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人格障害について知りたい
人格障害について、門外漢でも判る様な書籍はないでしょうか?
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- starflora
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人格障害(personality disorder)が割と新しい概念というのは、この「割と新しい」というのは、一体何時頃が新しいのか疑問を感じます。この概念は、学問的な用語として定義されたのは、わたしの記憶では、1980年のアメリカ精神医学界のDSM-III(精神障害の診断・統計マニュアル-III)で、いまから20年以上前に定義され、また精神医学の臨床診断マニュアルとして実際にアメリカでその頃から使用されて来た診断概念が、割と新しいと云われると、何が新しいのかという疑問があります。 通俗解説書では色々なことが書かれているし、また、素人で勝手なことを言う人が多いので、何か、人格障害の概念が、曖昧であるような印章ですが、「人格障害」という概念は何のために定義したのかが、どうも、誤解されているのではないかという気もします。 これは、DSM-IIIで、患者の人格を、多面的総合的に把握しようという方針で、レッテル貼りの診断はやめようということで、出てきた、多軸評価という診断方法のなかの診断軸のなかの概念なのです。だから、マニュアルにおいて学問的に、臨床的に正確に定義したとは言え、当然、相当な融通性を持たせてあったのです。つまり、それ以前の精神医学の診断だと、分裂病とか躁鬱病(単相と両相)とか、不定形精神病とか、個人個人で、それぞれ違ったものであるはずの精神障害について、何かレッテルを貼れば、それで分かったようになる弊害を改めるため、病名診断をしないことにしたのです。DSM-IIIの大きな方針は、こういうことだったはずです。 参考URLにあるように、現在DSM-IVまで出ていますが、「何々人格障害」というような、固定した病名のようなものがある訳ではないのです。精神障害の治療方針のための操作概念で、当然、医師以外の人が見ると、何のことか分からないものがある訳で、もともと上で述べたように、患者の人格を総合的に記述し、把握し展望するための道具的な概念で、「診断病名」ではないのです。そこの処が分かっていない人が多いのではないかと思います。 世間で人格障害という言葉が出てくる時、何か新しい病名のように見えるのは、誤解があるからでしょう。 以下のURLの説明などは、勝手に素人が書いているもので、眉唾の要素が多いと思います。記述は、それらしいですが、これは、精神医学における診断の概念だということを逸脱して、何か、そういう人格障害の人がいるような表現です。(こういう捉え方が非常に理解し易いので、一般解説書にも、こういう説明があるのですが、それは少しというか、大いに違うのです)。 URL1 http://www.vgs.kyoto-u.ac.jp/InetHome/furukawa/NP-disorder.html 以下のサイトも妙なことを書いていますが、逸脱していると思えます。 URL2 http://kamakura.cool.ne.jp/borderline1/per-dis-home.html 人格障害、性格障害、人格異常などとなると、古典的に有名なシュナイダーのかなり勝手で強引な分類や、もう少し学問的なクレペリンの分類もあり、これらは、1世紀前の概念です。戦前の日本では、精神医が、シュナイダーの分類などを述べていた例があり、現在から見ると、学問とも精神医学とも縁遠い、勝手な分類なのです。 以下のサイトには、人格障害の歴史的な経緯についても少し触れています: URL3 http://www6.ocn.ne.jp/~pamela/jinkaku.html#1 割と新しい概念とは、驚くべき認識です。 とりあえず、以上に紹介しましたURLには、それなりに「人格障害」についての説明があります。書籍を見る前に、参考URLや、紹介URLの文章を見てください。本を読むよりも、的確かも知れません。特に、URL3と以下のURL4を参照してみてください: URL4 http://bme.ahs.kitasato-u.ac.jp:8080/docs/qrs/psy/psy00353.html
- buran
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難しいですね・・・。例の事件で興味を持たれたのでしょうか? 「人格障害(Personality Disorder)」って割と新しい概念なんですよ。 ですから、解釈もさまざまです。 とりあえず、手にとりやすい新書で2冊。 精神科のすべてがわかる本、早坂繁幸著、KKベストセラーズ刊、ワニのNEW新書、680円、ISBN4584103038 「こころ」はどこで壊れるか、滝川一廣著、洋泉社刊、新書Y、714円、ISBN4896915305 この2冊ぐらいで始められてはいかがでしょうか。これからだんだんいい本が出てくると思います。