では、2点間の距離は、ピタゴラスの定理(三平方の定理)によって、 √(x座標の差の2乗 + y座標の2乗) で表されるのはご存知と思う。 色差は3次元空間での距離なので 色差 = √(ΔLの2乗 + Δaの2乗 + Δbの2乗) (↑これもさっきのリンクに書いてます。文字に*印が付いてるが、それは気にしなくて良い。) 「ΔE(H)」という記号が見たことないですが、おそらく、上記の「色差」そのもの。 じゃー、文系さん、 頑張って、美味しくて色の良い料理作って下さい!
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- sanori
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まず、前回回答への追記から。 『「ΔE(H)」という記号が見たことないですが、おそらく、上記の「色差」そのもの』 と書きましたが、 私は「ΔE」は、しょっちゅう見たことあるんです。 ちょいと調べてみたら、 「ΔE(H)」と、私が覚えていた「ΔE」とは、全く同一人物でした。 「H」とは、Hunter という学者の名前らしい。 猟銃持って野山に行く人か、はたまた、渋谷のセンター街で・・・・・・ http://konicaminolta.jp/entertainment/colorknowledge/part4/07.html さて、ここからは、追加質問への回答。 Q: 「たとえば、NO1とNO7では、23.08と25.81ですから NO7の方が濃いといえる といっていいのでしょうか?」 A: これ これ Labで、3つ並ぶ数字の頭といえば、Lに決まっとるぢゃろう それは「No.7の方が明るい」ということぢゃ。 食いもんの類で自発光するのは、ホタルイカのおどり食い(?)ぐらいぢゃろうから No.7の方が「反射率が高い」ということぢゃ。 上記のリンクの式を見ると分かるように 「L」とは、実際の光の強度の2分の1乗、つまり、平方根を取っている。 (人間は、電球や蛍光灯を2個点灯しても、2倍に感じないことを考慮している式である。私個人的には2分の1乗よりも、3分の1乗=立方根の方が良いと思っているのだが・・・) ・・・「色の濃さ」を知りたい? おー、それは面白いことを言うのぉー。 なるほど、食品関係だとそういう話が出てくるのかな? 色の濃さはXYZ表色系だと、説明が難しいが、 この場合、Lab表色系なので、いとも簡単ぢゃ。 まず、これをご覧あれ。 http://www.colordream.net/lab.htm Labというのは、X-Y二次元座標ではなく、三次元であることは前回も述べたが、 三次元なので立体座標になっていて、 それは原点を中心とする球で表されている。 この図を見ると、賢明な貴方ならば、一瞬で気づくと思うが・・・ 原点が、いちばん色が薄い!!! 原点とは、すなわち a=0、b=0 そこは、白でもあり、灰色でもあり、黒でもある。 (明るさLは、色の濃さとは関係ないので無視) というわけで、原点から遠いほど、色が濃いので 二次元の三平方の定理 √(aの2乗 + bの2乗) これでOK。 くれぐれも、この式に誤ってΔa、Δbを代入することなく、aとbを代入することを心に念じるよろし。 ここまで読めば、もはや、貴君は初級ではなく中級! 業界人でさえ、この辺のイメージ・本質、ちゃんと理解してない人も結構いる。 また、わからなくなったら、別途新たに質問されたし。 ただし、 前回も書いたように、色彩科学は「物理学」の要素は半分以下、いや、もっともっと小さい割合ぐらいしかないので、「科学」カテの方が適切かも。
お礼
なんてsanoriさんはいい人なんだろう (T▽T) すっごい初級が中級にレベルUPできたなんて(*^∀^*) …そうですよね。Lだから明るさですよねぇ。 でも、調味液(しょうゆなど)が濃いほうがL値が高かったので これって濃さかなぁ~って思っちゃいました。 煮物の色を測ってるので、濃さ(染みてる具合)を 数値で出せればいいなぁ~と思っている次第です。 ほかのことも数値から読み取れれば幸いです☆ (いかんせん、まだ理解度が…( ̄∇ ̄*)ゞ) sanoriさんの引き出しの多さにびっくりしてますっ! ゴシゴシ(-_\)(/_-)三( ゜Д゜) ス、スゲー!(笑) よ~く理解します。でもわからなくなったら、 今度は、「科学」のカテで助けていただけるのを願っています…☆ ほんとにありがとうございます!!! (*- -)(*_ _)ペコリ
お礼
゜+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゜ご丁寧に教えていただきありがとうございます。 文系ですが、わかりやすかったです ペコリ(o_ _)o)) XYZとLabは別物なんですねっ☆ デルタも覚えました!もう、ちっちゃな三角形って言いません(笑) この間までφがふぁいって読むのがわかりませんでした。 (ふぁいの意味はよくわかっていませんがw) 試料台を10φで計測してます。 データの話になりますが、計測値として Sample No.1 XYZ 5.28 5.33 3.34 Lab 23.08 0.44 7.58 ΔLab 0.32 0.03 -0.17 ΔE(H) 0.36 ・ ・ ・ Sample No.7 XYZ 6.51 6.66 5.01 Lab 25.81 -0.16 6.57 ΔLab 3.05 -0.56 -1.18 ΔE(H) 3.32 という感じでできます。 単純に色が濃いかどうかというのは、 Labを比較すればいいのでしょうか? たとえば、NO1とNO7では、23.08と25.81ですから NO7の方が濃いといえる といっていいのでしょうか? 丁寧に教えていただけたので甘えてまた質問しちゃって すみませんが、よかったら教えてください ペコリ(o_ _)o)) 実験がんばりますp(´∇`)q