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キノコの二次菌糸について
今キノコについて勉強しているのですが、キノコには単純な増殖のための1次菌糸と、子実体を形成するための2次菌糸があることがわかりました。 ただ、『2次菌糸は、別々の胞子に由来する2つの1次菌糸が”交配”してできる』という記述について教えていただきたい点があります。これはつまり微生物保存機関で入手するようなシングルコロニー由来の単一クローン株だけでは子実体は作れず、他のクローン株を持ってきて混ぜてあげないと2次菌糸は形成されない(ゆえに子実体もできない)ということなのでしょうか。
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子実体は一次菌糸が接合した二次菌糸(複核菌糸)が子実体誘導の刺激を受けることにより形成されます。一般的には子実体は形成されないのではと思います。 二十年ほど前に,菌糸の接合・融合に興味があって桐生の森産業の「きのこ研究所」に教わりに行ったことがあります。その際に遺伝的に異なるもの(雌雄性?)が接合するものが普通だが同一のもの同士で接合するものもあるとのことでした。 目的が分かりませんが,子実体形成だけでしたら,日本きのこ研究所で二次菌糸を配布しています。問い合わせたらいかがかと思います。
お礼
ご回答を有難うございます。そうでしたか、やはり遺伝的に異なるものを基本的には揃えないと子実体は形成されないのですね。冷静に考えてみると、人間の生殖で精子と卵子が接合(受精)しないと子供にならないのと一緒ですね。まあ、最近では羊のドリーのように体細胞1個からの単一クローンとして出来てくる場合もありますが、自然界ではこのような現象は起きないですしね。。。 目的というほどの大袈裟なものはありませんが、きのこについての教科書を読んでいて抱いた疑問を質問させていただきました。これまで長きに渡って単純な細菌類を研究していたものですから、理解に時間がかかりました。