- ベストアンサー
銀河系のかたち
銀河系の全体像は どのような観測から わかったのでしょうか? 夜空の点に見える星はすべて銀河系の星ですか? 銀河系外の星は「銀河」としてしか見えないのでしょうか? 球状星団は銀河系の中心部からはずれたハローにある とされていますが、 なぜハローを銀河系に含むのですか? 球状星団は銀河系外には存在しないのでしょうか? どなたか、よろしくお願いします・・・。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>銀河系の全体像は どのような観測から >わかったのでしょうか? 水素の分布を測定します. 水素から出る特有の波長の電磁波を全点で測定し, 距離はドップラー変位から求まるので, 3D分布が取得出来ます. それによると,渦巻型と言うよりは,棒渦巻型っぽいと言うのが今の結論だったと思います. 私はこの転換のニュースを聞いたとき,ショックを受けました. なぜなら,自分の銀河はきれいな渦巻型だと何処かで信じていたかった,と... それより前のニュースですが,太陽系のある側と反対側に他の小さな銀河が 衝突していると言うのもありました.これは,棒渦巻型と言う結論の以前だったと思いますので, いまどう扱われているのかは分かりません.
その他の回答 (4)
- luune21
- ベストアンサー率45% (747/1633)
誤解があるかもしれませんので少し補足させてください >渦巻銀河説が逆転されることもあるんですね >たしかに、渦巻銀河であって欲しいなぁ 逆転といえば逆転ですが、そうでもないといえばそうでもありません(^^; 私たちの銀河に棒が見つかったのは銀河中心部分のことです。この発見によって「棒渦巻銀河」ではないかという説が有力となりました。 渦巻銀河は記号Sで分類されています。この渦巻銀河はさらに以下の3つに分類されます。 ・S 渦巻銀河 ・SO レンズ銀河 ・SB 棒渦巻銀河 この内、SとSBは腕の形状によってSa、Sb、Sc、Sd、SBa、SBb、SBc、SBdなどに判られます。aからdになるにしたがって、腕が広がっていく感じになります。 http://www.shokabo.co.jp/sp_opt/galaxy/normal/normal.htm 私たちの銀河はSBcに分類されます。 SBcとはこんな↓感じです。(大ぐま座NGC5457) http://spaceinfo.jaxa.jp/db/utyu/ginga/ginga_g/m_101.gif どちらかというと、今までの「渦巻」のイメージ + 「中心が棒状」といった感じに想像したほうがいいでしょうね。 >銀河系の全体像は どのような観測から >わかったのでしょうか? 先の回答者のみなさんが言及されている水素原子・分子以外にも、現在では電波、赤外線~X線、ガンマ線などあらゆる波長のもので観測されています。 >夜空の点に見える星はすべて銀河系の星ですか? そうです。しかもほんの少しの範囲だけです。 銀河系を直径20cmの円だとすると、私たちの肉眼で見えている星は、大きく見積もっても直径2cm(一円玉の大きさ)ほどの範囲にあるものです。町内会のご近所さんしか見えていないんです。
お礼
私達が見ている星空。 町内会のご近所さんしか見えてない。 というのに妙に納得させられました。 ありがとうございました。
- satoumasaru
- ベストアンサー率59% (325/545)
>銀河系の全体像は どのような観測から >わかったのでしょうか? うーん、銀河系の全体像ですね・・・現在の銀河が途方もないおおきさであること、そして太陽はその中心から大きく外れていること、等については1918年にシャプレイが発見しました。彼は、球状星団の分布から考えて、球状星団の分布の中心に銀河系の中心があるはずだと考えたのですね。その球状星団がどの方角にあるのかはわかるのですが、問題はその星団までの距離をどう調べるのかということです。彼はセファイド変光星(変光するサイクルからその真の明るさがわかる変光星)を球状星団の中に発見し、そこから球状星団の空間的分布をはじきだしたのです。 では、銀河系が扁平な楕円銀河なのか渦巻銀河なのか、これは、実は可視光で調べるのは非常にむずかしいのです。だって星々は重なっていますし、さらに銀河系の中にガス等による暗黒星雲があり、そのむこうの星々を見えなくしています。この困難を突破するために、可視光ではなく、#3様のおっしゃるとおり、水素ガスが発する電波を観測することにより腕が中心の向こう側にもあることを発見したのです もっとも最近では#3様のおっしゃるとおり棒状銀河かもしれないといわれていますね。私もショックでした・・・ >夜空の点に見える星はすべて銀河系の星ですか? >銀河系外の星は「銀河」としてしか見えないのでしょうか? 見えるというのは可視光という意味でしょうね? それでいえば、ほとんどの星は「銀河系」の星といえますね。ただ銀河系の伴銀河である大小マゼラン星雲などでも、そこそこの倍率の双眼鏡で見れば星々に分解してみることができますよ。 >球状星団は銀河系の中心部からはずれたハローにある >とされていますが、なぜハローを銀河系に含むのですか? 「銀河の中心部からはずれたハロー」とありますが、すこし誤解があるようです。ハローというのは銀河系全体を包みこむ球状となっている空間です。ハローを銀河系に含むのは銀河系とおなじように動いているし同じ重力系を構成しているからです。とくに銀河系の星々は銀河の中心を回転していますが、ハローにダークマターがあると考えないとこの回転速度が説明できません。 なお球状星団は円盤部分に近かったり遠かったりしていますが、円盤部分に近いと観測が難しいこともあり、結果的には円盤からはなれた部分がより観測されることになります。 >球状星団は銀河系外には存在しないのでしょうか? 球状星団は銀河本体に比較すると光が大変弱いですが、アンドロメダ銀河のような近隣の銀河では球状星団が観測されています。ですのでほとんどの渦巻き銀河では球状星団はあると予想されています。
お礼
大変ご丁寧な回答をありがとうございました。 ハローは円盤部の外側のただの空間かとおもっていました。なるほど、そうですよね。
- Scull
- ベストアンサー率26% (248/951)
まずひとつは、「天の川銀河内の天体」で距離を測ります。どういった方向に、どれだけの距離、どれぐらいの数、どんな天体が分布しているか。これで「天の川」を中心に、天体分布に偏りがあることがわかります。また同じ天の川にも濃淡が有り、均等ではないことも判ります。 こうしますと「地球を中心にした天の川銀河内の天体分布」がわかるわけですね。このデータと、他銀河(たとえばアンドロメダ銀河)のデータを比較します。すると、「大体似たようなもの」ということが判ったのです。そんな風にして「天の川銀河のモデル」が出来上がりました。 ハローについても天の川銀河のデータと他銀河の観測結果を比較した結果、天の川銀河に含まれるものだろうと判断されたということでしょう。 銀河系(他銀河も含めた)に属さない天体も有るようです。聞きかじっただけですが「クェーサー」という天体がそうだということです。 銀河の観測について絞ってお答えさせていただきました。
お礼
観測下結果を形にした人は 本当に頭がいいですねぇ。 ありがとうございました。
- 6dou_rinne
- ベストアンサー率25% (1361/5264)
銀河系の全体像は他の銀河の観測や周囲の星の観測などの総合的な結果からです。 ごく少数ではありますが他の銀河系の星も見つかっていたと思いますが確かではありません。 ハローも銀河の一緒に運動していますから銀河に含まれます。 天の川銀河系にあるものは他の銀河系にもあると考えられています。
お礼
早速のお返事ありがとうございました。 自分の全体像を鏡なし把握できる ということが不思議でしかたなかったし、 銀河系外に出て、 銀河系を眺めることなど不可能なのになぁ。 とずっと思ってました。 ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。 渦巻銀河説が逆転されることもあるんですね。 たしかに、渦巻銀河であって欲しいなぁ とわたしも思います。