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分析化学についてしつもんです

原紙吸光分析装置はICPよりなぜ、安くつくれるのですか?

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  • paddler
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回答No.1

「質問の際のマナー違反」の注意書きはお読みになっていますよね? 学校の課題の丸投げでないことを前提にお答えします。 「原紙吸光分析装置」は、その名の通り、"紙"でできているから安く作れるのです。 という冗談もさておき、ICPの方が高い理由には大きく2つの要因があります。 一つ目は、「分光器」です。多元素を分光測定するために必要なことは、共に 「各元素をきちんと分離して十分な波長分解能で測定できること」なのですが、 ICPではこれを「分光器の波長分解能」のみに頼っているため、「高分解能の 高級な分光器」を必要とします。 これに対して原子吸光光度計では、「各元素対応のホローカソードランプ」+ 「分光器の波長分解能」の組合せでこれを実現しています。なので、「分光器 そのもの」にはそれほど高い性能は要求されません。 二つ目は、「電源」です。ICPは高周波プラズマを作るために「かなり高級な 高周波電源」を必要とします。一方、低価格の原子吸光光度計では原子化の 熱源は「ガスの燃焼」です。 一般的には、これら二つが原子吸光光度計とICPの原価の違いの大きな部分 です。更に、ICPで「多元素同時測定」タイプのものでは、センサも高価格な ものになります。プラズマトーチやネブライザーなどもICP用の方が高いのです が、これらに比べれば大したことないです。 ただし原子吸光光度計の中でも最高級の部類に属する装置では、ゼーマン 効果を発生させるための超強力マグネットとグラファイト炉、これらのための 電源、といった構成で結構な高価格のものもあります。

yuttika
質問者

お礼

ありがとうございました。疑問に思い、質問し解決できて非常にうれしいです。本当にありがとうございました。

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