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遺伝子の優性保存と社会の発展について
- 遺伝子の優性保存と社会の発展について考えています。障害者や病気を抱えた人々も、科学と文明の進歩によって生活の質が向上していますが、これによって不利な遺伝子が淘汰されずに増えていく可能性があるのではないかと思います。
- 社会の発展によって、障害者や病気を抱えた人々もより快適な生活が送れるようになっています。しかし、その一方で不利な遺伝子が淘汰されずに増え続け、人間の進化が退化してしまう可能性があります。
- 社会の発展によって、障害者や病気を抱えた人々も通常の生活ができるようになっています。しかし、文明の進歩によって不利な遺伝子が淘汰されずに増えていく可能性があるため、人間の進化がどのように影響を受けるのか気になります。
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遺伝性疾患は数千種類もあり、大まかに分けて優性遺伝病と劣勢遺伝病があって、優性遺伝の場合は両親のどちらか、劣性遺伝の場合は両親が疾病の遺伝子を有していた場合に発症する可能性があります。 生殖を行い子孫を残すのに不利な疾病の遺伝子の頻度は当然少なくなりますが、劣勢遺伝病は数百種類もあり、誰でも(健常な人でも)6-7個くらいの劣勢遺伝病の遺伝子を持っています。 なので健康な両親から遺伝性疾患の子が生まれることもあるし、遺伝病の親から健康な子が生まれることもあるのです。 疾病遺伝子の多くは表に出ずに子に伝えられていくし、また、突然変異が常に生じているため、遺伝病をなくすことは不可能でしょう。 実験に使われる純系マウスというのがいますが、かれらは近親交配を重ねることで親子兄弟が同一の遺伝子を持っています。なので突然変異以外では何代たっても遺伝性疾患が生じません(あらかじめ特定の疾患の遺伝子を持つ系統も作られていますが)。 人間でもそういう「純粋」な系統を作り出そうという「優生思想」というものがあります。ナチスが行おうとしたものが有名です。ユダヤ人の虐殺を起こした一因です。あなたのご意見も優生思想のうちに入るものでしょうね。 ただ、人権の問題も当然ありますが、科学的に考えて、先に述べたように疾患の遺伝子は誰でも持っているものだし、「遺伝子の多様性」の観点からも、マウスのような純系を作ることは望ましくないと思われます。 遺伝子の種類が少ないと、環境の変化に弱くなって絶滅の危険性が高くなります。今の環境で不利な遺伝子が、いずれ別の環境で有利な遺伝子になる可能性もあるのです。 なので疾病の遺伝子も、他のさまざまな個体差の遺伝子も、多様な遺伝子を保持して「ヒト」という種の生存確率を高めるのに不可分の要因ではないかと思われます。
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- itaitatk
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その遺伝的に増えていくことはあると思いますが、それより正常な人のY染色体の損傷の方が問題だといわれています。X染色体は女性には2本ありますがY染色体は男性に一本しかないので当たり前ではありますが・・・
お礼
回答いただき ありがとうございます。参考になりました。
お礼
ご丁寧に、回答頂き、感謝しております。「遺伝子の多様性」を維持することも大切なんですね。自分の考えていた、「環境に適応」というのは非常に浅いものだったんですね。 また、リンク先の「優生学」初めて聞きました。正直、頭がそんなに良くないので全部は理解できませんでした。が、全てが悪いともいえない考えですね。でも、それが、究極にある方向に行けば、ナチスのホロコーストに繋がるんですね。。。 勉強になりました。