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ご覧になりありがとうございます。おにぎりとおむすび。このちがいってなんかありますか?ご回答よろしくお願いします
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- gekkamuka
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過去にも同様な質問がありますが、ここでは、お米の種類や炊き方、またその保存・携帯の仕方の変遷を大雑把に追ってみることで考えてみました。 1.粢(しとぎ)…生の団子 穀類を竪臼と竪杵を使って搗(つ)きつぶし、水で捏(こ)ねた、生の団子。 2.掻(か)き餅…湯で練った団子 これを乾したものが、戦や旅での携行食「乾飯(かれいい)」。 3.牡丹(ぼた)餅…黄粉(きなこ)や餡(あん)で握れば掻餅(かいもち)。 糯(もち)米を甑(こしき)で蒸した強(こわ)い飯を<握った>もの。この強飯を卵形に握ったものが「屯食(とんじき)」であり「包み飯(いい)」であり、おにぎりのルーツになるか。 4.姫飯(ひめめし)…柔らかい炊き飯の原点 平安時代から鍋で炊くようになったが、おネバを絞り流す「湯とり」の方法。飯(いい)から飯(めし)への変化。これを握ったものが「握り飯(めし)」に。 5.粥飯(かゆめし)…混合食 長年の米不足で、穀類の混炊=まぜめし、野菜・芋・海藻との混炊=カテ飯(めし)・粥(かゆ)・粥飯(ゾースイ)など土鍋などで暖め直して食した。 6.白米食…当座の分以外は握りにして保存。 竈(かまど)で重い蓋つきの羽釜による炊き干しの、いわゆる炊飯(すいはん)を。おコゲはそのまま握ったり、残った飯も握って置き、そのまま弁当にしたり、湯で溶いて雑炊風に食べたりした。 おにぎりは、握り飯の丁寧語であり、元来女子供言葉と見做せるが、むすびは両手を使う意味なので、片手遣いの寿司では「にぎり」としか呼べない。おにぎりは弁当食として、菜(さい)として、梅干・味噌・漬物・干し魚に、現地で採った山菜や捕った魚と一緒に食した。 また、むすびは保存食であり、囲炉裏や火鉢で餅代わりに簡単に焼き炙(あぶ)って食したものの女房詞とされる。 したがって、長持ちさせしかも後で焼いておいしいように、味をつけたものは「塩むすび」「味噌むすび」「焼きぶすび」という具合に、「ぶすび」で呼ばれる。 もちろん、今日のような様々な調理法や加工食品との組み合わせで生産されている「握り飯」が「おにぎり」か「おむすび」かは、もはやその区別のレベルから遠く離れてきてしまったものでしょう。 遠い昔、おふくろが炊きたてのおコゲに醤油をつけて、また梅干を包み海苔で包んでくれた昔のそれは、私にとっては「おにぎり」でした。猿蟹合戦など昔噺で初めて「おむすび」だったので、「天むす」のようにとてもおいしそうなのが「おむすび」です。「おむすびコロリン」といえても「おにぎりコロリン」にはどこか抵抗があります。 「むすび(結/掬)」:3)めしを両手で握り固めたもの 4)焼き飯をいう。女房詞。(小学館「国語大辞典」)
- silpheed7
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お礼
へぇー。知らなかったです。ご回答ありがとうございます
お礼
ご丁寧に教えていただきまして本当に有難うございます。とても参考になりました