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意志や環境は遺伝子に届くのか?

 例えば、私たちが生きている間にも刻々と環境変化があり、 それに合わせて将来の子孫たちは適応種になっていかなくては 生存し得ないと思うのですが、そういう外的要因(環境など)が 遺伝子に働きかけるとか、私が「こうなった方が便利なのに、楽なのに」とか 思ったコトなどは遺伝子に反映されると言うコトは、 長い目で見た場合あるのでしょうか?  また、戦時中は、男子が減るため、男子出生率が上がるとか 聞いたコトもあります。こういう現象とかも「意志と遺伝子」で 考えたくなります。  現在の「進化論」では、そうでなく、たまたま、その環境に合った者が 生存する、と言うことになっていますよね? やっぱり、それだけのコトなんですかね・・・?  そうなら、適応できなかった者たちの化石はなぜないのですか? 完全シロウトで、ヘンなコト言ってるかもですが、ニュアンスを 汲み取って頂けたら嬉しいのですが・・・。

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  • starflora
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回答No.1

    生物の遺伝子は、時間と共に、変化して行くことがあります。この原因については、幾つかの理由が考えられます。     1)生物は普通、雄と雌に分かれ(動物も植物も)、二つ以上の「遺伝子的性」のある生物もいますが、とまれ、雄と雌では、遺伝子の配列が、固体的な違いがあります。固体的な違いというのは、同じ種類の生物のなかで、個体で変化できる遺伝子の部分があり、これが個体の違いを生み出すのです。雄と雌が、互いの遺伝子を提供し合い、二つの遺伝子を元に、どちらとも違う、二つの遺伝子を混ぜ合わせたような遺伝子を造ります。これが、雄と雌のあいだに生まれる子供あるいは、植物なら受精花粉で、同じ種類の生物のなかで、こういう風に遺伝子が色々なヴァリエーションができます。     2)上の1の遺伝子の混ぜあわせは、「同じ種」の生物同士しか普通成功しません。「種」が違う生物だと、子供が産まれないか、成長しません。ところが、自然界には、色々な種がある訳です。人間同士で幾ら結婚して子供を作っても、人間から猫が生まれることはありませんし、逆に、猫から人間が生まれることもありません。すると、「種」というのは、どうして、こんなにたくさんあるのかというと、色々仮説が出ていますが、「突然変異説」というのが有力です。これは、色々な原因で、遺伝子に変化が起こり、従来の「種」とは、別の「種」が生まれるのです。普通、こんな風にして生まれた新しい種は、死ぬのが多いのでですが、長い時間では、生き残る場合も起こり、こうして、色々な「種」が生まれ、更に、種よりももっと大きな違いのある生物も段々に変化して生まれて来たとされます。     「突然変異」の理由は、宇宙線などに含まれる高いエネルギーの粒子や放射線で、生殖細胞の遺伝子が変化し、これが、まったく新しい種、新しい生物を造ったのだという説が有力です。遺伝子は、他にも、有害な物質などに触れると、壊れたり、変化したりします。これも、変異の理由かも知れません。    --------------------------------     突然変異によって、色々な生物が造られるのですが、環境にうまく合わないと、滅びます。しかし、例えば、象などで、氷河期が厳しくなった時、長い毛を持つような象が突然変異で生まれた時、これは、環境にうまく適応するので、こういう毛の長い象が、段々増えてくることになり、毛もどんどん長く濃くなって来て、これはマンモスという象になりました。こうしてマンモスという象が生まれたと考えられます。     「人間の意志」では、遺伝子に変化が起こらないことが、現在では定説になっています。しかし、あるいは意志で願うと、新しく遺伝子が変化するのかも知れません。現在では、そういうことが起こっているという「確かな証拠」が見つかっていません。(しかし、そんなことはない、ということも分かりません)。     >また、戦時中は、男子が減るため、男子出生率が上がるとか   >聞いたコトもあります。こういう現象とかも「意志と遺伝子」で   >考えたくなります。     願ったり、祈ったり、必要だと思うと、遺伝子が変わったり、上の出生率があがるというのは、人間の望みですが、そういうことはないようです。ただ、男女については、環境によって、男児と女児の出生割合が違って来る可能性はあるかも知れません。     >現在の「進化論」では、そうでなく、たまたま、その環境に合った者が   >生存する、と言うことになっていますよね?   >やっぱり、それだけのコトなんですかね・・・?     上に述べたのは、突然変異と適者生存(というか、環境システム全体としての生物群の適者生存が起こるようです)による生物の進化ですが、他に、「定向進化」とか、「目的的進化」という考え方もあります。「定向進化」は、何故か象の鼻が長くなって行ったということを、適応により説明する以外に、鼻が長くなるような進化を始めると、その方向に進化が続くのだ、という考えです。「目的的進化」は、いまの生物の形や種類は、偶然でできたのではなく、何か、モデルがあって、それに従って遺伝子が変化したという考えです。「目的的進化」は、現在では、確認されていません。     >そうなら、適応できなかった者たちの化石はなぜないのですか?     化石は、非常に稀にしかできないのです。長い歳月、広い範囲に住み、たくさんの個体がいた生物が化石として残りやすいのです。数が少なかったり、ごく短期間しかいなかった生物は、化石に残りにくいのです。繁栄した生物は、1千万年のあいだに、1000億兆も個体がいれば、百年で滅び、個体が1万しかいなかった生物の化石は、残りにくいのに比べ、先の1千万年生きた生物の化石は、たくさん残るのです。   

blueyellow
質問者

お礼

回答ありがとうございました。  「定向進化」と「目的的進化」というのは知りませんでした。 勉強になりました。  意志や環境が遺伝子に影響を与えるかどうかは、 実験や証明はされていないから、なんとも言えないってコトですね? 「化石」については納得しました。 どうもありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • nozomi500
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回答No.4

「分子生物学」の関係で、いろいろ調べると新しい発見があります。 旧ソ連のルイセンコという学者が「獲得形質の遺伝」について論文を出したのがスターリンのお気に入りになってもてはやされたのですが、その後、すっかりすたれているはずです。 進化の方向は絶えず起こっている、というのがあって、ただ、通常はその変化が現れないだけ、と考えるのを、私は支持しています。(私みたいな素人が支持したからといって何がどうなるわけでもないけど) ダーウィンの時代には遺伝子は発見されていなかったので、今の分子生物学から見れば稚拙なものであるといえますが、自然淘汰によって適者生存の根本原則はけっして腐朽していないといえます。最初の「適者」がどうできたかの問題でしょう。 「適者」というのが「100対0」で適不適がわかれていなくても、90対60(3:2)ぐらいの差であっても、2世代では9:4。4世代では81:16と開いていきます。 農薬に強い害虫、というのも、農薬が散布されてから進化したのでは間に合わないわけで、それまでのあいだに、いろんな性質をもったやつがいたが、農薬という新たな環境の中で、農薬に強いやつがメジャーになる、ということです。 >また、戦時中は、男子が減るため、男子出生率が上がるとか >聞いたコトもあります たぶん、これは違うと思います。(どの情報か知りませんが、むしろ「産めよ増やせよ」の時代に、出生時に女子が「始末」された可能性が高い。) 意思や環境で対応ができるなら、長嶋ジュニア、野村ジュニアはもっと活躍していいはずです。遺伝的素質はもっているはずなんだからそれに加わるならば、さぞや・・・。 「長い目で」は「意思」のほうが続かない。環境のほうも、たぶん、進化の時間には短すぎると思います。キリンの首が長くなるまで植生分布が止まっているはずはないですからね。 人類の中にも、ダイオキシン耐性を持った子供がコンマ何%いれば、今の人類が滅亡の危機にある時に生き残れるか? (足が速いと便利なのに、というとき、足を速くする進化より、速い乗り物を作っちゃう)

blueyellow
質問者

お礼

回答ありがとうございます。  常にいろんな素質を持った者がいて、有事の際に、ふるいにかけられる、 と言うコトですか・・・。  生き残った者たちが少ない場合は、初期の段階、かなり血統が濃く なりそうですが、生存の前にはそれが最優先ですモンね。(近親相姦とかも 発生するのでしょうかね?)  男子出生率に関しては、私もその可能性もあるな、とは思いました。 極貧なら、なおさらですよね・・・。  野球界のジュニアたちに関しては、その親たち(長島・元野村監督)が 子らを自分たちと同じ道を歩ませたいと思ったかどうかは、 わかりませんよね・・・。(母親たちの意志も5:5である訳ですし)  とにかく、現実は、思ってるより、ロマンティックでない、と いう感じですね。環境は生命にやさしいだけで無いですモンね・・・。 勉強になりました!!

noname#4470
noname#4470
回答No.3

手元に資料がなく、うろ覚えの知識ですから間違いがあるかも知れませんが。 環境に合わせて身体の変化を子孫に伝える。形態獲得といいますが、ラマルクが唱えた物でした。キリンを例に出すと、ラマルクは「初期のキリンは首が長かったが、高い木の葉を食べようと頸を伸ばす努力をしたため、その子孫は首が長いという、形態を獲得した」 これに対してダーウィンは「キリンはくびの短い者、長い者様々いたが、頸の長い者が高い木の葉を食べられるため、それ以外は死滅し、結果的に首の長い者が生き残った」  ::ラマルク、ダーウィンの時代は遺伝子などは発見されていなかった:: ラマルクはダーウィンに破れますが、近年、この説が見直されています。 たとえば、ラクダは脚に地面に座ったた時にできる「座りタコ」がありますが、 この「座りタコ」は胎児の時にすでに形成されています。これは、環境が遺伝と関係があることを示しています。  いわゆるダーウィン進化論は現代ではほとんど破綻を来した状態です。 ダーウィンは「進化」という物は発見したものの、それを理論化する事においては 完全ではありませんでした。したがって~進化論、××進化論、**進化論、と様々な説が飛び交っていますが、決定的なものはありません。したがって、キリスト右派が唱える「創造原理」も幅を利かせているわけです。 「創造論」もいくつかにわかれますが、多くの科学者を集めているのが、 「神は作ったが関与しない説」神は宇宙を作り宇宙の法則を作ったが、そのあとは干渉しない。という物。生物の進化や法則などは神が作りたもうた。したがって、進化も宇宙の法則と見なせば当然であり、「「生物種族全体の意志」」があったとしても、おかしくない。  SFめいていますが、良いところを突いているでしょう?  

blueyellow
質問者

お礼

回答ありがとうございました。  「進化論」はまだ、変化しているんですね。 「創造論」とか「神」とか出てくると、結構「うわ・・・」と 思うんですが、宇宙の法則は「作られた」のか、「そこにただ在る」のかは 意見の分かれるトコですが、確かに「なにか法則にのっとっている現象の 片鱗」は日々、発見、観察され、体系化されてますよね。  まあ、「意志」というのも、唯物論と唯心論で違うと思うんですが、 魚の群れで、一匹だけ雄で、それが死んだら次候補が昇格して雄になる、 とかいうのも「全体の意志」を感じますよね。

回答No.2

文系・理系の両方の教育をうけて、其の当時は突然変異以外に一代で変わることは無いと思っていましたが、自分の子供が出来て、もしかしたら・・・と思うようになりました。 自分の弱かった部分が、こうだったら楽だと思っていた部分が、こういう性格だったら・・・・と思っていた部分がしっかりと発現しているのです。 これは生まれてから、そばで幾ら言っていても直る様なものではないので、 「思ったコトなどは遺伝子に反映されると言うコトは、 長い目で見た場合あるのでしょうか?」 という事はありえる事だと、急激な変化と言うのはありえると考えるようになりました。 既にエイズが蔓延してるアフリカ某国では適応してしまって、科学者により研究が行われている人もいるし・・・・。

blueyellow
質問者

お礼

回答ありがとうございました。  実体験に基づいた意見で、わくわくします。 そういえば、私の母も「笑顔がかわいい子がほしいな」と 思って弟を身ごもっていました。 弟は見事にその条件にあてはまったタイプです。 「意志」の力って、馬鹿に出来ないかもですよね・・・。

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