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遺伝学:対立遺伝子の位置はシスorトランスか。
- 遺伝子座の順序および遺伝子座間の距離を求め、連鎖の有無を確認する方法を解説します。
- 三性雑種の親が対立遺伝子をシスまたはトランスの位置に持っていたか判定する方法を説明します。
- 乗換えの干渉の有無とその度合いを求める方法について解説します。
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3について、訂正します。 計算を勘違いしていました。 二重組換え体はaとb cですから、観察された二重組換え率は (9+11)/1000=0.002 期待される二重乗換え率は 0.16*0.16=0.0256 で、観察値は期待値を下回っているので、干渉があることを示しています。 従って、 併発率 C=0.002/0.0256=0.078125 干渉 I=1-C=1-0.078125=0.921875 一般的に 短い染色体区間ではCは0、Iは1に近くなり(二重乗換えが起こりにくくなり、干渉の値が大きくなる)、 長い区間ではCは1、Iは0に近くなります(二重乗換えが起こりやすくなり、干渉の値が小さくなる)。 勉強し直す良い機会になりました。
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- geneticist12
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1.並び順はそれでよいですが、距離はb-a間16.0 cM (センチモルガン)、a-c間16.0 cMだと思います。160と10倍されているのは? 2.組換え価は50%を越えないので、子の中でもっとも多いalleleの組み合わせが、親の染色体に乗っていたalleleの組み合わせです。つまりこの場合、親の染色体はb+ a+ c+/b a cですね。野生型alleleがすべて同じ染色体に乗っていて、変異型alleleがすべてもう一方に乗っている、すなわちシスです。 3. 分離比から求めたb-c間の組換え価は0.28ですね。しかし、b-a間とa-c間の組換え価の和は0.32です。この差0.04はb-c間で多重乗り換えが起こっているため、遺伝子距離より観察された組換え価が少なくなった分です。 それはそれとして、 乗り換えの干渉(chiasma interference)とは、一回乗換えが起こると二回目の乗換えが起こりにくくなることです。これは、ごく近い距離では物理的に(染色体の自由度が制限されるためとでもいいましょうか)二回乗り換えするのが困難になるからです。 この問題の場合、観察している染色体区間が長いので、干渉はないと考えていいと思います。 実際、 b-a間、a-b間の距離はおのおの16.0 cMなので、両方の区間で一回ずつ乗換えて二重乗り換えが起こる頻度は0.16*0.16=0.0256です。 実際観察された二重組換えは(79+61)/1000=0.14です。 観察値が期待値より小さくはないので、干渉の例に当てはまらないでしょう。 (ここはちょっと自信なしです。ふだん干渉なんか問題にする場面がないもので、、、、)
お礼
驚くほど分かりやすかったです。ありがとうございますした。早く良い研究者になれるよう努力します。