1993年にも国政調査権行使できたのでは?
参院で民主党が第1党、野党が過半数を制し、国政調査権を存分に使って与党を攻めていこうという姿勢のようです。この権限で役所を調査してみれば、年金問題をはじめとして、ぼろぼろ新事実が出てくるのではないかと期待されます。
ところで、野党が国政調査権を手にしたのはこれが初めてであるかのような言われ方ですが、1993年の細川内閣でも、社会党をはじめ非自民勢力が過半数を制していたわけですから、国政調査権を行使して、役所の秘匿する情報をどんどん明らかにすることもできたはずです。しかし、当時、そのようなことが行われたという記憶がありません。なぜでしょうか? 今から考えればもったいないではありませんか?
印象に残るのは、菅直人厚生大臣が薬害エイズの資料を役所に提出させた一件ですが、これは後の橋本内閣のころだし、国政調査権の行使というわけでもなさそうですから、話が違います。
細川内閣当時、せっかくの国政調査権が行使されなかったわけについて、私が考えるのは、
・当時、役所は信頼されていて、情報を秘匿しているとはそれほど思われていなかった(まさか?)
・連立与党全体の意識が低く、まじめに改革してやろうという気概にとぼしかった
・小沢一郎、羽田孜ら、自民党から分かれたばかりで政権をとった人々にとって、調査されると困ることが多くあった
といったところかな、と思いますが、どうでしょうか。
なかば雑談の質問ですが、お教えください。