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定容の意義
アスコルビン酸の定量を行っているのですが、 アスコルビン酸の抽出について調べたました。 はじめに5%のメタ燐酸水溶液の中で磨砕し、 その抽出液6gを50mLメスフラスコに取り、 2%のメタ燐酸水溶液で定容する。 と書いてあったのですが、 定容する理由は何かあるのですか? アスコルビン酸に限った話ではないと思いますが 教えてください。
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No.1でのお礼欄でsyhouyu_udonさんが挙げられた疑問は、例えば 「量り採ったレモン果汁に含まれるビタミンC(VC)の全量を直接滴定すれば いいのでは」ということでしょうから、定量になると思います。 ですので、レモン1個の果汁全てを滴定しない理由については、 > 測定値が大きくなりすぎないために行う とのご理解で間違いありません。 で、ではなぜ「最初に磨砕するサンプルの量を減ら」すのではなく、 「定容への希釈」が必要か、という疑問についてですが、 これは誤差を減らす為、というのが回答になります。 仮に、レモンが1個から取れる果汁が50ml、その中のVC量が約200mgとし、 滴定に使用する溶液にVCが約1mg含まれるように調整する場合を考えます。 このとき、果汁を希釈しない場合は50ml/200mg=0.25ml/mgを、正確に量りとる 必要があります。 一方、果汁を希釈した上で、その液の一部を滴定に使用する方法であれば、 50mlを250mlにメスアップしたのであれば、250ml/200mg=1.25ml/mg 50mlを1000mlにメスアップしたのであれば、1000ml/200mg=5ml/mg を、それぞれ正確に測ればよいことになります。 0.25ml、1.25ml、5mlを量りとる場合、どれが最も精度が高く(或いは有効桁数を 多く)とれるかを考えれば、「(定容に)希釈することの意味」がわかっていただけるかと 思います。 (但し、希釈しすぎると、VCの酸化や滴定終点での色変化の見分けにくさ等、 別の要因が絡んでくるので、適切な希釈率を見極める必要はあります) *この回答は、50mlメスフラスコにメスアップした液の一部を採って滴定を行う、 という操作を想定しています。 (「50ml全てが1度の滴定サンプル」だとすると、 上の説明は当てはまりませんのでご注意下さい)
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>定容しなかったら、定量結果は大きくなると思うのですが・・・・。 あの、済みませんが、「定容」の意味がずれているようです。 メスフラスコで、線のところまで、きっちり合わせる。 この作業のことです。 ですので、#1のお答えに 「容積が決まらなければ」「定量」分析になりません。 と書いてあるのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 定容の作業自体はdoc_sundayさんの記されたように 理解しております。
- lone_lynx
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定容しなかったら、定量結果はどうなりますか? それを考えてみてください。
補足
ご回答ありがとうございます。 定容しなかったら、定量結果は大きくなると思うのですが・・・・。 測定値が大きくなりすぎないために行うということでしょうか? もしも、そうであるならば、 最初に磨砕するサンプルの量を減らせば良いと思うのですが・・・。 記し忘れていましたが、サンプルは野菜等の食品です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 理解できました。 質問に記しておりませんでしたが、 メスアップした液の一部を測定試料として用いますので、 ご回答の内容で理解できました。 ていねいな回答ありがとうございました。