もし、人々が自給自足の生活を送ることができるのであれば、自分ひとりだけで経済活動は完結しますよね。
でも、やがて自分だけが作り出すものだけでは生活することができなくなってきます。そうすると、物々交換や貨幣の流通などが始まり、人間の経済活動がどんどん広まっていきます。
そうすると、また一人だけではそのような経済活動が行いきれないような状況になります。例えば、魚を獲ったのはいいけど、どうやって売ればいいのかわからない、と。
そこで、魚を獲る人と市場なんかで売る人とに手分けして、自分の仕事としてそれぞれを行うことにすれば、より効率的だということになるわけですよね。
それで、その二人(以上)が組織として活動するようになれば、それは一つの企業となります。
長々と書いてしまいましたが、企業は人間が社会を作って生活していく中で、自然発生的に生まれてきたのではないかと思います。
経営者は誰のためにどのように行動すべきかということについて、企業の大前提は「その活動が継続していくこと」ですから、経営者はそのことをまず考えるべきです。そのためには、まず利益を出すことと、法を守ることが大事だと思います。某社は(まだグレーゾーンですが)後者がおろそかになっていたのでしょうね。
企業が消費者のことを大事にしなければならないのはもちろんのことですが、まず会社がなくなってしまったら消費者重視もなにもできないわけです。まず経営者は企業を存続させるための最低限のことをしっかりとすることが一番です。
ただ、そのためには特定の「誰か」のためではなく、会社に関係する人「全て」に対して企業は誠実に対応していかなければならないと思います。