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過去のことを現在形で述べる日本語の表現方法
「1882年プジョーは蒸気自動車を造りますが、1888年にガソリン車を開発します。カールベンツは1886年にガソリン車を開発します。ダイムラー、クライスラーの協力を得るのはその後です。」 上記は、このサイトで先日私が行った質問に対し、ある方が下さった回答の一部です。 内容は過去の話ですので、「1882年プジョーは蒸気自動車を造りましたが、(その後)1888年にガソリン車を開発しました。カールベンツは1886年にガソリン車を開発しました。」とした方が、少なくとも学校で習った国語の範囲では正しい文章であると思います。 しかし実際は今回の回答のように、過去の事柄を現在形を用いて表現している場合が多々あります。小説や、テレビ番組の「世界不思議発見」などでもミステリーハンターがよくこうした表現方法を用いています。以前から気になっていたのですが、今回この回答を頂いて更に気になってきました。 既出であるだろうと思い検索しましたが見つからなかったので質問させて頂きます。 (1)こうした表現方法、気になりませんか? (2)個人的にはどちらかというと不自然な表現方法だと思うのですが、文法的にこの表現方法について(正当性を)説明して頂けますか? (3)こうした表現方法が狙う効果は何ですか?
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質問者が選んだベストアンサー
「あらすじ」を語るときの手法として、読者や聞き手を過去に連れ戻し、その時の現実感を伝えるための手法ですから違和感は全くありません。 これもひとつの文章表現法として理解なされば良いと思います。 英語文法のようにガチガチの感覚で考えない方がいいです。
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- koma1000nin
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No4です。 お礼を拝見しました。 「現実感」は、別の言葉で表現すれば「臨場感」ともいえましょう。
お礼
度々の回答有難うございます。 「そこに居る感じ」を表現する手法ですね。 不自然だと感じない方が沢山おられることも、またその理由も、たいへん勉強になりました。 特別な「手法」などと難しく考えないほうが良いのかも知れませんね。
- kojiroutan
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再びです。 お礼ありがとうございました。拝見しました。 国語カテは回答しませんが好きで勉強のためよく覗きます。 どこかで見たような例文だなとみれば私の文。 これは挨拶せねばと思いました。(*^。^*) さすが皆さまのご回答的確ですね。
お礼
あーそうだったんですかー。偶然の産物だったのですね。それにしてもビックリでした。 このページは色んな分野から沢山の回答が頂けるのでたいへん参考になります。 教科書にはない面白さがあります。
この表現は「歴史的現在」といわれます。 日本語にかぎらず、広く用いられる話法です。高等学校の英語などでこれについて解説されるだろうとは思いますが。 >どちらかというと不自然な表現方法 過去にあったことを“今から何年前の当時現在おきつつあること”として語るわけですから、強引ともいえますね。 話者のこの「語り=騙り」にのせられまいとすると、不自然さが強まるけれども、うまくのれれば「ことばのタイムマシン」効果が生まれるでしょう。
お礼
リンク有難うございました。 不自然な気がすると言いながら、私も会話の中では何気なく使っていますね・・・。 表現方法そのものに名前がついていたり、研究の題材として取り扱われているということは、以前から広く認識された表現であり、(良い悪いは別にして)問題意識を持っている人が少なからずいる(orいた)ということなのでしょうね。
- ucok
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私も気になりませんが、気になる人の気持ちは分かります。 身近に、とても気になると言っていたプロの文筆家がいました。質問者さんがどうかはわかりませんが、その方は、「自分が今、どの時代にいるのかわからなくなる。歳のせいか付いていけない」というようなことを言っていました。だから、私も、そういう人も少なくはないのだなと思って自分では最近、そういう書き方を避けるようにしています。 ただ、個人的にはそういう書き方が、むしろ好きで、ちょうど語り部が過去の話をしていと思った瞬間、場面が一気にその過去の時代に変わって、自分がタイムワープしたようなワクワクした感覚を、無意識のうちに味わっているのだと思います。現在形には躍動感がありますから。
お礼
ふむふむ。 そういう書き方がむしろ好きという人は少なからず居られると思います。 「自分がタイムワープしたようなワクワクした感覚」「現在形には躍動感があります」・・これらはまさに的を射たご意見です!不自然だと感じる僕でも理解できる考えです。
私は気になりません。自然な表現法だと考えます。従って、特に何かの効果を狙ったものとも思いません。調査結果の報告なら知らず、何かに就て語ろうとすれば対象物に寄り添うことになるので、自然に現在形を使うことになるのかと考えます。 「竹取物語」冒頭附近の数行を引きます。 「子になり給ふべき人なめり」とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。妻の嫗にあづけて養はす。美しきこと限なし。いと幼ければ、籠に入れて養ふ。 竹取の翁、竹を取るに、この子を見つけて後に、竹をとるに、節を隔てて、よごとに、金ある竹を見つくることかさなりぬ。かくて翁やうやうゆたかになり行く。 この児やしなふほどに、すくすくと大きになりまさる。
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- 0qd
お礼
そっかー。 「自然な表現法」という回答を見て、ちょっと衝撃を受けました。(私自身は不自然だと思っていたもので・・・) 古文から離れて久しいですが、例文は時制が入り乱れていないですか?逆にこれが過去のことについて現在形を用いることの「自然さ」という理解で良いでしょうか。 話が脱線しますが、例文として「竹取物語」がすっと出てくるあたりカッチョいいです。B-612さんの教養を感じちゃいました。
- kojiroutan
- ベストアンサー率15% (72/456)
2006年の今から言えば過去形がいいんでしょうね。 事を説明するのに、より分かりやすく1882年の世界に貴方を引きずり込みます。貴方と私はその瞬間1882年なのです。 1192年鎌倉幕府が成立した、でも1192年鎌倉幕府が成立しますもどちらでもよろしいんじゃあないでしょうか。 過去形になりますと、話はそこで終結します。 話を継続するためそういう表現をしました。 文法的にはしりませんがそういうニュアンスでそう表現しました。 ある方です。
お礼
おぉぉぉぉぉ!!! 何とご本人から回答頂けるとは!! びっくりしました。 まさかkojiroutanさんがこの質問を見ることはなかろうと思って、勝手に前回頂いた回答を引用させて頂きました。すいません。 話題が完全にズレますが、どうしてこの質問分かったんですか?質問してからあまり時間経ってないから、たまたま「新しい質問」で見かけて下さったのでしょうか? いやーそれにしてもびっくり!!
- ymmasayan
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1.気になりません。 2.文法的にというよりは一般に雑誌や新聞でもよく使われています。 氏は「昔はよく○○した」と語る 3.「ました」が連続すると違和感があるからでしょう。 もう一つは読む人を過去のその時点までタイムスリップさせ「同時体験」させる効果でしょう。 さらに過去の過去(大過去?)が表現しやすいこともあるような。
お礼
私は「気になる」人が多いかと思っていましたが、まずは「気にならない」方からでした。 確かにこの表現方法はよく使われています。文語的な表現というわけでもないのですね。 大過去が表現しやすいというのは確かにそうかもしれません。日本語には現在完了形ってないですもんね。
お礼
その時の現実感を伝えるための手法!そうですね! 例えば世界不思議発見の話、ミステリーハンターが過去形で喋ってたら正直言って興ざめだもんなぁーと思いました。現在形で喋ってるから視聴者もワクワクして見てますものね!