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上手く表現できない箇所があります。(勝った、負けた)
日本語を勉強中の中国人です。作文を書くときにフレーズが足りないので、知っている表現をメモにまとめています。 A選手は一位になったという意味を表したいのですが、次の書き方で自然なのでしょうか。 1.A選手はチャンピオンをとった。 2.A選手は第一位を占めた。 3.A選手は一位を占めた。 4.A選手はやっとあの貴重な金メダルを獲得した。これは長年の努力の成果だ。 5.A選手は最後まで笑った。(中国語にはこのような言い方をします。) B選手はA選手に負けて二位になった時に、次の書き方で自然なのでしょうか。 1.残念なことに、B選手はA選手に負けて二位だった。 2.B選手はわずかな差で敗北した。技術の高さに負けたのではなく、この日、本当に付いていないのだと思う。惜しい!一応二位をとったが、受賞台に立っていたB選手は、さぞ何ともいえない気持ちになっただろう。 ほかに良い書き方がありましたら、教えていただけないでしょうか。自然な日本語の文章を書きたいと思いますので、よろしければ質問文の添削もお願いできると有り難く思います。
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◇<A選手>に関して、4以外は、意味は通じますが全て不自然な表現です。 1、 ・「とった」という言葉を使えるのは、ゲーム性のあるサッカーや野球などで『首位をとった』、あるいは格闘技などで『チャンピオンベルトをとった』などという場合だけでしょう。 尤も、この場合であっても『首位に立った』『首位の座に返り咲いた』『チャンピオンベルトを手にした』『チャンピオンの座を奪った(奪い返した)』などの方が自然な表現になります。 ・『A選手はチャンピオンになった。』とするのが良いでしょう。 ただ、一位の選手をチャンピオンと呼ぶ競技は限定されてくるでしょう。(詳しくないので私には特定できませんが) 2、 ・「占めた」というのは「独占した」という意味ですから、『リレー部門では距離を問わず中国が第一位を占めた。』などと言う場合に使うことになると思います。 つまり、「占める」という以上、複数の競技が必要になるということです。 ・また、「【第】一位」というのは、以下に「第二位・第三位・・・」について述べられるという暗黙の意図がある場合に使うように思います。 ですから、「第一位」という表現を使うのは、「A選手は第一位です。」でも間違いではありませんが、『第一位はA選手です。』という場合が多いだろうと思われます。 ・A選手個人のことのみを言うのであれば、 『A選手は(が)一位になった。』と表現するのが最も自然です。 3、 『A選手は一位になった。』 『A選手は一着になった。』 『A選手は一位の栄冠を手にした。』 『A選手は待望の(念願の)金メダルを手中にした。』 などとするのが良いでしょう。 4、 自然な表現だと思います。 5、 ・「最後まで笑った」という表現は誤りと言っていいでしょう。 「まで」という言葉を使っているため、「笑い続けた」あるいは「出場した全ての競技で毎回のように一位になり続けた」という意味になってしまうからです。 ・『A選手は最後に笑った。』であれば意味は通じます。 但し、「最後に笑った」というのは、それまでは笑えるような成績を出せなかった、つまり成績が悪かったという意味です。 例えば、調子が出ず最下位の記録でギリギリ予選を通過したが決勝では一位になった。 などという時のように、【逆転のニュアンス】を表現する場合に限定して使われるべきです。 ◇<B選手> 1、<残念なことに、B選手はA選手に負けて二位だった。>(○) ・自然な表現でしょう。 ・『残念なことに、B選手はA選手に敗れて(やぶれて)惜しくも二位だった。』 『B選手は善戦したが、A選手に後一歩及ばず僅差で二位だった』 などと表現することもできそうです。 2、 a.<技術の高さに負けた>(△) ・「高さに負けた」というフレーズが多少不自然に響くかもしれません。 また、直前で「敗北した」ことを述べていますから、可能であれば「負けた」という表現は重複を避ける意味で使わないほうが良いでしょう。 ・『技術の高さに屈したのではなく』(○) 『技術的に差があったわけではなく』(◎) 『技術的に劣っていたわけではなく』(◎)などとするのが自然だと思われます。 b.<この日、本当に付いていないのだと思う>(△) ・「技術はしっかりしているのだから他の日であればこんな事はなかったはずだが、【この日】に限って言ってみれば付いていなかった。」という意味でしょうから、「この日」を主題に取り上げるという意図で、「この日【は】」とした方が読点も不要になりますし、ずっと自然な表現に聞こえるようになります。 ・また、ここはきちんと「付いていなかった」と過去形にすべきでしょう。 ・『この日(今日)は本当に付いていなかったのだと思う』 とするのが良いでしょう。 但し、「この日」が「今日」に限定される場合で、なお且つまだB選手の出場する競技が残っているのであれば、時間的に過去であっても「今日は本当に付いていないのだと思う」と現在形の表現の方が適切でしょう。 c.<一応二位をとったが> ・間違いではありませんが「二位を【とった】」という表現は、ややゲーム性のある勝敗を連想させます。 『一応二位にはなったが』としたほうが良いでしょう。 d.<受賞台に立っていたB選手は、さぞ何ともいえない気持ちになっただろう。> ・日本では『表彰台』の方が一般的です。 ・「なった」は動作の始まりです。 原文のままだと、B選手は表彰台に立っていたので何とも言えない気持ちになったことになります。 二位が決定した段階で「何とも言えない気持ち」は芽生えたはずですから、その時点の表現として「気持ちになった」と使うのは良いでしょう。 しかし、表彰台に立つ頃はその気持ちが継続している最中ですから、「気持ちであった」あるいは「気持ちだった」とするほうが自然です。 ・また、表彰台に立つことによって台の高低を実感したB選手が、改めて悔しい気持ちを再認識したというニュアンスを含ませたいのであれば、「表彰台」を際立たせる意味で「立っていたB選手」よりも、立つ瞬間の気持ちを捉えるという意味で「立ったB選手」とする方が良いかもしれません。 ・『表彰台に立った(立っていた)B選手は、さぞ何ともいえない気持ちだった(気持ちであった)だろう。』 ◇<ご質問文の添削> 1、<作文を書くときにフレーズが足りないので> 正確に言うと「フレーズが思いつかない」ということになると思います。 『作文を書くときに、なかなか良いフレーズが思いつかないので』 とすると自然な表現になります。 2、<A選手は一位になったという意味を表したいのですが>(○) 間違いではありませんが、「表したい」の替わりに「表現したい」とした方が自然な印象を受けます。 また、「なったという意味」の替わりに「なったということ」を使うと重さが取れて文が軽くなります。 3、<次の書き方で>(○) 例が複数あるので、『次のような書き方で』(◎)とした方が良いでしょう。 「ような」というのは曖昧さの表現ですが、これを使うことによって「何か特定されたひとつ」というニュアンスを避けることができるのだろうと思います。 4、<中国語にはこのような言い方をします。>(×) 『中国の人はこのような言い方をします。』(○)または、 『中国語にはこのような言い方があります。』(◎) としたほうが良いでしょう。 5、<B選手はA選手に負けて二位になった時に、次の書き方で自然なのでしょうか。>(×) ・「は」を使って「B選手【は】」と、一旦【主題の提供】をしてしまうと、新たな主語(隠れ主語を含みます)が現われるまで全ての述語の主体はB選手ということになってしまいます。 つまり、「B選手は次の書き方で自然なのでしょうか」という文が成立してしまうのです。 「は」を使うのであれば、 「B選手はA選手に負けて二位になったとします。」と一旦文を区切って、「その場合は、次の書き方で自然なのでしょうか。」と続ければ良いでしょう。 ・これまでは一位の場合に関して書いてきました。次は二位のことを主題にします。 という意味で、「二位に~なった時に」ではなく「二位に~なった時(に)は」とすると、かなりネイティブに近い表現になります。 こうすると、以下の文は「二位になった時のこと」が主題になるわけですが、「二位になったのは誰か」ということを【特定(強調)する】ために、「B選手【は】」ではなく「B選手【が】」としておく必要があります。 ・A選手のところで「自然なのでしょうか」という表現を使っているので、替わりに「良いのでしょうか」としたほうが、くどくならずに済むかもしれません。 ・まとめると 『また、B選手がA選手に負けて二位になった時(に)は、次のような書き方で良いのでしょうか。』(○)のようになります。 6、<ほかに良い書き方がありましたら、教えていただけないでしょうか> ・「添削をした結果として良い文を示していただけるとは思いますが、私の原文とは全く関連が無くても結構ですので良い書き方がありましたら、教えてください。」 という意味だと思いますが、原文のままだと、「ある一つの良い書き方がすでにあって、その他に良い書き方があったら教えてください。」という意味になります。 ご質問の段階では、まだ「良い書き方」が明確に示されていないわけですから、「他に良い書き方が~」と言うのは不自然な印象を与えます。 「他に【も】良い書き方が~」とすることで、「添削で示していただけると期待している良い書き方の他にも~」という意味が表現できます。 ・また、【(自然なの)でしょうか】という言葉をすでに2回使っているので、なるべく避けるのが理想です。 とはいえ、末尾で【と思います】という表現も使っています。 別の似たようなニュアンスで【助かります】という表現を使ってみてください。(頻繁に使うと卑下している感じが濃厚になってしまうので、あまりお勧めしませんが) ただ、この「末尾の締め方」は私も含めたネイティブでも平気で重複表現をしてしまいますし、あまり神経質になる必要はないでしょう。 あくまで「ベター」という程度でお考え下さい。 ・まとめると、以下のようになります。 『私のメモ内容に関連しなくても結構ですので、他にも適切な表現がありましたら併せて教えていただけると助かります。』
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- koma1000nin
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1.A選手はチャンピオンをとった。 ⇒A選手は優勝した。 2.A選手は第一位を占めた。 ⇒A選手は一位になった。("第"は使わなくてもよい) ⇒A選手は一位に入賞した。 3.A選手は一位を占めた。 ⇒A選手は一位になった。 ⇒A選手は一位に入賞した。 4.A選手はやっとあの貴重な金メダルを獲得した。 これは長年の努力の成果だ。 ⇒長年の努力の成果があり、A選手はやっと貴重な金メ ダルを獲得した。 5.A選手は最後まで笑った。 ⇒A選手は嬉(うれ)しそうに微笑(ほほえ)んだ。 1.残念なことに、B選手はA選手に負けて二位だった。 ⇒このままでよい。 2.B選手はわずかな差で敗北した。 技術の高さに負けたのではなく、この日、本当に付い ていないのだと思う。 惜しい!一応二位をとったが、受賞台に立っていたB選 手は、さぞ何ともいえない気持ちになっただろう。 ⇒わずかな差でB選手は負けた。 技術の高さに負けたのではなく、この日は本当につい ていなかったのだと思う。 惜しい!いちおう二位入賞を果たしたが、受賞台に立っ たB選手は、さぞ複雑な気持ちだったろう。
お礼
毎度お世話になります。 一つ一つご親切に添削していただき誠にありがとうございます。自然な言い方をたくさん拝見できてとても嬉しいです。非常に参考になりました。 本当にありがとうございました。
補足
申し訳ありませんが、理解できない箇所についてもう少しお聞かせください。 >5.A選手は最後まで笑った。 ⇒A選手は嬉(うれ)しそうに微笑(ほほえ)んだ。 その1.「微笑(ほほえ)んだ」の中の動詞は「ほほえむ」でしょうか。どうして、「ほほむのだ」、「ほほえむんだ」という文章ではなく、「ほほえんだ」なのでしょうか。 その2.中国語から直訳した「A選手は最後まで笑っていた。」(「笑った」を「笑っていた」と直させていただきます。)は、「A選手が優勝者だ」という意味です。二位、三位…の選手には使えません。添削なさった文は何位の選手でも「嬉(うれ)しそうに微笑(ほほえ)んだ」をすることが出来るのでしょうか。 >いちおう二位入賞を果たしたが、受賞台に立ったB選手は、さぞ複雑な気持ちだったろう。 その3.「だったろう」は「だっただろう」のタイプミスなのでしょうか。 いつでも良いのでお時間がある時、上記の三箇所をもう一度教えていただければあり難く思います。よろしくお願い致します。
- tenten525
- ベストアンサー率27% (615/2233)
1.A選手はチャンピオンをとった。 2.A選手は第一位を占めた。 3.A選手は一位を占めた。 とった、占めた・・・と言うより「しとめた」と言う方がしっくりします。 2、・・・さぞ何ともいえない気持ちになっただろう。 ここは、「さぞ何ともいえない気持ちだっただろう」の方が、通じやすいかな。
お礼
毎度お世話になります。 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。「しとめた」でしたね。「しと」という部分はとても響きが良いと思います。今度使ってみます。「さぞ何ともいえない気持ちになっただろう」の改善案にも感謝いたします。大変参考になりました。 本当にありがとうございました。
- hiru-an-don
- ベストアンサー率13% (40/300)
A選手は表彰台の真ん中に立った A選手は優勝を勝ち取った ってのはどうでしょうか? >2.A選手は第一位を占めた。 >3.A選手は一位を占めた。 「一位を占めた」という表現はしません。
お礼
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「勝ち取る」は知りませんでした。なかなかいい言葉です!「受賞台」を「表彰台」に添削していただき助かりました。大変参考になりました。同じ間違いをしないよう心がけます。 本当にありがとうございました。
- 1
- 2
お礼
毎度お世話になります。 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。とても詳しいです!知らない新表現がたくさんあり、大変参考になりました。質問文への丁寧なご添削にも感謝いたします。添削理由も書いていただきどこが間違っているのかよく理解できました。同じ間違いをしないよう心がけます。 本当にありがとうございました。
補足
申し訳ありませんが、まだすっきりしていない箇所についてもう少しお聞かせください。 ><A選手>に関して、4以外は、意味は通じますが全て不自然な表現です。 >また、「【第】一位」というのは、以下に「第二位・第三位・・・」について述べられるという暗黙の意図がある場合に使うように思います。 文章を書くときに、「に関して」は「について」より改まった表現なのでしょうか。私はよく「について」を使いますが、日本の方は「に関して」を多用するような気がします。上記の文の中の「に関して」と「について」は交換できるのでしょうか。 >『また、B選手がA選手に負けて二位になった時(に)は、次のような書き方で良いのでしょうか。』(○)のようになります。 「良いのでしょうか」の箇所で、「よろしいのでしょうか」を使っても良いのでしょうか。ばか丁寧の感じがされるのでしょうか。 >「添削をした結果として良い文を示していただけるとは思いますが、私の原文とは全く関連が無くても結構ですので良い書き方がありましたら、教えてください。 「教えてください」で、もう十分でしょうか。「お教えください」にしたら、変に聞こえられるのでしょうか。 お時間がある時いつでも良いので、もう一度教えていただけないでしょうか。よろしくお願い致します。