まず、「炭水化物が重要」という意見は、ダイエットのときに、すぐにご飯などを抜く人がいますが、炭水化物は脳が活動するために必要なエネルギーであり、ほかのエネルギーでは代用できません。
また、体を動かしたり、脂肪を燃やすためにエネルギーでもあり(適度に炭水化物が体内にないと脂肪は使われない)、ダイエットに「いいもの」でなく、「必要な」ものです。
ですから、もし摂らなければ集中力の低下やめまい、強烈な飢餓感、疲労回復の遅れ、トレーニング時のパフォーマンス低下などが発生し、最悪の場合、脳の機能が狂い、拒食症や過食症となってしまいます。
つまり、ほとんど炭水化物を摂らないダイエットは危険なために、「適量の炭水化物を摂ることがダイエットには重要」という意見がでるのです。
次に「炭水化物を控える」という意見についてですが、現代人は全体的に、運動不足&カロリー過多で、炭水化物を摂り過ぎな傾向があります。
炭水化物を摂り過ぎれば、余計なむくみが出たり(体内に水分を溜め込む働きがあるため)、カロリーオーバーした分は脂肪となってしまいます。
ですので、「炭水化物を控える」ことが奨められるのですが、これはあくまで「適正な量を摂りなさい」という意味であり、裏を返せば「ある程度の炭水化物は必要だ」という意味が含まれています。
つまり「重要」という意見は「摂らな過ぎ」に注意をしている、「控えよう」という意見は「摂り過ぎ」に注意をしているという違いはあれど、どちらも「適量の範囲に収めましょう」という意味なのです。
ですので、2つの意見は対立するどころか、同じことを言っているわけです。
ですが、「控える」という言葉を「まったく(ないし、ほとんど)摂らない」と解釈する人(つまりダイエットに関して正しい知識を持たない人)が非常に多いうえ、また実際にそういう食事にすると一時的ですが減量の効果が出てくれるので、「やはり正しいんだ」という思い込みが生まれるため、余計「炭水化物は控えよう」というアドバイスが乱発されるわけです。
そのため2つの意見が対立するように見えるのです。
いずれにしても適度に炭水化物を摂ることを心がけてください。毎食ご飯茶碗1杯は最低でも摂りましょう。
綺麗な体作りのためには、好き嫌いせずに腹八分の食事を心がけることと、活動のエネルギーである炭水化物、体の素材となるタンパク質、体の機能を整えるビタミン・ミネラルをバランスよく摂り、免疫力やビタミン・ミネラルの働きアップのために適度に脂質を摂ることがたいせつです。
食事も運動も0か100かという思考でなく、60~70程度の「ほどほど」にとどめることが綺麗な体を作るための基本だということを忘れないでください。
お礼
なるほど!!そういう事だったのですね!!すっごく分かりやすい説明をどうもありがとうございました!!バランスのよい食事で健康的にダイエットをしていこうと思います!本当にありがとうございました!